著者
サイエンスポータル編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.20231702, 2023 (Released:2023-10-13)

世の中には科学技術があふれ、日々の暮らしを豊かにし、また自然界のことを知る喜びを与えてくれています。その発展によって、未来がより明るいものとなるよう、私たちは願っています。 「Science Window(サイエンスウィンドウ)」は、一人でも多くの方にとって科学技術が少しでも身近になるよう、分かりやすく楽しい情報を発信するウェブマガジンです。 【特集】探訪 メガサイエンス 日本国内には、科学技術を支え、世界トップレベルの成果を出している巨大な施設がたくさんあります。 さて、その中は一体どうなっているのでしょう?また、私たちの日常生活との関わりは?今回は通常なかなか見ることのできない施設の内部を探訪。今後の展望にも迫ります。 【目次】 CHAPTER 01 「SPring-8」 強力放射光で物質の根源を探り、科学や産業の進歩に貢献 CHAPTER 02 「富岳」 コロナ対策などで成果続々、省エネ性能も世界最高峰 CHAPTER 03 「E-ディフェンス」 実規模の巨大震動台で耐震技術を磨く CHAPTER 04 「400m水槽」 船舶の高性能化を実証、国際ルールにも反映 COLUMN 郊外にも学びはたくさん 海と私たちの暮らし COLUMN 一家に1枚 制作の裏側と研究者の思い COLUMN ミニ知識 出口調査でメガデータ分析 ※高解像度のPDFファイルを提供しています。「Science Portal」のお問い合わせフォーム(https://form.jst.go.jp/enquetes/inquire)よりご連絡ください。
著者
小原 満穂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.881-891, 1992-01-01 (Released:2008-05-30)
参考文献数
3

Vol.33 No9,10,11の「シンクタンク」(1),(2),(3),の続編として,総合研究開発機構が実施したアンケート調査を分析·評価するとともに『シンクタンク年報1990』を用いて,我が国のシンクタンクの現状分析を行い,形態:公益法人,職員:68名,研究者:23名,全収入:約7億円,調査収入:約2億円,主たる研究分野:国土開発·利用および産業·経済,報告書数:25冊,自主研究の割合:15%,報告書の公開割合:12%とする平均的な姿を描いた。さらに研究員50人規模のシンクタンクを設立する場合の条件として,財政面では継続した資金調達が,人材面では優秀な人材の確保が重要であることを指摘した。
著者
小原 満穂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.983-994, 1992-02-01 (Released:2008-05-30)
参考文献数
1

今後の複雑な国際関係を考えると公的シンクタンクの役割が期待されるとし,特殊法人形態で研究実績を有する「総合研究開発機構」と「アジア経済研究所」をとりあげ事業内容を述べた。前者は行政レベルと政党レベルの要請から設立されたが,政治,経済,社会,国際関係といった広い分野について自主研究,委託研究,助成研究を行うとともに,海外シンクタンクとの国際交流も活発に行い,さらに我が国のシンクタンクを育成している。また後者は,世界の発展途上地域における経済分野の調査研究を行うとともに,海外機関との国際交流や共同研究,情報の収集活動力を注いでいる。また最近人材養成を目的として開発スクールを発足させた。
著者
村田 茂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.85-94, 1983 (Released:2012-09-28)
参考文献数
21

図書館業務のコンピュータ化が進むにつれて, 中国語で書かれた文献をどう扱うかが大きな問題となってきている。本稿では, 図書館員との対話を通じて, 字体問題, 文献検索方法問題, 中国文献取り扱いの基本思想問題, の3問題を論じた。また, それらの問題の根本に位置する, 中国語における情報とは何か, という問題を探った。最後に, 中国語情報の組織化の方途を論じ, 中国語機械辞書システム開発の必要性を展望した。それぞれの議論においては, 中国の動向についての分析を加えた。
著者
山岸 順一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.882-889, 2015-03-01 (Released:2015-03-01)
参考文献数
32
被引用文献数
3 4

本稿では,統計的音声合成技術および声質変換技術の医療・福祉応用に関し,最先端研究成果をわかりやすく紹介する。筋萎縮性側索硬化症(ALS)等により発声機能を失いつつある障がい者の声をコンピューターに模倣させ,障がい者本人の声で音声出力を行う音声合成技術や,電気式人工喉頭を利用した喉頭摘出者や構音障がい者の声を自然で聞き取りやすい音声へリアルタイムで変換する技術等,新たな研究が音声情報処理分野において近年積極的に行われ,音声の障がい者のQOL向上に貢献すると考えられる顕著な研究成果も存在する。喉頭摘出者およびALS患者によるケーススタディーを紹介した後,現在の研究課題についても概説する。
著者
長谷川 貞夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-41, 1978-04-01 (Released:2016-03-16)
参考文献数
15

視覚障害者の文字である点字と普通文字を,できるだけ人手を介さずに相互変換することは非常に重要なことである。そのためには3つの条件が必要である。第1は,点字と電子計算機を結ぶ各種の点字用入出力装置をつくることである。第2は,点字には漢字がないので点字の漢字をつくるか,または,普通文字の漢字とカナの点字を相互変換するかである。第3は,点字と普通文字または普通文字と点字とを変換する各種のンフトウェアを開発することである。これらの問題を手がけ,点字による漢字入力および自動代筆,自動点訳において実用の段階に達した。
著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.12-13, 2005 (Released:2021-02-10)

すでに19世紀から科学者たちは水素エネルギー時代の到来を予言していた。21世紀に入り、環境問題への関心が高まるなか、水素エネルギーがいよいよ実用化段階を迎えようとしている。企業や各家庭のエネルギー源が水素に転換していけば、世界の経済のあり方を変えてしまうかもしれない。
著者
加藤 浩一郎 石井 和克 須川 成利
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.105-112, 2006 (Released:2006-06-01)
参考文献数
8

本研究は,特許出願を行うかどうかを判断するための発明評価とその項目について,調査・研究を行い,発明の内容(分野)や企業,特許戦略等にかかわらず各社共通となる評価項目とその重要性を明らかにする。また,本研究は,この結果に基づいて,発明評価をできるだけ共通的かつ客観的に行うためには具体的にどのようにすればよいかを検討する。
著者
箕輪 成男
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.869-881, 1985 (Released:2012-09-28)
参考文献数
20

異言語間のコミュニケーションは, 一方または双方がバイリンガルで, かつ当事者間に共通言語が存在する場合以外, 誰かバイリンガルな第三者の媒介を得なければ成立しない。そうした媒介に通訳と翻訳がある。実務的な通訳は二つの異なる民族が接触するとき, いつでも発生するのが, 高度な知的作業としての翻訳は, いつでも成立するわけではない。系統的翻訳事業が行われるのは, 民族が知的活性に富み, 外界から学ぶ姿勢を堅持する時代においてのみである。本稿では, 通訳から翻訳へという異言語間コミュニケーションの発展過程をたどった後, (1) 中世, (2) 近代への過渡期, (3) 現代, の三つの時代について, 翻訳出版の歴史的事実を分析する。最後に(1) 孤立国, (2) 国際化社会形成国, (3) 文化的従属国の三つのモデルを設定し, そこにおける国際コミュニケーションの態様と, その文化的含意を探る。
著者
国立研究開発法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.9, pp.8-11, 2019-09-10 (Released:2019-10-09)

バイオ医薬品などで需要が高まる有用たんぱく質は、生産コストが極めて高いという問題を抱えている。この状況を打破するべく、産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門の大石勲研究グループ長が着目したのが、生産コストが低い鶏卵だ。ゲノム編集によりニワトリの遺伝子を組み換え、有用たんぱく質を大量に含んだ「金の卵」を産ませる技術を開発し、より安価で簡便なたんぱく質生産を可能にした。
著者
ムーンショット型研究開発事業部 「科学と社会」推進部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTサイエンスレポート (ISSN:27582582)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.202201R1, 2023 (Released:2023-02-16)

内閣府主導のもと、科学技術振興機構(JST)が運営した「ムーンショット型研究開発事業 新たな目標検討のためのビジョン策定(ミレニア・プログラム)」では、2 1 のチームが2021年1月から7月までの半年間、自らが実現したい2050年の未来像の具体化や、達成に向けて取り組むべき課題の特定などについて調査研究を行ってきました。その過程では、チーム内外とのコミュニケーションや有識者へのインタビューなどを通じて「多様な知」に触れる機会も多く、その成果は調査研究報告書へと大いに反映されています。 「多様な知」は、2021年4月にスタートした第6 期科学技術・イノベーション基本計画においても「人文・社会科学の『知』と自然科学の『知』の融合による『総合知』」と掲げられ、重要視されている一方で、そのあり方や実践方法については現在も模索が続けられている状況にあります。 ミレニアの各チームは、いわば「総合知」の実践者として、立場の違いなどに起因するさまざまな苦労に直面しながらも知恵を絞り、工夫をこらしてその壁を乗り越えてきました。そうしたチームリーダーたちが得た経験や知見をまとめた本誌が、社会における総合知推進の一助となれば幸いです。 総括 ムーンショット ミレニア・プログラム ~実現したい2050 年の社会像~ 【目次】 CHAPTER_01 コンシェルジュが振り返るミレニア・プログラム 03 「人々の幸福」に向けて、未来をつくる ●齋藤瞳・月岡愛実( JSTムーンショット型研究開発事業部) ●関本一樹( JST「科学と社会」推進部) CHAPTER_02 ビジョナリーリーダーからのメッセージ 08 科学技術立国日本の復活に向けて -日本が変わる、世界が変わる、あなたが変える!- ●渡辺 捷昭(前トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長) 10 日本が世界に誇る唯一の価値は「人」 -若きリーダーたちが導く日本のプレゼンス向上- ●足立 正之(株式会社堀場製作所 代表取締役社長) 12 しがらみから解放されアカデミアに一石 -若手研究者だからこそ可能だったプログラム- ●天野 浩(名古屋大学未来材料・システム研究所 教授) 14 「おもしろい」と思う力はイノベーションの出発点 -若手研究者の自己実現の舞台となったミレニア- ●久能 祐子(S&R 財団理事長) CHAPTER_03 チームリーダーによる座談会 16 「総合知」を紡ぐ横と縦のつながり ●谷明洋(科学コミュニケーター) CHAPTER_04 24 目標検討チーム紹介(全21チーム)