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著者
島 州一
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
武蔵野美術大学研究紀要 (ISSN:02886030)
巻号頁・発行日
no.35, pp.93-100, 2004
著者
野村 在
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
武蔵野美術大学大学院博士後期課程研究紀要
巻号頁・発行日
no.5, pp.21-39, 2012-03-31

本論は、エヴァ・ヘスの彫刻作品について最初に論じられたルーシー・リパードによる『エキセントリック・アブストラクション』(1966)の考察および、そこに含まれる作品と鑑賞者に介在する関係性を論じたものである。 ヘス作品について、アメリカでは90 年代以降現在にいたるまで継続的に議論が再燃しているが、これらは60 年代当時<ポストミニマリズム>や<フェミニズム>といったクリシェにより、作品の本質が覆い隠されていたことに要因があるのではないか。本論では、ヘス作品の歴史的な背景や評価、そして現在にいたるまでの様々な批評を取り上げながら、作品の本質を見いだしていく事で、作品と鑑賞者における<形態と身体>への相互作用を考察する。
著者
玉蟲 敏子 五十嵐 公一 野口 剛 三戸 信惠 渡辺 雅子
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の成果として特筆されるのは、17世紀の宮廷で制作された和歌を伴う画帖・屏風絵が、絵画ばかりでなく書の料紙の装飾や縁裂の装飾なども重視して制作されていた事実を明らかにしたことである。伊達家伝来の狩野探幽・安信等合筆「百人一首画帖」には明清風の木版摺料紙や伝統的な金銀箔散し・墨流の技法が複合的に用いられ、その表現は仁清の色絵陶器にも共通している。山本素軒筆「明正院七十賀月次図屏風」の表装は七十賀の記録と一致しており、当時のまま伝承されていることが判明した。ともに17世紀後半の京都の装飾感覚を示し、その成立事情から宮廷文化に対する武家方の憧憬や、緊張した当時の朝廷と幕府の関係などがうかがえる。
著者
森 敏生 海野 勇三 丸山 真司 田中 新治郎 中瀬古 哲 中西 匠 石田 智巳 則元 志郎 久保 健
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、体育科教育における教授-学習内容の体系化と系統化を活動理論的アプローチから図ろうとしたものである。まず、体育が保障すべきスポーツリテラシーと本質的な学習課題について活動理論を基礎に論究した。水泳、器械運動、陸上、ボールゲームの各運動領域における教授.学習内容の体系化と系統化の試案を示した。その際、各運動領域の文化的特質と技術的特質、技術単位と技術の体系、そして技術指導の系統を実践的妥当性を考慮して示した。
著者
田中 正之
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、モダンアートの展示空間について歴史的調査を行い、展示空間が規定する作品の存在様態や意味生成について考察を行うものである。とくに所謂ホワイト・キューブ的展示空間とは異なる、いわばそのオルターナティヴとも言える展示空間と展示形式(ハノーファーにおけるエル・リシツキーの「抽象の部屋」など)に関しての歴史的調査を行い、ホワイト・キューブとは異なる展示空間の在り方、そしてそれによって生み出される作品の意味について考察する。