著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.62, pp.43-47, 2006-05-17
参考文献数
9
被引用文献数
1

近年,プロバイダ責任制限法が施行され,コンテンツの管理者や運営者の責任が明確となり,問題行為に対する適切な処置を求められるようになった.その結果,管理者や運営者の管理負担が増大することとなった.よって,その管理負担を軽減するために,問題行為を発見を支援する手法が必要であるといえる.今回,我々は,コンテンツの中から,荒らし行為と呼ばれるコミュニケーションを阻害する問題行為が発生する電子掲示板を選択し,その荒らし行為の発見支援を目指す.具体的には,掲示板における各発言に含まれる閲覧者に心理的影響を与える単語と,他の閲覧者が興味を持った証拠であるアンカーと呼ばれる記号に着目し,それらを利用し,掲示板の雰囲気を数値化することにより評価するシステムの提案を行う.
著者
江川雄太 一藤裕 今野将
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.591-592, 2011-03-02

近年、ECサイトなどインターネットを利用して商品を購入する形態が普及してきたが、<br />このECサイトには電子掲示板の機能を用いて商品に対するレビューを書き込むことができるものがある。<br />ECサイトにおいてこのようなレビューがそれを利用する消費者の購買行動に対して何らかの影響を与えることが予想されるが、未だその影響は明らかにされていない。<br />本研究ではその影響を分析するために、ECサイトのレビューやその他のパラメータを取得するためのシステムを構築し、<br />ここから取得したデータを基にユーザレビューと消費者の購買行動の相関関係を分析し、<br />その影響を明らかにする。
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.75, pp.31-34, 2008-05-23
参考文献数
7
被引用文献数
3

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,しばしば匿名性を悪用し,陰湿ないじめにつながることが多々あり社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.したがって,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことができれば,問題発言の減少につながると考えられる.そこで,本稿では,電子掲示板の発言の特徴である文字と記号のみで構成されていることと,発言の長さがことなっていることに着目する.発言が短いときは,発言中の単語がその発言を象徴し,発言が長いときは,発言中の単語の組み合わせが重要であると考え,既出発言を学習させ,新たな発言が出現したとき,他者にどう影響を与えるかをベイズ理論を応用して影響度を算出する手法を提案する.単語と単語のペアの学習データをそれぞれ準備し,この手法の有効性を示す.
著者
小林 哲郎 一藤 裕 曽根原 登
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.4, pp.834-845, 2012-04-01

提供されたライフログの管理や匿名化に関する情報セキュリティ的研究が進む一方,ライフログ提供者の心理的抵抗や提供を促進するインセンティブや制度に関する研究は不足している.そこで本研究は,ライフログ提供を促進する有効な制度設計のための基礎的な知見を提供することを目的に,ライフログ調査研究への参加依頼を実験刺激として,収集するライフログの種類,金銭的謝礼の金額,対価として提供されるライフログ活用サービスを要因操作した無作為配置被験者実験を行った.その結果,コミュニケーション履歴を提供することへの心理的抵抗が最も強く,GPS位置情報を提供することへの心理的抵抗は比較的弱いことが明らかになった.また,金銭的謝礼はライフログ提供を促進するがその効果は非線形であることが示唆された.一方で,レコメンデーションサービスやライフログ可視化サービスはライフログの提供を促進するインセンティブとしての効果が見られなかった.これらの知見を総合することで,できるだけ潜在的提供者の心理的抵抗を緩和しながらライフログの提供を促進する方法について考察を行った.
著者
津田 博史 多田 舞 山本 俊樹 一藤 裕 曽根原 登 椿 広計
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.442-451, 2013-12-07 (Released:2014-02-07)
参考文献数
4
被引用文献数
1

本研究の目的は,地域観光の政策実行主体である自治体やホテルなどの宿泊施設事業者が,データに基づいた合理的な観光政策,事業経営を実施するための情報収集・データ解析理論,方法を研究することである.本研究では,Webサイトから収集したホテル空室データや観光情報を用いて,日次で宿泊施設の稼働率を推定し,また,宿泊施設であるホテルの人気の要因を分析した.今回の研究目的の1つ目として,京都市の観光政策の経済波及効果を捉えるために,京都市内のホテルの客室稼働率を推定することとした.2つ目の目的として,人気ホテルの要因を解明することとした.実証分析結果により,京都市内のホテルの客室稼働率,および,ホテルの人気の要因に関して新しい知見が得られた.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.219-223, 2009-02-26
参考文献数
7

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことにより発言者が問題となる発言をしないように教育を支援する手法を提案した.本稿では,以前提案した手法では対応できなかった発言に対応するため,学習データベースに登録する品詞を選択する.また,発言の長さに応じた発言の判別を行うのではなく,2つの学習データを利用して発言の判別を機械的に行う手法を提案する.Electronic bulletin board systems (BBS) have become a common communication tool on the Internet. Some people who use BBS anonymously sometimes write opinions which make other people on the BBS feel bad. This is especially true as users become younger and younger and the use of BBS on the Internet and cellular phones becomes more widespread. Users don't understand how such comments can affect readers. As a result, such negative statements sometimes lead younger users to behave inappropriately on BBS. The authors have developed an assistance tool which shows users what kind of influence their statements might have on other people on the BBS. Hopefully this will make all BBS users more aware of the effects of their words on others. This should lead to a more positive atmosphere on the BBS. To improve the accuracy of evaluation for each comment, we introduce new word class to our assistant tool. Also, we propose a new automatic evaluation method using two types of samples.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.437, pp.125-128, 2010-02-22

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,ユーザが経験不足のために,不適切な発言であることを知らずに投稿することが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,投稿発言が不適切発言かどうかを自動分類し,ユーザヘ提示できれば,ユーザの経験不足を解消できるのではないかと考えた.本稿では,投稿発言を通常のコミュニケーションを意図した発言と不適切な発言の2種類に分類する手法を提案する.具体的には,発言に分類するために,2種類の学習データを準備し,ベイジアンフィルタと同等の処理を行う.その後,電子掲示板の雰囲気を考慮し投稿発言を2種類に分類する手法を確立する.本提案手法では,約80%の精度で発言を分類することができた.
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.219-223, 2009-02-26
参考文献数
7

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことにより発言者が問題となる発言をしないように教育を支援する手法を提案した.本稿では,以前提案した手法では対応できなかった発言に対応するため,学習データベースに登録する品詞を選択する.また,発言の長さに応じた発言の判別を行うのではなく,2つの学習データを利用して発言の判別を機械的に行う手法を提案する.