- 著者
 
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             皿澤 克彦
             
             中野 顕
             
             川人 充知
             
             荒川 健一郎
             
             宇隨 弘泰
             
             見附 保彦
             
             上田 孝典
             
             李 鍾大
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 財団法人日本心臓財団
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 心臓 (ISSN:05864488)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.41, no.1, pp.62-66, 2009 
 
          
          
          
        
        
        
        症例は30歳, 男性. 健康診断のため近医受診し, 心電図検査を受けた直後に突然意識消失.<BR>心室細動を認め, 心肺蘇生が施された. 電気的除細動を含む約40分の心肺蘇生にて洞調律に回復し, 当院に搬送された. ICU入室しカテコラミンの大量投与などにて入院3日目に人工呼吸器を離脱, 当初みられた低酸素脳症による記銘力障害も, 約2週間で全快した. 健診の心電図では全誘導にJ waveを認め, 入院後は日内変動を伴うV<sup>1,2</sup>でのsaddle-back型からcoved型へのST上昇を認め, Brugada症候群を疑った. 入院約4週間後に植込み型除細動器の移植術を施行した. 発作直前を含めて経時的に特異な心電図変化を認めた, 特発性心室細動蘇生成功症例を経験した.