著者
揖場 和子 川崎 勲 山本 秀樹 魚井 孝悦 木下 迪男
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.365-368, 1999-05-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

銅を含まない濃厚流動食を経鼻にて数年間投与され血清銅の著減を示した三症例のうち二症例が白血球減少を合併した. 銅を豊富に含む流動食に変更後, 血清銅は正常範囲に上昇し, 白血球数は正常化した. その結果, 白血球減少が銅の欠乏による可能性が高いと考えられた. 経口摂取不可の寝たきり症例はチューブによる強制的な栄養に依存する. 管理栄養下ではカロリーだけでなく, 銅をはじめとする微量元素の内容にも配慮することが重要である.
著者
山本 秀樹 田川 忠道 宮崎 敏彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.1967-1981, 1993-09-15
被引用文献数
23

近年、英語を母国語とする人と実際に会話をしているような環境の撮供を目的とした環境型のCAIシステムが開発されている。しかし、これらのシステムは英会話の教育において重要な音声こよる会話文の入力機能を持たないため、十分な臨揚感を学習者に提供できていない。またこれらのシステムのいくつかは会話の目的や状況を理解していない学習者を対象としていない。そこで、本諭文では、音声による会話文の入カ機能とビデオを魅話的こ操作する機能の両方を持つこと1こより、会話の臨場感を高めること、および会話の目的や状況を理解していない学習者をも対象とすることを可能にした英会話用知的CAIシステムについて述ぺる。まず対話的に操作可能なビデオと音声による対話機能により、目標のある会話を行う際こ必要な英会譜能力を段階的こ習得可能な指導方法を提案する。次に、音声による会話のシミュレーションを実現するために、音声認識システムをどのようにシステムに統合したかについて述ぺる。さらに教材の作成が容易な会話の知識表現を提案する。本システムは、ワークステーション上に実装されており十分な速度で音声による会話を可能としている。本諭文で述ぺた方式は他の音声対話システムにも応用可能である。
著者
石川 一 海野 圭介 川崎 剛志 広嶋 進 深井 紀夫 山本 秀樹 小川 剛生
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
調査研究報告 = Reserch and stady report (ISSN:02890410)
巻号頁・発行日
no.29, pp.215-226, 2009-03-31

はじめに正宗敦夫の生涯と学問蔵書の概要と特色目録と現状これまでの調査と目録の編纂について注附記凡例
著者
山本 秀樹 隈村 大誠 長野 千佳 竹内 扶美子 藤井 槙子 田頭 素行 大竹 康之
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.331-338, 2008-05-20 (Released:2008-06-15)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

ビール製造工程から廃棄されるホップ苞部分にはポリフェノール類(カテキン,プロシアニジン類など)が豊富に含まれている.前報では,ホップ苞部分にカテキン類(カテキン,エピカテキン)が重合したプロシアニジン類(プロシアニジンB1, B2)が含まれていることを明らかにした.本研究ではホップ苞部分に含まれるポリフェノール類を純溶媒および混合溶媒により抽出分離を行い,それぞれ溶媒に対する溶解性の評価を溶媒と溶質の溶解度パラメータ(Solubility parameter)を用いて行った.実験で使用した溶媒には,水,メタノール,エタノール,1-プロパノール,アセトンおよびそれぞれの水溶液を用いた.純溶媒を用いた場合,ホップ苞部分からの総ポリフェノールの抽出量は水>メタノール>アセトン>エタノール>1-プロパノールであった.一方,混合溶媒(メタノール–水,エタノール–水,アセトン–水)を用いてポリフェノールを抽出した場合,すべての系で純溶媒より混合溶媒の方が高い抽出量を示した.エタノール水溶液を用いた場合,ポリフェノールの抽出量は最も高く,エタノールの体積分率40%(20 mol%)付近で最大抽出量を示した.本研究では,ポリフェノール類の各溶媒への溶解性の評価を行うために,溶媒および溶質の溶解度パラメータを用いた.溶媒および溶質のHildebrandの溶解度パラメータ(δH)の計算には,Fdors法を用いた.Hansenの定義する溶解度パラメータ(δt, δd, δp, δh)の計算にはvan Klevelen and Hoftyzer法を用いた.実験結果より,純溶媒の溶解性は,溶媒と溶質のHildebrandの溶解度パラメータの差が小さいほど高い傾向を示した.一方,混合溶媒に対する溶解性はHansen溶解度パラメータを3次元プロットした図中で,溶質と混合溶媒の溶解度パラメータの値が近いほど抽出量は多いことを明らかにした.さらに,2成分系の混合溶媒の場合,Hansen溶解度パラメータのそれぞれの寄与率(fd, fp, fh)を三角線図上にプロットすることで,線図上から抽出に最適な溶媒組成(体積比)を予測できることを明らかにした.
著者
下畑 光夫 山本 秀樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.23-24, 1995-09-20

銀行などの多くの金融機関では金融自動取引機(ATM)が備えられており、通常は定期的(1日1回等)に現金を補充している。現金補充が少ない場合には利用者への取引停止や臨時の現金補充作業が発生する。また、多すぎる場合には金融自動機内に多量の現金を死蔵させることになり資金運用の効率を下げてしまう。本稿では、日と曜日の2つの要素から金融自動機の現金変動量を予測する方法について述べる。要素内の成分量は、多変量解析の数量化第1類を用いて過去の取引データから算出している。
著者
山本 秀樹 矢本 敬 真鍋 淳
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第33回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.21, 2006 (Released:2006-06-23)

a) PPAR alphaThe use of PPAR-null mice revealed that PPAR alpha is required to mediate hepatomegaly and subsequent hepatocarcinogenesis in rodents. Human PPAR alpha appears to be different in function as compared to the rodent isoforms. The fundamental roles of PPAR alpha in reproductive toxicity reported in some environmental contaminants (e.g., phthaletes), in myopathy mainly reported in fibrates and in heart pathophysiology have not been fully understood to date.b) PPAR gammaSynthetic PPAR gamma agonists cause weight gain due to both fat deposit and fluid retention in both human and experimental animals. The fluid retention is thought to contribute to an increase in heart weight and edema observed after PPAR gamma agonist treatment. Recent studies using rodents reveal that PPAR gamma-dependent upregulation of renal sodium transport protein secondarily influences fluid retention and increases in body mass and heart weight. However, it is unclear whether this mechanism is relevant to the clinical situation in humans or not. PPAR gamma-dependent enhanced adipogenesis in bone marrow leads to hypocellularity and consequently affects hematopoiesis. c) PPAR beta/deltaToxicity information for PPAR beta/delta agonists is not as well characterized as compared to that for PPAR alpha and PPAR gamma agonists. There is evidence suggesting that PPAR beta/delta is involved in valproic acid-induced developmental toxicity. Furthermore, recent studies shows PPAR beta/delta may be implicated in hepatic stellate cell proliferation and liver fibrosis.
著者
増田 研 波佐間 逸博 宮地 歌織 山本 秀樹 野村 亜由美 宮本 真二 田川 玄 田宮 奈菜子 佐藤 廉也 野口 真理子 林 玲子
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究課題は日本のアフリカ研究者による初めての高齢者研究であり、かつ、人類学と公衆衛生学・保健学を組み合わせた方法論を採用したため、期間を通じてそのアプローチのあり方について模索を続けた。成果として書籍(編著)を公刊したほか、日本アフリカ学会におけるフォーラムの開催、日本アフリカ学会の学術誌『アフリカ研究』に特集を組んだことがあげられる。検討を通じて、都市部貧困層高齢者の課題、アフリカにおける高齢者イメージの解体、生業基盤によるケアのあり方の違いといった探求課題を整理できたことも成果である。
著者
山本 秀樹
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

町触として出される江戸幕府の出版法は、その上位規定として高札の「いかがわしい書物を取り扱ってはならない」との書物取扱法を持ち、写本にも準用されるものであることを明らかにした。また、豊富な現存史料の公刊がなされているにもかかわらず、それにもとづく史的記述がなされていなかった大阪本屋仲間の歴史記述を開始した。