- 著者
-
李 正連
- 出版者
- 名古屋大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
通俗教育は、従来の研究において日本の社会教育の前身としてしかいわれてこなかったが、韓国における日本の間接統治(統監政治)が行われた時期(1906~1910)に、日本から導入されており、その内実も日本のそれに類似している。1907年12月13日の学部(中央教育行政機関)組織の改編により、初めて学部学務局の事務事項に通俗教育が登場するが、それは主として公立普通学校への入学督励のための教育として機能していたとみられる。