著者
川崎 弘作 雲財 寛 中山 貴司
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.41-51, 2022-07-31 (Released:2022-07-31)
参考文献数
25

本研究では,「法則」の構築過程に基づく学習指導が知的謙虚さの育成に有効か否かを明らかにすることを目的とした。このために,小学校第6学年「てこの規則性」において「法則」の構築過程に基づく学習指導による授業実践を行った。その結果,質問紙調査による量的分析において,理科における知的謙虚さのうち「一般化への慎重さ」因子の得点の平均値が向上していたと判断でき,児童の実践後の感想に対する質的分析から量的分析の結果を支持する記述がみられた。このことから,「法則」の構築過程に基づく学習指導は「一般化への慎重さ」に関わる知的謙虚さの育成に有効であると判断した。
著者
岩村 淳 横田 英史 内山 邦男 鎌田 富久 尾上 孝雄 松下 秀人 中山 貴司 門田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.3, pp.31-35, 1999-04-15

今日、組込みプロセッサは電子的に制御される製品、例えばテレビ、携帯電話、ビデオカメラ、炊飯器、ゲーム機、タマゴッチ、コピー機、プリンタ、PDA、HDD、自動車、等々パソコンのCPU部分は別としてあらゆる"システム"の頭脳として組み込まれ活用されています。では、0.1um前後の微細加工技術が利用可能になり、チップ当りのdRAM容量はギガビットで語られ、CPU性能はMIPS値に代わってGIPSあるいはBOPSで評価され、デジタルTV放送が本格化し、光ファイバー網が日本の過半を覆う、と言われている2005年頃にはどのような性能、特徴、スペックを持ったプロセッサが、どのような用途、製品に適用されているのでしょうか? ディスカッションに先立ち、各パネリストの皆さんには各々がイメージするその時点における組込みプロセッサ像を語っていただき、各自の専門分野から予見される問題点等につきコメントしていただきます。
著者
川崎 弘作 中山 貴司
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.279-289, 2018 (Released:2019-02-02)
参考文献数
18

In this study, we aimed to clarify how particle concepts are acquired and changed through a teaching method based on the building process of theory. We analyzed the concepts and processes learned by elementary school students by examining and analyzing lesson content (totaling 6 units from the third grade level “material and weight” to the fourth grade level “the destination of water”) over a period of 53 hours. As a result, the students acquired the following concepts (a to e) and the process of change in these concepts was clarified: a) Materials are composed of invisible small particles. b) Particles do not disappear. c) The size of the particles does not change. d) Particles move in all directions when heated. e) The difference in state occurs due to the difference in the size of the gap between the particles and the movement of the particles.
著者
川﨑 弘作 中山 貴司 松浦 拓也
出版者
日本理科教育学会
雑誌
日本理科教育学会理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.241-249, 2012-11

本研究では,振り子に関する子どもの認識を基盤とし,振り子の概念を獲得させるための学習指導法を考案することを目的とした。認識調査に基づき考案した学習指導法は,次の(1)〜(3)の3点に集約できる。(1)振り子の周期と「おもりの重さ」「振れ幅」「糸の長さ」の3条件との関係を,「速さ」と「移動距離」という視点から考えさせる,(2)振り子の始点と終点は同じ高さになることを提示する,(3)「おもりの重さ」によって「速さ」が変わらないことを提示する。そして,小学校第5学年の児童69名(実験群35名,統制群34名)を対象に,実験群には考案した学習指導法を,統制群には通常の学習指導を行った。振り子に関する概念調査を行った結果をもとに共分散分析を行ったところ,学習から2ヶ月後の概念調査時において実験群の方が統制群よりも得点が有意に上昇しているという結果を得た。以上のことから,本研究で考案した学習指導法は,獲得した概念の定着に有効であることが明らかになった。
著者
木下 博義 山中 真悟 中山 貴司
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.181-188, 2013-11-27 (Released:2013-12-12)
参考文献数
13
被引用文献数
5 2

本研究では,理科における小学生の批判的思考に焦点を当て,その実態を明らかにすることを第一の目的とした。さらに,小学生の批判的思考に影響を及ぼす要因構造を分析し,指導法考案へ向けての示唆を導出することを第二の目的とした。これらの目的を達成するため,小学校5,6 年生429 名を対象に,35 項目からなる質問紙調査を実施した。その結果,一つ目の目的に対して,児童の探究的・合理的な思考に比べて,反省的な思考や根拠を重視しようとする意識が低いことが明らかになった。また,二つ目の目的に対して,探究的・合理的に思考している児童ほど,反省的に思考したり,意見の根拠を重視したりしていることが明らかになった。これらの結果を踏まえ,児童の反省的な思考や根拠を重視しようとする意識を高めるためには,探究的・合理的な思考を培うような指導をすべきであるという示唆を得た。
著者
岩村 淳 横田 英史 内山 邦男 鎌田 富久 尾上 孝雄 松下 秀人 中山 貴司 門田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FTS, フォールトトレラントシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.31-35, 1999-04-15

今日、組込みプロセッサは電子的に制御される製品、例えばテレビ、携帯電話、ビデオカメラ、炊飯器、ゲーム機、タマゴッチ、コピー機、プリンタ、PDA、HDD、自動車、等々パソコンのCPU部分は別としてあらゆる"システム"の頭脳として組み込まれ活用されています。では、0.1um前後の微細加工技術が利用可能になり、チップ当りのdRAM容量はギガビットで語られ、CPU性能はMIPS値に代わってGIPSあるいはBOPSで評価され、デジタルTV放送が本格化し、光ファイバー網が日本の過半を覆う、と言われている2005年頃にはどのような性能、特徴、スペックを持ったプロセッサが、どのような用途、製品に適用されているのでしょうか? ディスカッションに先立ち、各パネリストの皆さんには各々がイメージするその時点における組込みプロセッサ像を語っていただき、各自の専門分野から予見される問題点等につきコメントしていただきます。