著者
中村 節子
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.182-184, 2012 (Released:2012-08-01)
参考文献数
24
著者
長谷川 浩一 沢山 俊民 鼠尾 祥三 忠岡 信一郎 覚前 哲 中村 節 井上 省三 河原 洋介
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.22, no.8, pp.903-907, 1990-08-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
14

陰性U波(NU)および「右側胸部誘導のT波減高を伴うU波増高(PU)」は,高度冠狭窄枝ないし心筋虚血領域と関連が深い心電図指標と考えられている。今回,発作時の12誘導心電図記録が得られ,かつ冠動脈造影で少なくとも1枝以上に75%以上の狭窄を有する狭心症84例を対象として,NUとPUの罹患枝別出現誘導部位・出現時相について調査した.LAD狭窄では,NUはV4(59%)>V5(56%)>V6(37%)>V3(33%)の順に前胸部誘導に出現したが,PUは1例にもみられなかった.LCX狭窄では,NUはV6(52%)>V5(48%)の左側胸部誘導に,PUはV2=V3(86%)>V5=V5(43%)に出現した.RCA狭窄では,NUはIII(29%)>aVF(24%)の下壁誘導に,PUはV2V3(63%)>V4(44%)>V51(26%)に出現した.発作時心電図上のQ-NaU時間とQ-PaU時間とQ-PaU時間が等しいことより,NUとPUは同一領域の心筋虚血に起因するものと考えられた.また右側胸部誘導と食道誘導心電図の同記により,PUは後壁虚血の表現と考えられた.したがって12誘導心電図上のNU出現誘導部位および右側胸部誘導のPUを検討することは,狭心症の罹患枝推定に有用と思われた。
著者
中村 節子 森田 佐加枝 井上 浩一 広田 保蔵 小林 瑛児 磯山 恵一 山田 耕一郎 石川 昭
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.481-488, 1992-10-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
28

未熟児貧血の存在はよく知られているがその成因は充分に解明されたとは言い難い.赤血球系造血因子であるエリスロポエチン (Epo) がいかに未熟児貧血に関与しているかを知る目的で早期新生児の血清Epo濃度の測定を行った.被検対象は成熟児42例 (出生体重2, 558~3, 9469, 在胎日数245~295日) , 未熟児28例 (出生体重1, 450~2, 4509, 在胎日数224~266日) であり, 検体採取は日齢5に行った.また, 貧血発症を早期新生児期のEpo濃度より予測し得るか否かを知る目的で, 日齢6以内の未熟児38例について生後12週までに貧血 (Hb<10g/dlとする) を発症した群17例と非発症群21例に分けてEpo濃度を測定し, 検討した.臨床的に明らかな異常の認められるものは対象から除外した.Epo測定はラジオイムノアッセイにより行い, Epoと同時にヘモグロビン (Hb) , ヘマトクリット (Ht) も測定した.日齢5の成熟児群のHb値は17.02±1.739/dl, Ht値は52.41±5.33%であり, 未熟児群のHb値は15.96±2.359/dl, Ht値は48.80±6.99%であった.Hb値, Ht値いずれも未熟児で有意に (P<0.05) 低値を呈した.これに対して, 日齢5のEpo値は成熟児群で9.83±3.14mU/ml, 未熟児群で10.02±3.48mU/mlでありいずれも健康成人の正常値下限に分布したものの, 両群問において有意差は認められなかった.すなわち, 未熟児群では成熟児群に比し, Hb, Htが低値にもかかわらず, Epo値は高値を示さなかった.また, 日齢6以内の未熟児で貧血発症群のEpo値は11.37±4.92mU/ml, 非発症群は9.17±3.10mU/mlであり, 貧血発症群でやや高値を示したが, 統計学的有意差は認められなかった.したがって, 早期新生児期のEpo値から将来の貧血発症を予測することは, 今回の結果からは困難であった.未熟児のHbとEpo濃度の関係についても検討したが, 相関は認められなかった.未熟児における赤血球系計測値は出生体重や在胎期間の影響をうけ, 一般に成熟児より低値を示す.Epoについてこれらの影響を検討したが出生体重, 在胎期間いずれとも相関を示さなかった.
著者
中村 節子 橋本 淳 川面 なほ 山下 満智子 東 あかね
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成28年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.171, 2016 (Released:2016-08-28)

【目的】京都府立宇治支援学校の学校給食は年間テーマを設定し、それに基づく給食の提供と掲示等による食教育を実施してきた。平成27年度のテーマは、和食への関心を高めるために「お精進」とし、動物性食品を使用しない給食を導入することを目的とした。【方法】平成27年4月から1年間、毎月19日(「食育の日」)と1月~2月の給食月間に4回、計15回を「お精進の日」とし、動物性食品を使わない精進献立を、1回につき基本食約420食、嚥下困難等への対応のための工夫食19食を提供した。但し、出汁に鰹節は使用し、飲用牛乳は提供した。基本食と工夫食の食材は一部を除き共通とした。児童生徒、保護者、教職員への啓発のために、食育の日には玄関に献立に関する情報を、給食室前には料理や使用食材の説明等を掲示し、食品・栄養学的、文化的背景を学ぶことができるよう工夫した。また「お精進の日」の献立15食の栄養学的評価を行った。高等部においては、生徒が生活単元学習で精進料理の調理実習をし、会食した。【結果】動物性食品を使わず、野菜、豆、イモ、海藻類等の植物性食品のみによる学校給食献立を15種類作成し、提供することができた。児童・生徒、教職員の喫食状況は一般食と変わりなかった。また15食の献立の栄養価計算を行い、平均値を学校給食実施基準と比較した結果、精進料理給食(学校給食実施基準)はマグネシウム107(80)mg、カルシウム392(350)mg、食物繊維5.8(5.0)gと学校給食実施基準を上回った。一方、食塩2.7(2.5)gが多く、ビタミンB1 0.29(0.4)mgが少なかったことは今後の課題である。本研究は京都府立大学地域貢献型特別研究の一環として実施。
著者
中村 節子 (旧姓森中
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.145-155, 2013 (Released:2013-08-01)
参考文献数
52
被引用文献数
1

There have been several reports about the relation between acid-base imbalance or arterial blood gas abnormalities and the occurrence of vertigo, including Meniere' disease. In animal experiments, respiratory acidosis induced by CO2 inhalation or metabolic acidosis induced by injection of NH4Cl has been shown to cause attacks of vertigo in rabbits with hemilabyrinthectomy. In clinical studies, approximately half of the patients with dizziness have arterial blood gas abnormalities when their dizziness occurs. An increase of HCO3- is found in many patients with dizziness, and the frequency of attacks is higher in patients who have arterial blood gas abnormalities during the remission period. These patients are thought to have unilateral vestibular dysfunction, and it is suggested that arterial blood gas abnormalities cause temporary vestibular dehabituation that increases the frequency of dizziness. It has also been reported from a study that the middle ear pressure difference between both ears, which is larger during periods of dizziness or recurrent dizziness than at the time of remission, might be related to blood gas abnormalities in Meniere's disease. In the same study, a difference of more than 50 decapascals was significantly more common in the patient group with blood gas abnormalities. In addition, metabolic acidosis has been reported in patients with Meniere's disease, and the base excess and bicarbonate levels were also found to be beyond the normal range in Meniere's disease. Arterial blood gas abnormalities might develop for various reasons, including underlying diseases and middle ear pressure differences. The endolymph in the endolymphatic sac is acidic (pH6.6-7). It has been reported that carbonic anhydrase, vacuolar H+-ATPase, pendrin and aquaporin may participate in the acidification process or homeostasis. The role of acid-base disturbance or arterial blood gas abnormalities in dizziness, and the relation in acid-base balance between inner ear and arterial blood gas need to be investigated further.
著者
レムケ アンドジェ B. スタム デェアドレ C. 水谷 長志 :訳 中村 節子 :訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.101-123, 1996 (Released:2001-04-01)
参考文献数
24

アート・アーカイヴズという言葉は,美術資料を集めるところを意味するとともに,美術に関する刊行物そのものを指す場合がある。アート・アーカイヴズを六つのカテゴリーに分類するとともに,アーカイヴズの歴史を,アーカイヴズ一般とアート・アーカイヴズに分けて論ずる。また,現代におけるアート・アーカイヴズについて,その利用,資料と方法,配列とアクセス,保存,スタッフ・トレーニング,刊行物,助成,主要なアート・アーカイヴズ,関連アーカイヴズ,将来展望を述べる。