著者
丹菊 逸治
出版者
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
巻号頁・発行日
pp.1-127, 2020-03-25
著者
丹菊 逸治
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.129-143, 2011-03

サハリン島(樺太)北部の先住民ニヴフ民族は、第二次世界大戦終了まで一部が旧日本領南樺太の住民だった。彼らはウィルタ民族とともに、日本の行政当局が敷香(現ポロナイスク)に設置した集住地「オタスの杜」の主要な構成員となり、アイヌ民族とは異なった扱いを受けていた。比較的知られたニヴフ人奥田桃太郎とその息子奥田長次の足跡が表すように、日本に「引き揚げ」ずサハリン島にとどまった旧日本領南樺太のニヴフ民族は北部のニヴフ人社会に再統合された。
著者
丹菊 逸治
出版者
北海道大学大学院文学研究科北方研究教育センター = Center for Northern Humanities, Graduate School of Letters, Hokkaido University
雑誌
北方人文研究 (ISSN:1882773X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.113-122, 2012-03-31

Nivkh language has suffix -gun which shows accordance between verb and subject. TAKAHASHI Moritaka pointed out some examples of accordance between verb and object in Poronaysk dialect of the Nivkh language in his work of 1932. This head-marking tendency may be an influence from Sakhalin dialect of the Ainu language.
著者
丹菊 逸治
出版者
東京外国語大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

百年〜数十年前にかけてピウスツキ、高橋盛孝らによって採録されたニヴフ語口承文学筆録資料、近年の音声資料の解読・分析をニヴフ語話者の協力を得ておこなった。その結果、各伝承が個人の生活史と密接な関連を持つことが判明した。話者が属する血縁集団、個人的な事件、最近の伝承では近代化との関わりがジャンルに応じた形で反映されている。話者自身もそれを前提とし、自分にふさわしいと意識する内容を取捨選択して語っている。