著者
川上 未映子 杉浦 久子 五十嵐 太郎 平塚 桂
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.123, no.1579, pp.3-5, 2008-08-20

第138回芥川賞を受賞した作家・川上未映子氏。関西弁をまじえたリズミカルな文体で状況を断続的に描写しながら、最終的に大きな骨格へと到達するあざやかな構成が評価を受けている。歌手活動を続けながら文学の世界へと飛び込んだジャンルを横断するクリエイターでもある川上さんの、言葉に対する思いや小説の構造への興味、創作の姿勢をうかがった。
著者
五十嵐 太郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.441-444, 2007-09-01
参考文献数
6

建築デザインでは,情報やモノが行き交う現代的な場所として,ステーション,ライブラリー,カフェなどのビルディングタイプに注目が集まっている。大西麻貴は図書と住宅を,古谷誠章は図書と駅をかけあわせることで,新しい場所を創造した。OMAのシアトル中央図書館は,図書空間を軸にして公共の空間を再編成する大胆な実験を試みている。
著者
澤田 肇 五十嵐 太郎 北山 研二 栗田 啓子 南 明日香
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

パリがどのようにフランスの、そしてヨーロッパの首都としての外観と機能とイメージを形成していったのかを多角的に問うことが、本研究の目的である。シンポジウムや研究会における発表と議論の過程で、自らにふさわしいイメージを自己増殖していくかのような都市風景を構築するパリのダイナミズムが、複数の異なる専門分野からのアプローチを組み合わせることで一層浮き彫りになることを確認できた。
著者
五十嵐 太郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.251-254, 2013-06-01

この論考では,情報化の時代において建築家がどのように図書館のデザインを提案しているかをとりあげた。とくに1995年以降,伊東豊雄や古谷誠章を含む,建築家たちは,新しい図書館の可能性を開拓している。彼らは,デザインを通じて,透明性,情報の可視化,変化し続ける空間,そしてビルディングタイプの融解といったテーマを表現した。
著者
五十嵐 太郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1557, 2007-02-20
著者
五十嵐 太郎
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.247-252, 1996-07-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
14

亀田郷は越後平野のほぼ中央に位置し,かつては河川の氾濫による水害常習地帯であり,その大部分が湿地帯であったので,「葦沼」と称されていた.したがって,ここでの水田の開拓と稲作作業は,すべて過酷な水との闘いであった.しかし,大河津分水の開削(1927年),阿賀野川の河川改修工事(1933年)などの治水事業により洪水の被害からのがれ,さらに栗ノ木排水機の新設(1948年)と耕地整理の完了(1956年)により,統一的な地上水の排除が可能となり,ようやく近代農業の基礎が築かれた.ここでは,まず湿地帯すなわち「葦沼」での水田開発と「葦沼水田」の実態,ついで内外の治水対策,とくに内部治水対策,最後に耕地整理(全郷の統一的地上水排除)とこれに伴う稲作技術の対応について述べる.
著者
佐倉 統 五十嵐 太郎 片山 杜秀 菅 豊
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

この研究は、近代以降「『日本的』という標語がどのように語られてきたか」を分野横断的に比較し、近代・現代における「日本的」イメージの多様性を総覧するとともに共通性を抽出するものである。「民族」について様々な言説が乱れ飛ぶ現在、学術的かつ専門的な見地から、日本とその国民が自らをどのようにイメージしてきたかを明らかにして、現在におけるひとつの「規矩」を提供することは、社会的にも意義があると考える。