著者
井川 マリジョー 井川 浩
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.47-56, 2011
被引用文献数
2

2006年春,北海道で1羽の野生カナダガンが観察された。著者らは,計11回にわたる観察の結果,この個体が亜種チュウカナダガン<i>Branta canadensis parvipes</i>である可能性がきわめて高いと判断した。日本ではこれまで一度も公式報告例のないチュウカナダガンの同定過程を報告する。同時に,北海道の南と北端に位置する,この個体が利用した渡りの中継地点2か所,他種ガンとの関係,および北海道における滞在期間を報告する。
著者
上林 憲雄 井川 浩輔 厨子 直之 櫻田 涼子 千田 直樹 柴田 好則 平野 光俊
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

21 世紀初頭の新しい日本型人的資源管理(HRM)システムのあり方として,コーポレート・ガバナンス制度や経営戦略の側面においては,1990 年代以降,グローバリゼーションや情報通信技術(ICT)革新の影響の下,かなりの程度変容し,「市場主義」的になりつつある。しかし,多くの日本企業は,組織・人的資源管理の側面においては,部分的には変化が見られるものの,従前の仕組みを残存させつつ新たなモデルを志向している実態が明らかとなった。こうした動向は,新しい日本型モデルを構築していくうえで大きなヒントになると思われる。
著者
井川 浩輔 厨子 直之
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究課題の目的の1つは人事コンピテンシーと個人や組織の成果との関係について定量的に分析することである。本報告書で用いられているデータは140人の人事プロフェッショナルから得た質問票への回答から収集された。量的調査の結果は主に以下の2つの発見事実を明らかにした。まず,日本における人事コンピテンシーは9つの要素から構成された。次に,とりわけビジネスへの貢献というコンピテンシーは個人的パフォーマンスと組織的パフォーマンスの双方にポジティブな影響を与えた。