著者
京 明
出版者
香川大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

「適切な大人(Appropriate Adult)」制度をめぐる裁判例の検討等を契機として、日英間における自白の証拠排除の基本構造の異同、傷つきやすい被疑者の供述の自由に対する日英間の配慮の違い、ひいては虚偽自白の防止に対する日英間の裁判所の姿勢の違いを明らかにした。
著者
京 明雄
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.828-836, 1980-07-01
被引用文献数
2

胃切除後吻合部潰瘍症例21例, 十二指腸潰瘍症例60例, 胃切除後吻合部潰瘍のない症例17例を対象として, 茂樹前基礎酸分泌, 血清ガストリン値およびテトラガストリン, セクレチン, レギュラー・インスリン, Ca グルコネート刺激による胃酸および血清ガストリン反応を検索した. 吻合部潰瘍では, かならずしも残胃の大きさと相関しない機能的壁細胞量の残存刺激が認められ, しかもその約4割が基礎分泌状態において持続的に機能している状態にあり, これは主として迷走神経の影響を受けた残存壁細胞の機能異常と密接な関連性を持ったことが推定された.
著者
水谷 規男 山口 直也 上田 信太郎 岡田 悦典 京 明 緑 大輔 笹倉 香奈
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、刑事法研究者及び実務家からの聞き取り調査をアメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ等の国々について行い、司法取引制度ないしそれに類似する実務が英米法系の国々においてだけでなく、従来は取引に否定的であると考えられてきた大陸法系の国々においても、司法の効率化のために存在していることを明らかにした。これに対して、我が国で導入が検討されている刑事免責制度や捜査・公判協力型協議・合意制度は、訴追側と弁護側の取引を容認するものであるものの、司法の効率化よりも供述の獲得にウエイトがある点に特徴があることを明らかにした。