著者
江尻 一成 谷口 洋 村上 啓治 石原 健造 玉川 正博 傳 秋光 吉岡 正子 馬場 茂明
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.9, pp.1007-1010, 1982-09-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
9

Tris (hydroxymethyl) aminomethane (Tris) has been shown to inhibit selectively the Golgi apparatus and Golgi-endoplasmic reticulum-lysosomal system (GERL system) of several kinds of cells including pancreatic B cells. The present study was undertaken to assess the effect of Tris on insulin release and synthesis in pancreatic B cells.Islets isolated from male Wistar rats by the collagenase method were incubated for 60 min at 37°C under 95% O2-5% CO2. In the presence of 8.3 mM glucose, the insulin secretion was 3.45±0.19 neislet·60 min. However, addition of 1 and 10 mM Tris reduced the insulin release to 2.33±0.31 and 1.27±0.19 neislet·60 min, respectively. Furthermore, the incorporation of 3H-leucine into the immunoreactive proinsulin and insulin fraction was lowered in the presence of 10 mM Tris compared to that in its absence in 2-hr incubation studies. The ratio of the radioactivity of the immunoreactive insulin fraction to the sum of that of the immunoreactive proinsulin and insulin fraction was reduced by 10 mM Tris.Thus, Tris inhibited not only insulin secretion but also the conversion from proinsulin to insulin. The present study suggests that the Golgi apparatus and GERL system may play a role in insulin secretion and biosynthesis in pancreatic B cells, and that Tris may represent a useful agent for investigating the mechanism of conversion from proinsulin to insulin.
著者
野添 匡史 間瀬 教史 杉浦 みどり 岡前 暁生 山本 健太 立栄 智恵 眞渕 敏 傳 秋光
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.254-259, 2007-10-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
24
被引用文献数
11

本研究の目的は,体幹前傾姿勢が肺気量位と呼吸運動に与える影響を調べることである。健常人20名を対象として,体幹前傾角度0°位(安静立位),30°位,60°位,90°位での肺気量位,胸腹部呼吸運動を測定し,体幹前傾角度の違いと各指標の変化について検討した。終末吸気肺気量位,終末呼気肺気量位は体幹前傾角度の増加に従い有意に増加したが,60°位,90°位の問では有意な差は認められなかった。終末吸気,終末呼気の胸部周囲径は体幹前傾角度の増加に従い有意に増加した。以上の結果より,体幹前傾姿勢では胸郭に対する重力の作用方向が変化し,胸郭が拡張位となることで高肺気量位での呼吸様式になると考えられた。
著者
中本 順 傳 秋光 松本 大輔 西山 花生里 池添 冬芽 田野 香菜 松井 尋美 中山 知未 坂元 真由美 山下 修司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.D0482, 2006

【目的】<BR>今日わが国の慢性透析患者は20万人を超え、さらに透析療法の進歩により、透析治療の長期化、透析者の高齢化といった新たな問題が生じている。また、透析患者の主な原疾患は糖尿病性腎症が第1位となった。こういった背景から、昨今、慢性腎不全血液透析患者(以下、CRF-HD患者)に対するリハビリテーション医療の考え方が適用されつつある。そこで、今回我々はCRF-HD患者に対するリハビリテーション医療のための基礎検討として、CRF-HD患者の日常の運動量とQOLの実態を検討した。併せて、透析導入となった原疾患(慢性腎炎&lsaquo;非DM群&rsaquo;と糖尿病群&lsaquo;DM 群&rsaquo;)により差があるのか、あるとすればどのような差異がみられるのかを検討した。<BR>【方法】<BR>対象は、姫路市内の某病院で外来維持透析を受けている、調査に同意したCRF-HD患者で、50〜60歳男性13名である。透析導入となった原疾患(慢性腎炎&lsaquo;非DM群&rsaquo;と糖尿病群&lsaquo;DM群&rsaquo;)の2群に分類した。4週間以上装着されたLifecorder EXデータとSF-36の下位尺度項目評価データなどを、Peasonの相関係数、unpaired Student-t検定で検討した。<BR>【結果】<BR>1)両群の年齢、透析期間、体格、ルーチン血液検査には有意差を認めなかった。2)全体的(n=13)には、身体機能と運動量(1日平均消費カロリー)は正相関した(R=0.738, p=0.0039)。しかし、群別では非DM群(n=6)では相関せず(R=0.593, p=0.215)、DM群(n=7)で正相関した(R=0.821, p=0.0237)。3)身体機能などでは非DM群と有意差なし(身体機能;DM: 60±16.33S.D., 非DM:72±17.664S.D., p=0.2294)にも関わらず、DM群では全体的健康観のみが有意に低かった(DM: 34.282±4.499S.D.,非DM:42.5±7.583S.D., p=0.0339)。4)非DM群とDM群間には、運動量に有意差は認めなかった(非DM:85.833±37.706 Cal/day,DM群:61.143±56.893 Cal/day,)。(1日平均歩数は、非DM:3577±1497歩, DM群:2328±1794歩と有意差は認めなかった。)<BR>【結論】<BR> 1)今後は自己判断の身体機能を実際に心肺持久力などの体力検査で検討し、可能な症例には体力改善を通じて自信をつけさせ、DM群のQOL改善を図ることが重要と考えられた。2)透析導入後の運動制限継続は昨今否定され、運動による透析合併症予防効果も期待されつつある。健常人の健康維持向上には、1日1万歩が推奨されている。従って、透析患者は非DM 、DMに関わらず可能な限り運動量を増加させる必要があり、適切な運動処方を作成して実践し検証する必要があると考えられた。<BR>
著者
井上 正幸 傳 秋光 鳴瀧 恭也
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.499-502, 1994

Using gas chromatographic mass spectrometry, we identified cholesteryl-6 (2, 6-di-tertialy butylphenol-4)-thioether (CT) in the urine of diabetics with hypercholesterolemia who were being treated with oral glibenclamide, 2.5 mg, and probucol, 500 mg/day.<BR>Presumably probucol was hydrolyzed to form 4-mercapto-2, 6-di-tertialy-butylphenol (MBP), the MBP reacted with cholesterol-5 &alpha;, 6 &alpha;-epoxide, oxidized cholesterol, and CT was then formed as a result of dehydration and condensation reactions.<BR>Probucol is expected to be useful in preventing diabetic macroangiopathy and removing oxidized cholesterol from the plasma into the urine.
著者
坂元 眞由美 松本 大輔 川又 敏男 山崎 郁子 中村 美優 安藤 啓司 傳 秋光 川又 敏男 安藤 啓司 山崎 郁子 傳 秋光 中村 美優
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は重度認知症高齢者の自律神経に音楽がどのような影響をもたらすのかを明らかにすることにある。方法はCDRにて分類した重度認知症高齢者に対し、好きな音楽を用いた介入を個別に週1回、能動的参加群と受動的参加群、コントロール群に分けて行なった。評価方法は加速度脈派測定システム・フェーススケールを使用した。その結果、好きな音楽の受動的聴取または能動的歌唱の両者共に精神安定効果があることを確認した。