著者
加藤 勝敏
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.361-366, 2011-10-25 (Released:2011-11-01)
参考文献数
9

この研究の目的は、農商工連携事業における産業支援機関の機能強化について明らかにすることである。この研究の結論は以下の通りである。地域振興のための農商工連携事業を進めていく上で、産業立地政策で設立された産業支援機関は重要な役割を持ち、企業を結びつけるコーディネート機能の重要性は益々高まっている。こうした中、事業の担い手である企業行動は、工業技術を核とした技術開発指向から、経営資源のネットワーク化指向に変化し、より広域的な支援が必要になっている。しかしながら、産業支援機関の活動圏域は殆どが同一都道府県内に留まっている。従って、企業行動に対応する形で、産業支援機関のコーディネート機能について、その活動圏域をより広域化していくことが重要である。
著者
加藤 勝雄 菅原 正敏 対馬 清造
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.398-402, 1961
被引用文献数
1

仙台市北警察署においてとり扱った約1ヵ年間の自殺未,既遂者ならびに岩手県における月別自殺数について,自殺未,既遂・性・年令・企図時刻ならびに気象要素との関係を検討した。<br>1) 自殺未遂・既遂を比較すると,男に比し女に未遂の割合が多い傾向が見られる。<br>2) 自殺企図は20∼24才層に最も多く,続いて25∼29才,15∼19才層に多い。而して性別には一般に男に多いが,15∼19才層では男に比し女が非常に多い。<br>3) 自殺企図の時刻は1昼夜を4時限に分けて見ると,第1・2時限よりも第3・4時限に次第に多く,また午前よりも午後に,昼よりも夜に多い傾向が見られる。<br>4) 自殺企図は気圧の高い時よりも比較的低い時に多く,しかも気圧の上向時や停滞時よりも下向時に多い。<br>5) 岩手県における月別自殺者について見ると,4・5・6月に特に多く,気温・日照時夫々の月平均とは大体平行関係に,気圧とは逆行関係に在り,気湿とは一定の関係が見られない。従って自殺は気温・日照時とは正相関,気圧とは負の相関を示し,気湿とは明らかな相関を見ない。また月較差については気温のみ正相関を示すが,気圧・気湿・日照時では明らかな相関は見られない。
著者
加藤 勝
出版者
浜松医科大学
巻号頁・発行日
1989-02-03

浜松医科大学学位論文 医博論第64号(平成元年02月03日)
著者
西山 昌秀 石田 武和 野口 悟 川又 修一 加藤 勝 町 敬人
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は銅酸化物高温超伝導体においてスーパークリーンな系であるYBa_2Cu_4O_8(Y-1248)単結晶を用いて、超伝導における競合秩序や隠れた秩序変数の共存などの精密な物性を明らかにすることを大きな目標として行った。実験結果の解析、実験環境の構築を主として行い、単結晶Rb_2Cu_3SnF_<12>やCu_2OCl_2試料の測定を通して、小さな試料、小さな信号に対する信号雑音比の改善に成功した。試料回転機構の構築も行った。微少単結晶に対するNMR測定の環境は整えることができ、このスーパークリーンな系であるYBa_2Cu_4O_8(Y-1248)単結晶を用いたNMRに応用し、詳細な知見を得ることが可能となっている。