著者
藤井 千惠 榊原 久孝 古田 真司
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

児童生徒の健康調査および追跡調査、さらに子どもと保護者の健康調査を実施して、その結果を踏まえた家族の生活習慣病予防教育を実践した。その結果、児童生徒の過体重者ではインスリン抵抗性が認められ、小児期からの適切な体重管理の重要性が示唆された。子どもとその両親では、体格、血圧・血液検査結果、生活習慣で有意な正の相関が認められ、児童生徒の健康状態には遺伝的な背景とともに生活習慣の積み重ねやさらに親の生活習慣が大きく影響を与えている可能性が示された。子どもと保護者を主体とする家族の生活習慣病予防教育を学校における保健教育の一環として位置づけ、家庭・学校・地域連携により協働で実践する必要性が示された。
著者
大石 和代 宮市 和子 加藤 奈智子 古田 真司
雑誌
長崎大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-8, 1993-03-31

長崎県内に住む20代から40代を中心とした健康婦人1,113人を対象に,「冷え性」の自覚や,自律神経系の症状を中心とした不定愁訴および月経周期にともなう不定愁訴等について自記式アンケート(無記名)を行った.対象を離島地区,長崎市内,長崎以外の市,郡部の4地区に区分し,居住地域別に結果を比較したところ,離島地区では,胃腸系愁訴を中心とした自律神経的な愁訴が多く,長崎市内では,全身性愁訴を中心とした自律神経的な愁訴と月経中の不調が多いという特徴がみられた.We investigated recognition of "feeling of cold" and unidentified clinical problems due mainly to autonomic symptoms as well as those accompanying the menstrual cycle in 1200 women mostly in their 20s, 30s, and 40s, using a self-entering questionnaire (unsigned). The results were compared by each region, narnely, remote islands, Nagasaki city, cities other than Nagasaki, and rural districts, and the following results were obtained. In remote islands, complaints about autonomic symptoms prevailed, while in Nagasaki city both complaints about autonomic symptoms and problems during menstrual period were high. Specifically, the autonomic symptoms were gastro-intestinal symptoms in the remote islands but whole body symptoms in Nagasaki city, indicating a difference between the two regions.