著者
玉川 奨 桜井 慎弥 手島 拓也 森田 武史 和泉 憲明 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.623-636, 2010 (Released:2010-08-17)
参考文献数
18
被引用文献数
4 3

Here is discussed how to learn a large scale of ontology from Japanese Wikipedia. The learned ontology includes the following properties: rdfs:subClassOf (IS-A relationship), rdf:type (class-instance relationship), owl:Object/DatatypeProperty (Infobox triple), rdfs:domain (property domain), and skos:altLabel (synonym). Experimental case studies show us that the learned Japanese Wikipedia Ontology goes better than already existing general linguistic ontologies, such as EDR and Japanese WordNet, from the points of building costs and structure information richness.
著者
糠谷 文孝 黄瀬 浩一 和泉 憲明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.333-334, 1997-03-12

実世界で自ら行動を決定し, 実行するエージェントには, 動的な環境下でプランニングを行う能力が必要である. 具体的には, 環境の変化に柔軟に対処するため, プランニングの途中でも必要に応じてプランを実行するという熟考の制御が不可欠である. 熟考の制御に関しては, 山田がプラン実行の成功確率に基づいてプランニングと実行をインタりーブする手法を提案している. この手法では, 一つのオペレータが一つの目標の処理に対応し前向きビーム探索で複数の目標の処理順序をプランニングする. ところが, 一つの目標を達成するために複数のオペレータを組み合せる従来のプランニング問題に対して, 熟考を制御する手法はあまり研究されていない. そこで本稿では, このような問題に対して熟考を制御するため, 階層的プランニングを用いる手法を提案する. 本手法の特微は, 階層的プランニングの詳細化の方法として熱考型と即応型の2つのモードを用意し, 環境の変化に応じて切替える点にある. 環境の変化が緩やかなときは, 従来の階層的プランニングを続けることによって合目的性を高める熟考型, 環境の変化が激しいときは, 実行に必要な部分だけを速やかに詳細化する即応型によりプランを生成する.
著者
橋田 浩一 和泉 憲明 江渡 浩一郎 澤井 雅彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

センサの特性やデータ形式が異なる多様なデータを集合知に基づいて効率良く正規化する(センサデータを補正しデータ形式を統一する)仕組み(集合的標準化)と、個人が本人のデータを自ら蓄積・管理しサービス提供者に開示してサービスを受けるための個人のスマートフォンのアプリ(個人生活録)を用いて、個人のプライバシとサービス選択の自由を保証しつつ、空間放射線の被曝に関するリスクを管理するサービスについて述べる。
著者
槙野 理恵 和泉 憲明 小林 一郎 橋田 浩一
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.138-138, 2008

レシピ動画を適切に組み合わせて再生するために,本稿では,既存のレシピを組み合わせ可能な工程に分割し,各工程の成果物の型をメタデータとして分割したレシピに付与する.そして分割したレシピの組み合わせ方を問題解決プロセスとしてモデル化することで,個人化したレシピに応じた動画を合成する.
著者
和泉 憲明 幸島明男 車谷浩一 中島秀之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.115, pp.129-134, 2003-11-18
参考文献数
3
被引用文献数
2

本稿では,デジタル世界のエージェントにより,実世界のユーザを支援するためのシステムのアーキテクチャとユーザインタフェースを提案する.具体的には,エージェントのタスクを細粒度の機能体として環境に配置し,ユーザを介してWeb上の部分コンテンツを受け渡しすることにより,機能連携を実現する.そして,簡易な操作でWeb上の複数の部分コンテンツにかかるコピー&ペースト操作を行う仕組みとしてWebSLITを開発しを開発し,これをブラウザのプラグインとして実装した.これにより,次世代Webのコンセプトをユビキタス計算環境に具体化させことを目指す.In this paper, we propose the architecture and the user interface of a system for supporting the users in the real world by the agent in the digital world. In the concrete way, the agent's task is embedded in the environment as a functional object of fine-grained services. The user enables the service coordination by delivering the agent the partial contents on the Web. As an implementation, we have developed WebSLIT, which enables us to perform copy & paste action by simple operation, and that is embedded in the Web browser Mozilla as a plug-in module. Based on WebSLIT, we try to clarify the concept of the Web tomorrow in the Ubiquitous computing environment.
著者
高木 理 竹内 泉 高橋 孝一 和泉 憲明 村田 晃一郎 池田 満 橋田 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

複数の医療機関の間で医療サービスの質を公平に比較可能にする質指標を定義しその値を計算する方法を論ずる。特に、本発表では、医療サービスという公共性の高いサービスに対して、質評価の定性的な内容や趣旨の説明可能性を維持しつつ、量としての計算可能性や数値比較が厳密に出来ることを両立させる質指標の設計および運用の枠組みと、その効果・課題・問題点を整理する。
著者
大山 景詞 和泉 憲明 太原 育夫 橋田 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.429, pp.31-36, 2008-01-14

本稿では,ユーザが抱えるタスクやスケジュールの管理と連動した,サービスの選択・合成を行う機構を提案する.提案する機構では,制約処理系CBTOに基づいたモデル設計と処理により,スケジュール管理におけるコンテンツモデルを制約により一元管理し,コンテンツ作成の証明木構成過程に応じてサービスを連携させる.制約に基づいたモデルを構築することにより,軽量なモデル管理と,逐次的な処理によるユーザとシステムの双方向的な調整を実現することができる.本稿ではシステム実装により事例に基づいた動作検証を行い,考察を行う.
著者
竹内 成博 森田 武史 和泉 憲明 山口 高平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.212, pp.43-48, 2007-09-03

セマンティックWebを実現するためには,既存のWebページに対して機械可読なRDF形式のデータを提供する必要がある.しかし,Web上にはすでに膨大なHTML形式のWebページがあり,それらに対して人手によってRDF形式のデータを提供することは困難である.本研究では,HTMLで記述されたWebページからデータを抽出し,オントロジーを用いることでRDF形式のデータに変換する手法を提案する.この手法により,従来の手法と比べて,HTMLからRDFを抽出するコストを下げることが出来る.
著者
幸島 明男 和泉 憲明 車谷 浩一 中島 秀之
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.322-333, 2004 (Released:2004-05-28)
参考文献数
34
被引用文献数
2

In the vision of the semantic web, agents are defined as the programs that collect information from diverse sources, process the information, and exchange the results with other programs. In order to extend application areas of the agents from the Internet to the real world, we propose CONSORTS, a multiagent architecture for content managements in ubiquitous computing. In this paper, we, first, describe two important concepts in order to realize the agent-based content managements in ubiquitous computing, ``physically grounding'' and ``cognitive resources managements.'' Second, we describe the outline of the CONSORTS (ver. 1) and its RDF-based spatial information representation. Finally, we show an application of the CONSORTS, context-aware information assist services in a museum.