著者
稲積 真哉 與北 雅友 木村 亮 嘉門 雅史 西山 嘉一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.13-22, 2007-11-08 (Released:2010-06-04)
参考文献数
12

海面埋立処分場において鋼管矢板を打設することで構築される鋼管矢板遮水壁は、埋め立てられた廃棄物からの浸出水が外海へ漏出することを防ぐ重要な遮水工要素である。一方、鋼管矢板が遮水工としての機能を発揮するためには、継手を有する鋼管矢板の嵌合打設において周辺地盤との密実性を保持しなければならない。本研究では、鋼管矢板遮水壁の打設における周辺地盤の乱れ領域の形成に着目し、海面埋立処分場全体の環境保全機能に対する乱れ領域の影響、乱れ領域の形成を抑制する打設工法の効果およびサンドコンパクションパイル工法による地盤改良の影響を、浸透・移流分散解析によって評価する。本研究における成果の一例として、下部堆積粘土層において形成される乱れ領域が特定経路における有害物質漏出の漏出量に大きく影響し、一方、ソイルセメントによる鋼管矢板周辺の地盤改良を伴う鋼管矢板の打設工法が有害物質の漏出抑制に効果的であることを示した。
著者
稲積 真哉 與北 雅友 木村 亮 嘉門 雅史 西山 嘉一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
建設マネジメント研究論文集
巻号頁・発行日
vol.14, pp.13-22, 2007

海面埋立処分場において鋼管矢板を打設することで構築される鋼管矢板遮水壁は、埋め立てられた廃棄物からの浸出水が外海へ漏出することを防ぐ重要な遮水工要素である。一方、鋼管矢板が遮水工としての機能を発揮するためには、継手を有する鋼管矢板の嵌合打設において周辺地盤との密実性を保持しなければならない。本研究では、鋼管矢板遮水壁の打設における周辺地盤の乱れ領域の形成に着目し、海面埋立処分場全体の環境保全機能に対する乱れ領域の影響、乱れ領域の形成を抑制する打設工法の効果およびサンドコンパクションパイル工法による地盤改良の影響を、浸透・移流分散解析によって評価する。本研究における成果の一例として、下部堆積粘土層において形成される乱れ領域が特定経路における有害物質漏出の漏出量に大きく影響し、一方、ソイルセメントによる鋼管矢板周辺の地盤改良を伴う鋼管矢板の打設工法が有害物質の漏出抑制に効果的であることを示した。
著者
大矢 通弘 角 哲也 嘉門 雅史
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集 第39回地盤工学研究発表会
巻号頁・発行日
pp.659-660, 2004-03-05 (Released:2007-01-18)

本文は、環境重視の循環型社会の構築という観点から、ダム堆砂のリサイクル材料としての有効性について考察したものである。量および質の両面からダム堆砂のリサイクルの可能性について検討した結果、(1)堆砂量はストック・フローとも大きくリサイクルの可能性は高い、(2)質的にも性状区分に応じた種々のリサイクルが可能、(3)適切な処理によりリサイクルの可能性はより高まる、(4)コスト面からリサイクルは制約を受ける、等を明らかにした。総合土砂管理や循環型社会形成の点からもダム堆砂リサイクルは必要であり、そのための手法に関する知見の集積が重要である。
著者
大矢 通弘 角 哲也 嘉門 雅史
出版者
Japan Society of Dam Engineers
雑誌
ダム工学 (ISSN:09173145)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.90-106, 2003-06-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
19
被引用文献数
1

ダム堆砂を浚渫や掘削などにより排除し, その土砂をリサイクルすることを考える. ダム堆砂のリサイクルにとってコストが大きな制約条件の一つであるが, これまでコストに関する分析例は少なく, あっても骨材利用に関するものに限定されていた. 本文では, 環境利用も含めたダム堆砂リサイクルのコスト分析を行った. そして, 近年研究が進んでいるPFIやリスク・マネジメントの考え方をダム堆砂リサイクルに初めて適用することにより, ダム堆砂リサイクルの事業可能性を明らかにした. その中で, 貯水池土砂管理の視点に基づいた, 官民合同プロジェクトとしてのダム堆砂リサイクル事業の新たな事業枠組みを提案した.
著者
嘉門 雅史
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.216-225, 1990-12-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
13
著者
嘉門 雅史
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会誌 (ISSN:09170855)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.147-155, 1999-03-31
参考文献数
10
被引用文献数
5 1

廃棄物の適正処理・処分の必要性から最終処分場の構造について, 平成9年の廃棄物処理法の改正に伴って, 平成10年6月16日に総理府・厚生省令第2号として「一般廃棄物および産業廃棄物の最終処分場に係わる技術上の基準」の改正案が官報告示された。Fail-safeの設計規範の視点から, わが国の最終処分場の遮水工構造が不十分であることを指摘してきたが, 今回の改正によって, 公式に二重シートが規定されるなど, 一定の前進が見られている。しかしながら, 諸外国の遮水工の規定と比較すると必ずしも万全の構造とはいえないことを地盤工学的立場から明らかにし, 海面埋立地, 内陸埋立地によく見られる処分場断面事例における遮水性能を検討するとともに, より適正な遮水工構造のあり方を探るものである。
著者
嘉門 雅史 張 虎元 勝見 武 澤 直樹
出版者
The Japanese Geotechnical Society
雑誌
地盤工学会論文報告集 (ISSN:13417452)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.79-91, 2002-12-15 (Released:2008-02-29)
参考文献数
37
被引用文献数
1 12

Microbial activities can be enhanced by organic rich leachate occurring in solid waste landfills, which possesses the potential to alter the barrier capacity of clay liners. Flexible-wall hydraulic conductivity tests are conducted to investigate the effect of the microbial activities on the hydraulic conductivity of Osaka marine clay used for clay liners of offshore solid waste landfill sites in Japan. Permeants with different redox potentials are employed to investigate the redox effect; and, permeants with high nutrients are used to check the effect of the microbial production in soil specimens. Test results indicate that there are no obvious changes in the free swell index, the liquid limit, or the hydraulic conductivity of the marine clay when a strong reducing agent is used. When nutrients are applied for the growth of microorganisms, however, a decrease in hydraulic conductivity, ranging from greater than two orders of magnitude to less than one order of magnitude, is observed. The formation of biofilm and anaerobic inorganic precipitation on the surface of the soil particles is considered to be responsible for this reduction in hydraulic conductivity. Test results reveal that microbial activities, enhanced by landfill leachate, may not cause an increase in the hydraulic conductivity of natural clay liners of offshore landfill sites.
著者
嘉門 雅史
雑誌
セメントコンクリート (ISSN:03710718)
巻号頁・発行日
no.767, pp.36-37, 2011-01-10