著者
木梨 陽康 染野 衣美 坂口 健二 東島 勉 宮沢 辰雄
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.24, pp.183-190, 1981

Concanamycins A (1a), B (1b), and C (1c) were found as inhibitors of the proliferation of the mouse splenic lymphocytes stimulated by concanavalin A. For the structure determination of the main component, concanamycin A (1a), several chemical transformations were performed. Treatment of (1a) with 0.03N NaOH in methanol afforded an anhydroagly-cone P1 (2a) and a sugar S1 (3a), and their structures were determined by 270MHz PMR analysis. In order to elucidate the mode of binding of these components, ozonolysis of (1a) was performed. Of the three degradation products, Oz3 (5) proved to be the key compound containing S1 and a fragment of P1. Extensive PMR analysis of (5) and (1a) itself revealed the full structure of (1a). Thus, concanamycin A (1a) is a novel 18-membered macrolide antibiotic consisting of an α,β,γ,δ-unsaturated lactone ring, a long side chain which forms an intramolecular hemiketal ring, and 4-O-carbamyl-2-deoxy-D-rhamnose. The structures of concanamycin B (1b) and C (1c) were also determined by chemical trans-formations and spectroscopic methods.
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.100, no.9, pp.626-637, 2005

わが国の醸造学・醗酵学に, いち早く生化学的視点を導入して「応用微生物学」を発展させた偉大な先覚者坂口謹一郎先生。醸造に携る者にとって, 決して忘れられない存在ではあるが, 先生が東京大学教授を退官されてから約半世紀, ご逝去から早10年。先生から直接ご薫陶を受けた多くの先輩諸氏も既に第一線を退かれた。<BR>本誌第100巻に当たり, 醸造学・酒学の大恩人である先生に最も間近で接してこられたご子息に「人間・父坂口謹一郎」を語っていただいた。
著者
坂口 健二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.28, no.9, pp.758-764, 1954
被引用文献数
1 2

1. 醤油醪より細菌を分離する為に,抗黴抗生物質を培地中に加えてplateする方法を見出した.<br> 2. Eurocidin, W-2 substance, Trichomycin共Bacteriaは殆ど抑える事なく, yeastは完全に抑え, moldsもEurocidin 30~100&gamma;/cc, W-2 25&gamma;/cc, Trichomycin 500&gamma;/ccで阻止する. Bacteriaのviable countsは変らない.<br> 3. Eurocidin培地を作るには, EurocidinをpH 1の水にとかして殺菌した培地に加え,試験管に分注し, 100&deg;, 15分の加熱を行うのが適当かと思われる. 1週間の貯藏に耐える.<br> 4. <i>Asp. sojae</i>のsporeを多量に接種すると,これを阻止するにはEurocidinを濃くしなくてはならない. 5. EurocidinはpHによりあまり効力の差がないが, W-2 substanceは酸性側で効力が減る.<br> 6. 培地により効力の変化が,見られる.<br> 7. 1mg/ccの濃度でも, <i>Bac. butyricus</i>, <i>Micro. luteus</i>に影響を与えない.
著者
佐藤 愛子 穴井 博文 和田 朋之 濱本 浩嗣 嶋岡 徹 首藤 敬史 坂口 健 後藤 孔郎 吉松 博信 宮本 伸二
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.187-190, 2010-07-15 (Released:2010-10-26)
参考文献数
6

僧帽弁閉鎖不全症,三尖弁閉鎖不全症の術後に著しい低血圧,低血糖を来たし,精査の結果副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hormone,以下ACTH)単独欠損症が判明した症例を経験した.症例は59歳,男性.下腿浮腫の精査を行ったところ弁膜症を指摘され薬物治療を受けていた.急性心不全を来たしたため僧帽弁形成術,三尖弁弁輪縫縮術およびMAZE術を行った.人工心肺離脱したがその直後より低血圧を呈し,輸液負荷,カテコラミン投与を行うも収縮期血圧が40 mmHgより上昇しなかった.アナフィラキシーショックを考慮しバソプレッシンとヒドロコルチゾン投与行ったところ血圧改善を認めた.術後12日目,低血糖による意識障害を起こし,糖大量持続投与にもかかわらず低血糖発作を繰り返した.精査にてACTH単独欠損症と判明した.ヒドロコルチゾン20 mg内服開始したところ血圧,血糖改善し経過良好である.
著者
坂口 健
出版者
歴史人類学会 ; 1980-
雑誌
史境 (ISSN:02850826)
巻号頁・発行日
no.71, pp.18-37, 2016-03