著者
坂口 健二
出版者
生物資源科学研究会
雑誌
生物資源科学 (ISSN:13440179)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.13-17, 2001-12

第二次大戦後約50年の日本の歴史は興隆の歴史であった。ところがバブル後の現在にいたる停滞期を経て、これからは緩やかな衰退期に入るのではないかと恐れられている。その原因は、第4節に述べるような日本人口の急速な減少が、動かすことのできない直接な現象であろうが、そのまた原因はどうも戦後教育が自国の誇りを唾棄すべきものとし、経済のみの発展をよしとし、自分のことしか考えないことを教えた受験教育によるものであろう。これについては第4節で述べる筆者の別の論文を参考にしていただければありがたい。ところが、35億年の生物の進化の歴史を振り返ると、生物の歴史は絶滅の歴史であることに気がつく。ある生物種が絶滅することにより次の生物種が進化し、繁栄し、また滅亡して行ったのである。その絶滅の契機になったのは、小さくは食物の獲得競争、異性の獲得競争に負けたことであるが、大きく契機となったものは、地球のマントルの大対流による大火山脈の大噴火と、小惑星の衝突のどちらかであった。これは超大陸の漂流とも密接に関連して化石年代を大きく、原生代、古生代、中生代、新生代と区切る大事件であった。この点を明記した好著は、丸山茂徳氏・磯崎雄氏の"生命と地球の歴史"岩波新書、1998、であって、前半は、この著によるところが大きい。
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.408-411, 1983-06-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
3

酵母ではなく細菌がアルコールを生産する。20世紀の初め, パウル・リントナー教授がメキシコの酒「プルケ」から分離した細菌が, 遺伝子工学の台頭とともに脚光をあびた。Zymomonas mobilisと命名されたこの細菌を通して, 遺伝子工学に対する著者の考えを披瀝していただいた。
著者
橋場 弘長 越山 育則 坂口 健二 井口 信義
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.312-316, 1970
被引用文献数
2

(1) 醤油から鉄,銅等の重金属をDowex A-1で除いたところ,醤油の酸化褐変の速度は遅くなったが,それでも明らかに増色した.<br> (2) Dowex A-1で処理した醤油の酸化褐変に対しては, Fe<sup>2+</sup>, Mn<sup>2+</sup>が促進効果を示したが,極微量で顕著な影響をあらわすということは認められなかった. Cu<sup>2+</sup>, Zn<sup>2+</sup>, Ni<sup>2+</sup>, Co<sup>2+</sup>, Cd<sup>2+</sup>は褐変にほとんど無関係であった.<br> (3) 醤油の加熱褐変に対Lては,金属イオンの影響は余り認められなかった.<br> (4) Dowex A-1処理した醤油に,除かれた金属を再び戻しても,褐変の速度は未処理の醤油の約半分であったことから,醤油の酸化褐変には金属以外の大きな要因があると考えられた.
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.408-411, 1983

酵母ではなく細菌がアルコールを生産する。20世紀の初め, パウル・リントナー教授がメキシコの酒「プルケ」から分離した細菌が, 遺伝子工学の台頭とともに脚光をあびた。<I>Zymomonas mobilis</I>と命名されたこの細菌を通して, 遺伝子工学に対する著者の考えを披瀝していただいた。
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.313, 1991
被引用文献数
1
著者
茂木 正利 井口 信義 坂口 健二
出版者
日本醗酵工学会
雑誌
醗酵工学雑誌 (ISSN:03675963)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, 1956-05

1) The transition of the molds, yeasts, aerobic and anaerobic bacteria in "Homare Shiro Miso" was studied by a new viable counting method.2) In raw materials, especially in soy-bean and salt, molds and bacteria markedly found.3) Although the viable counts of molds are declining during the ripening process, a constant number may be found through the storage.4) In the koji-making, the counts of yeasts increase rapidly, but during ripening they decrease and rather constant number has been found during the storage.5) Aerobic and anaerobic bacteria increase surprisingly during koji-making, but at its end they decrease to some extent. During ripening they decline rapidly and, when the material is kept at a temperature below 25℃, they increase again in the number.
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.273-276, 1969

目的とする醸造特性を高能力に備えた微生物をつくることができたらという夢も最近の分子生物学の進歩によって, 近い将来必ずしも不可能ではないことを抑制解除変異株やhypem変異株, 大腸菌のλdvあるいは基質阻害排除変異株の造成の例から平易に解説された。また有用微生物の性質を安定化するための手段にもふれられている。
著者
坂口 健二
出版者
日本醤油技術会
雑誌
調味科学 (ISSN:03666166)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.20-24, 1968-01
著者
坂口 健二
出版者
中央公論社
雑誌
自然 (ISSN:03870014)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.p45-51, 1975-11
著者
坂口 健二
出版者
バイオインダストリ-協会
雑誌
発酵と工業 (ISSN:03860701)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.p112-118, 1983-02
著者
木梨 陽康 染野 衣美 坂口 健二 東島 勉 宮沢 辰雄
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.24, pp.183-190, 1981

Concanamycins A (1a), B (1b), and C (1c) were found as inhibitors of the proliferation of the mouse splenic lymphocytes stimulated by concanavalin A. For the structure determination of the main component, concanamycin A (1a), several chemical transformations were performed. Treatment of (1a) with 0.03N NaOH in methanol afforded an anhydroagly-cone P1 (2a) and a sugar S1 (3a), and their structures were determined by 270MHz PMR analysis. In order to elucidate the mode of binding of these components, ozonolysis of (1a) was performed. Of the three degradation products, Oz3 (5) proved to be the key compound containing S1 and a fragment of P1. Extensive PMR analysis of (5) and (1a) itself revealed the full structure of (1a). Thus, concanamycin A (1a) is a novel 18-membered macrolide antibiotic consisting of an α,β,γ,δ-unsaturated lactone ring, a long side chain which forms an intramolecular hemiketal ring, and 4-O-carbamyl-2-deoxy-D-rhamnose. The structures of concanamycin B (1b) and C (1c) were also determined by chemical trans-formations and spectroscopic methods.
著者
坂口 健二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.100, no.9, pp.626-637, 2005

わが国の醸造学・醗酵学に, いち早く生化学的視点を導入して「応用微生物学」を発展させた偉大な先覚者坂口謹一郎先生。醸造に携る者にとって, 決して忘れられない存在ではあるが, 先生が東京大学教授を退官されてから約半世紀, ご逝去から早10年。先生から直接ご薫陶を受けた多くの先輩諸氏も既に第一線を退かれた。<BR>本誌第100巻に当たり, 醸造学・酒学の大恩人である先生に最も間近で接してこられたご子息に「人間・父坂口謹一郎」を語っていただいた。