著者
坂本 亮太
出版者
近畿大学民俗学研究所
雑誌
民俗文化 No.29 (2017. 10) (ISSN:09162461)
巻号頁・発行日
no.29, pp.341-371, 2017-10-31 (Released:2017-12-25)
著者
吉川 聡 渡辺 晃宏 綾村 宏 永村 眞 遠藤 基郎 山本 崇 馬場 基 光谷 拓実 島田 敏男 坂東 俊彦 浅野 啓介 石田 俊 宇佐美 倫太郎 海原 靖子 大田 壮一郎 葛本 隆将 黒岩 康博 桑田 訓也 古藤 真平 小原 嘉記 坂本 亮太 島津 良子 高田 祐一 高橋 大樹 竹貫 友佳子 谷本 啓 徳永 誓子 富田 正弘 中町 美香子 長村 祥知 根ヶ 山 泰史 林 晃弘 藤本 仁文 水谷 友紀 山田 淳平 山田 徹 山本 倫弘 横内 裕人 栗山 雅夫 佃 幹雄
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

東大寺図書館が所蔵する未整理文書のうち、中村純一寄贈文書と、新修東大寺文書聖教第46函~第77函を調査検討し、それぞれについて報告書を公刊した。中村文書は内容的には興福寺の承仕のもとに集積された資料群であり、その中には明治維新期の詳細な日記があったので、その一部を翻刻・公表した。また中村文書以外の新修東大寺文書からは、年預所など複数の寺内組織の近世資料群が、元来の整理形態を保って保存されている様相がうかがえた。また、新出の中世東大寺文書を把握することができた。
著者
坂本 亮太 廣田 峻
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.137-145, 2015-10-14 (Released:2017-03-25)

本研究は,19世紀後半に日本国内に帰化したと考えられている,コマツヨイグサOenothera laciniataの繁殖生態を明らかにする.福岡,岐阜の2地点における7種類の袋がけ処理の結果,処理区間のいかなる組み合わせでも,果実あたりの種子生産数に有意な差異は検出されず,コマツヨイグサは開花前の自動同花受粉によって,外交配花粉に頼らずとも種子を生産できることが明らかとなった.これらの結果は,原産地である北米での研究報告と矛盾せず,日本国内においても,開花前の自動同花受粉と同時に,Permanent Translocation Heterozygotes(PTH)と呼ばれる繁殖様式を維持していることが強く示唆された.PTHは受粉を必要とするものの,クローン種子を同花花粉で作るため,繁殖相手が少ない帰化先において分布を拡大できた大きな要因であると考えられた.コマツヨイグサは現在までに,環境省の要注意外来生物種に指定され,日本各地で定着防除策がとられている.PTHのような侵入に適した形質の認識不足は,防除対策の課題となり得るため,今後の更なる周知および新たな調査が必要である.