著者

坂田 道生

出版者

美学会

雑誌

美学 (ISSN:05200962)

巻号頁・発行日

vol.65, no.1, pp.37-48, 2014-06-30 (Released:2017-05-22)

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The column of Trajan was completed in 113 A.D. to commemorate the victory in the Dacian War. This paper reexamines the meaning of two sacrificial scenes (86, 98-99), which have been interpreted as the pledge for victory. In scene 86, the emperor performs sacrifice in front of a theatre in a harbor, while he pours libation in front of the huge bridge over the Donau allegedly constructed by Apollodorus of Damascus in scene 98-99. Before the reign of Trajan, sacrificial iconographies for the pledge of victory usually have temple architectures in the background, which implies gods the sacrifices are dedicated to. However, in the two scenes, typical roman architectures are represented in the background. I would argue that the two scenes represent not the pledge for victory, but commemorating the completion of typical Roman architectures. Two scenes may also have a meaning of praising Trajan, who completed the great construction in Roman colonies. This characteristics can also be seen not only in other scenes on the column of Trajan such as constructing roads, military camps and bridges, but also in the inscription on the base of the column.

著者

坂田 道生

出版者

美学会

雑誌

美学 (ISSN:05200962)

巻号頁・発行日

vol.62, no.2, pp.113, 2011-12-31 (Released:2017-05-22)

著者

坂田 道生

出版者

イタリア学会

雑誌

イタリア学会誌 (ISSN:03872947)

巻号頁・発行日

no.67, pp.101-124,図巻頭3p, 2017-10

著者

長田 年弘 篠塚 千恵子 中村 るい 河瀬 侑 小堀 馨子 坂田 道生 高橋 翔 田中 咲子 中村 友代 福本 薫 山本 悠貴

出版者

筑波大学

雑誌

挑戦的萌芽研究

巻号頁・発行日

2012-04-01

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古代ギリシア・ローマ美術史における、広義の「祈り」(「嘆願」、「崇拝」、「オランス」)図像について、作例を検証した。特にギリシア時代の「嘆願」と、ローマ時代の「オランス」に、女性を「祈り」の主体とする作例数が多いことに着目し、社会的弱者の「祈り」と、道徳等の社会規範との関わりに目を向けた。小堀馨子(古代宗教史)は専門的見地から参加し、「命乞い」などのネガティブな価値判断を与えられた「嘆願」図像が、「敬虔さ」を表すポジティブな「崇拝」および「オランス」図像に転用された現象について検討を行った。期間中に5回の研究例会を開催し、最終的な研究成果に関して報告書を編集、刊行、専門研究者に配布した。

著者

長田 年弘 木村 浩 篠塚 千恵子 田中 咲子 水田 徹 金子 亨 櫻井 万里子 中村 るい 布施 英利 師尾 晶子 渡辺 千香子 大原 央聡 中村 義孝 仏山 輝美 加藤 公太 加藤 佑一 河瀬 侑 木本 諒 小石 絵美 坂田 道生 下野 雅史 高橋 翔 塚本 理恵子 佐藤 みちる 中村 友代 福本 薫 森園 敦 山本 悠貴

出版者

筑波大学

雑誌

基盤研究(A)

巻号頁・発行日

2011-04-01

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本研究課題は、研究代表による平成19-21年度基盤研究(A)「パルテノン神殿の造営目的に関する美術史的研究―アジアの視座から見たギリシア美術」の目的を継承しつつ再構築し、東方美術がパルテノン彫刻に与えた影響について再検証した。古代東方とギリシアの、民族戦争に関する美術について合同のセミナーを英国において開催し、パルテノン彫刻をめぐる閉塞的な研究状況に対して、新しい問題提起を行った。平成21年開館の、新アクロポリス美術館の彫刻群を重点的な対象とし撮影と調査を行ったほか、イランおよびフランス、ギリシャにおいて調査を実施した。研究成果を、ロンドンの大英博物館等、国内外において陳列発表した。