著者
大井 恭子 田畑 光義
出版者
関東甲信越英語教育学会
雑誌
関東甲信越英語教育学会研究紀要 (ISSN:09112502)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.81-91, 2008-03-01

The present action research is a unique attempt in that junior high school students performed a storytelling in English for elementary school children. This practical-minded research asked three questions: (a) What kinds of activities are possible for junior high school students in preparation for the storytelling performance, which would integrate four English skills? (b) How much can elementary school children understand of the story told to them? (c) What is the significance of storytelling activities for both elementary school children and junior high school students? Twelve ninth graders participated and performed for fourth graders. The ninth graders went through various activities in order to prepare for the storytelling performance, which required four skills in English. The degree of comprehension on the part of the elementary school children was measured after the performance. As a result, it was proved that children have a capacity to understand a story even though they do not know every individual word used in the story. In the preparation stage, the junior high school students enjoyed expressing their ideas, discussing them with their peers, and collaborating with each other; in other words, they enjoyed being in a "learning community," which was clearly reflected in their reflection sheets. Also they learned how to rewrite a story on their own based on the original, with the audience in mind. In conclusion, storytelling is an effective activity in terms of language learning, building confidence in students, and creating a learning community in school.
著者
大井 恭 畝田 道雄 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2018年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.953-954, 2018-03-01 (Released:2018-09-01)

本研究では,新作日本刀の評価・設計法の提案と実証を目的として,日本刀の「美」を具現化する刀匠や刀剣研師の深層意識を可視化することによって,新作日本刀の評価に起因する要素の抽出を試みる.さらに,現代刀の審査・展覧会における評価結果を統計的・数理解析的に分析することを通じて,高い評価が得られた現代刀をベースに新作日本刀の形状設計を試みた.ここでは,これらの検討によって得られた結果を報告する.
著者
田畑 光義 大井 恭子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.437, pp.1-6, 2005-11-25
参考文献数
16

本研究は中学生を対象に英語でパラグラフを書くことを目的にしたweb掲示板の実践研究である。参加者が書いた作品をネット上に公開することで, 「書くこと」の必然性が確かめられ, 互いの考えを読み合うことを通し, 学ぶ場が作られる。しかしながら中学段階では英語の習得は初歩段階である。そこで上級者(英語教育専攻学部生)による『web上』でのフィードバックを加えることによって, 学習者個々への支援ばかりか, web掲示板上での参加者に学びを共有することができ, さらに書き直しにもつながった。これらの実践を通して参加者の書いた作品ならび授業後の振り返りに変容が見られた。
著者
門野 潤 浜田 信男 海江田 衛 石崎 直樹 中村 登 福枝 幹雄 大井 恭代 生駒 明 坂田 隆造
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.605-609, 2001-06-01
被引用文献数
6

症例は69歳の女性. 主訴は右季肋部痛, 発熱. US, CT, MRIで胆嚢底部を中心とした嚢胞状病変を伴った壁肥厚と体部の隆起性病変が認められた. ERCPでは総胆管結石と胆嚢管の途絶が認められた. 血管造影で胆嚢底部の濃染が認められたが, 胆嚢動脈のencasementなどは認められなかった. 以上より, 胆嚢壁肥厚は黄色肉芽腫性胆嚢炎と診断されたが, 胆嚢癌の併存も考えられた. 全層胆嚢摘出術を行い, 迅速組織診て胆嚢壁肥厚部は黄色肉芽腫性胆嚢炎, 乳頭状腫瘍は深達度mpの胆嚢癌と診断された. 胆嚢, 総胆管内に色素石が認められ, 黄色肉芽腫性胆嚢炎の誘因と考えられた. 永久標本の組織診でも同様の所見で, 黄色肉芽腫性胆嚢炎は癌腫に波及しておらず, おのおの独立して発生していた. 黄色肉芽腫性胆嚢炎の術前診断に腹部US, CT, MRIが有効であったが, 胆嚢癌との鑑別は困難であった. 黄色肉芽腫性胆嚢炎では常に胆嚢癌を念頭に置いた慎重な術式の選択が望まれる.
著者
大井 恭子 田中 真理 成田 真澄 阿部 真理子 保田 幸子 板津 木綿子 ホーン ベバリー 小林 雄一郎
出版者
清泉女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は日本、韓国、台湾、香港という東アジアに位置する4か国がする英語ライティング教育に関して、アンケート調査によって実態を浮き彫りにし、そして互いが一堂に会することで実態を比較しあい、問題点などを共有し、今後の展望などに関して国際シンポジウムとして意見交換ができたことが一番の成果と言える。さらに、学習者コーパスを精査することにより、4か国・地域の学生の書く英語の諸相が明らかにされた。最終成果物として『EFL Writing in East Asia: Practice, Perception and Perspectives』を刊行し、多くの方と共有できたことで、この分野の進展につながった。
著者
雷 哲明 相良 安昭 大井 恭代 久木田 妙子 田口 稔基 相良 吉昭 玉田 修吾 馬場 信一 松山 義人 安藤 充嶽 相良 吉厚
出版者
特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.31-36, 2008-03-30 (Released:2009-03-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1

2000年4月より20007年3月までの7年間に手術された乳癌のうち術前MMG(二方向)かつUS検査した2,641例(全乳癌)をretrospectiveに分析し,MMGに異常所見がなくUS検査が発見の契機となった乳癌(US乳癌)の特徴を全乳癌と比較し,US検診の可能性を探った。US乳癌は202例であり,全乳癌の7.6%であった。年齢層別にみると全乳癌と比較してUS乳癌は30歳代(11.9% vs 7.5%)と40歳代(39.1% vs 26.2%)に多く,50歳代では差がなく,60歳代70歳代では少なかった。全乳癌のうち非浸潤性乳管癌が占める割合は12.4%に対し,US乳癌では32.7%であった。浸潤癌のうち各組織亜型別の割合をみてみると,通常型のうち乳頭腺管癌,硬癌では差がなく,US乳癌では充実腺管癌が少なかった(21.5% vs 8.4%)。病理組織学的な浸潤径を測定した症例でみると,浸潤径が1cm以下の症例では全乳癌は17.3%に対しUS乳癌は32.8%であり,DCISとT1を含めると全乳癌は60.0%に対しUS乳癌は88.9%であった。以上よりMMGでは異常所見がないUS乳癌は若年者,非浸潤癌と腫瘍径が小さい浸潤癌が多かった。40歳代以下の若年者,高濃度乳房の早期乳癌発見のためにはUS併用は不可欠であり,集団検診におけるUSの導入には早急に費用対効果の検討が必要と思われた。