著者
畝田 道雄 村上 昇啓 高島 伸治 神宮 英夫 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.361-366, 2017-04-05 (Released:2017-04-05)
参考文献数
6
被引用文献数
1

Japanese sword is one of the most important representative traditional crafts in Japan. The familiar characteristics of Japanese sword is the mechanical functionality and beauty of handcrafts industrial art. Newly produced Japanese swords by the modern sword smith work are rated by the prominent (expert) sword smiths and so on. However, novice sometimes cannot understand the difference of the evaluation results. This paper tries the scientific evaluation of the beauty of the Japanese sword from the viewpoints of both the sword smiths and novice. Here, a sensual information is one of the beauty items of the Japanese sword. The sensual information is felt by the sensibility combined by the several components. In this paper, the order of priority and relevance of these several components are clarified by using the DEMATEL method. Moreover, by using the Thurstone method, the viewpoint of the novice is determined.
著者
石川 憲一 畝田 道雄
出版者
金沢工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

平成30年度における本申請研究は,国宝や重要文化財に指定される日本刀,並びに現代刀匠による新作日本刀のそれぞれの図録を参照することを通じて,デジタルアーカイブ分析に基づく「形状美」,すなわち,日本刀形状の特徴抽出を継続して実施した.加えて,新作日本刀を対象に地鉄の要素が評価(審査)結果に及ぼす影響の解明を試み,これらの結果を踏まえて,新作日本刀の2次元設計,並びに現代刀匠と刀剣研師の協力による第1次作刀に成功した.具体的な実施項目は次のとおりである.(1)日本刀の「形状」「反り」「刃文」「地鉄」「樋」等を対象にしたデジタルアーカイブの継続と特徴分析及び解明:日本刀の製作を特徴づける一つの作刀法である「相州伝」に着目し,国宝や重要文化財に指定される日本刀の特徴をレーダチャートによって解析するとともに,現代刀匠による作品も同様に解析した.それを通じて,現代における審査会において重要視されると考えられるポイントを継続して整理した.とりわけ,地鉄については現在刀匠による作品を評価する講評文のテキストマイニング分析を試みることによって,審査結果に及ぼす地鉄の重要要素の抽出を行った.(2)新作日本刀の作刀に資する科学的考察に基づく押し形の設計と第1次作刀の実施:現代刀匠による多数の作品と審査結果を数値解析と統計(加重平均法)の観点から考察することを通じて,科学的アプローチによる押し形設計を試みた.具体的には,現代刀匠による新作日本刀の図録データから日本刀の形状について,「内挿法」と「近似法」の双方を適宜用いることによって,「樋」を除く全ての要素に至るまでの2次元設計(図面作成)に成功した.そして,設計図面,並びに上記(1)における地鉄の分析結果を作刀を依頼する刀匠並びに刀剣研師へ提出し,第1次作刀に成功した.そして,本年5月に開催される日本刀展覧会に向けた審査出品を果たした.
著者
畝田 道雄 中出 到 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.199-200, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

日本刀は我が国の工業技術の原点と言えるものであり,現代においても刀匠の弛まぬ努力によって歴史を貫くハイテクノロジーの一つとして継承されている.ここで日本刀の特徴に言及するとき,鎬地に彫り通された溝である「樋」については宗教観や装飾の視点から各種考察が施されているが,科学的には不明な点が多い.本研究では「樋」の科学的な効果について,材料力学的並びに流体力学的アプローチによって得られた結果を報告する.
著者
畝田 道雄 外園 博一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.1120-1129, 2002-07-01
被引用文献数
10

飛しょう体発射試験において,飛しょう体や標的機等の経路計測及び解析を精確に行うための精密計測レーダとして,「標定用レーダ」を研究開発している.本レーダはX帯アクティブフェーズドアレーアンテナによって構成されており,基本的測角方式にはアンテナ開口を4分割するモノパルス方式を採用している.また,MUSIC等の高分解能測角処理も可能となるように,本レーダには同一アンテナ開口面上に等価8チャネル円形配列アレーアンテナが設けられている.一方,チャネル間に振幅・位相偏差がある場合,高分解能測角処理性能は低下するため,本レーダは受信器のチャネル間偏差を補償できるハードウェアキャリブレーション機能を有している.ところが,ハードウェアキャリブレーション機能を具備するためには複雑な回路構成が必要となることから,将来的に本機能を必要としないソフトウェアキャリブレーション法が確立できれば,ハードウェア面とともにコスト面からも有利であると考えられる.本論文では,初めに本レーダにおける等価円形配列アレーアンテナの概要を述べるとともに,ハードウェアキャリブレーション機能の使用,未使用の双方の状態で実際に取得したレーダ受信信号のMUSIC処理を行い,その際に得られた結果を報告する.加えて,チャネル間振幅・位相偏差のソフトウェアキャリブレーション法として,受信信号に対する振幅・位相偏差補償処理アルゴリズムを用いることで,その有効性を確認した結果を述べる.
著者
畝田 道雄 渋谷 祐大 後藤 道治 石川 憲一
出版者
社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌 (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.665-670, 2013-10-01 (Released:2014-04-22)
参考文献数
24
被引用文献数
1

過去に堆積した地層の堆積場を推定する手段として,古生物学あるいは堆積学に立脚した情報は非常に重要である.そこで,著者らは「過去の地質現象は現在の自然現象と同じ作用で起こった」とする斉一観に基づいて,地層中に少なからず存在する礫(れき)の堆積場の新しい推定法として,現在の河川礫に着目した研究を開始している.また,河川を流れる礫は,人為的作用を受けない自然界での流砂などによる擦過作用を日々受けると考えることができ,それは生産原論の観点からも擦過作用に基づくものづくり技術の起源を探る上で興味深い研究対象である.本研究では,河川のほぼ全域に存在し,その生成過程が異なる2種類の礫(泥岩と安山岩)の表面構造(表面粗さと硬さ)から採取地(河口からの距離)を推定することを目的に,これらの関係を調査した.その結果,複数の礫の表面粗さと硬さの平均値を用いて重回帰分析を行うことで,河口から礫の堆積場までの距離の推定値は実測値と高い相関を示すことを明らかにした.このことは,地層中に存在する礫の表面粗さと硬さを知ることで,その堆積場推定の一助になる可能性を有する結果である.
著者
畝田 道雄 松永 敬弘 高橋 佳宏 澁谷 和孝 中村 由夫 市川 大造 石川 憲一
出版者
社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌 (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.448-453, 2016-08-01 (Released:2016-11-25)
参考文献数
16

本研究では,サファイア基板(ウェーハ)のCMPを対象とし,接触画像解析法に基づく研磨パッド表面の定量評価の観点から,研磨パッド表面温度と研磨レートの関係解明を目的とする.その手法として,研磨ヘッドと定盤(研磨パッド)の回転数が研磨レートに及ぼす影響,ならびにチラーによって設定される研磨定盤の温度が各評価パラメータ(研磨パッド表面温度,研磨レート,研磨パッド表面性状,研磨パッド硬度)に及ぼす影響を実験的に検討し,相関関係からの影響解明を試みた.その結果,研磨パッド表面温度の増加に伴って研磨パッドは幾分軟化し,接触点数が増加することで研磨レートは増加すること,ならびに不織布パッドは研磨パッド表面温度の影響によって研磨パッド表面性状および研磨パッド硬度が変化することを明らかとした.
著者
大井 恭 畝田 道雄 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2018年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.953-954, 2018-03-01 (Released:2018-09-01)

本研究では,新作日本刀の評価・設計法の提案と実証を目的として,日本刀の「美」を具現化する刀匠や刀剣研師の深層意識を可視化することによって,新作日本刀の評価に起因する要素の抽出を試みる.さらに,現代刀の審査・展覧会における評価結果を統計的・数理解析的に分析することを通じて,高い評価が得られた現代刀をベースに新作日本刀の形状設計を試みた.ここでは,これらの検討によって得られた結果を報告する.
著者
畝田 道雄 今村 友貴 後藤 道治 増渕 佳子 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2014年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.277-278, 2014-03-01 (Released:2014-09-01)

本研究では河川礫が河川中で擦過作用を受ける自然現象に着目し,河口からの距離を礫の幾何的特性の変化から推定することを通じて,超精密研磨の起源やメカニズム,さらには別視点で地層体積環境を推定することを試みている.本報告では,2つの一級河川の礫による表面粗さ,硬さ,形状,比重の測定評価を行うとともに,多変量解析でデータ分析した結果を述べる.