著者
長谷川 望 大坪 寛子 長田 広司 星 順隆
雑誌
自己血輸血 (ISSN:09150188)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.54-60, 2005-08-22
参考文献数
7
著者
増岡 秀一 大坪 寛子 小笠原 洋治 酒井 紀 小林 正之 海渡 健 吉田 真弓 関田 徹 佐伯 明子 西脇 嘉一 島田 貴 落合 成正
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.156-158, 1995

Bilateral ankle skin ulcers developed in a 61-year-old man in the chronic phase of chronic myelogenous leukemia receiving hydroxyurea therapy. The circulating immune complex (anti-C<sub>3d</sub> antibody) was high in this case, but vasculitis was not observed in the pathological findings of biopsied skin materials. This association has been reported in patients who had chronic myelogenous leukemia or other myeloproliferative disorders and were treated with hydroxyurea. It is likely that skin ulcers are caused by hydroxyurea.
著者
長谷川 望 大坪 寛子 星 順隆
雑誌
自己血輸血 (ISSN:09150188)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.82-86, 2006-10-31
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
大坪 寛子 宇都宮 保典 池田 雅人 海渡 健 川村 哲也 細谷 龍男
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.87, no.8, pp.1560-1562, 1998-08-10
参考文献数
4

症例は高カルシウム血症と腎障害を主訴に入院し, IgD-k型多発性骨髄腫と診断された35歳男性.初回腎生検ではTamm-Horsfall蛋白陽性円柱を含む多数の蛋白円柱と広範かつ高度の尿細管間質障害を認めたが,治療後骨髄形質細胞数が減少し,腎障害が改善した時点で再度行った生検では前記腎病変の改善が認められた.本例では骨髄腫の治療後に腎組織病変の改善が確認され,骨髄腫腎の形成機序を推察する上で興味深い症例と思われた.
著者
大坪 寛子 海渡 健 柴 孝也
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.73-81, 2000
被引用文献数
1

維持血液透析 (HD), 腹膜透析 (CAPD) 患者の好中球殺菌能をoxidative burst (OB), elastase (EL), cathepsin (CA), collagenase (CO) などの細胞内酵素活性ならびに<I>in vitro</I>でのTNF-α に対する反応性の面から検討し以下の成績が得られた. HD群では非刺激時の酵素活性は健常群と相違なかったが, TNF-α にて刺激した場合にはCO以外は全て有意に低値であり, CAPD群では非刺激時の活性値は健常群と同等であり, 刺激時にはEL活性のみ低値であった. また, TNF-α 刺激時の活性値はHD群がCAPD群よりも低値であった. TNF-α 刺激に対する反応性はHD群やCAPD群では低下していたが, この傾向はHD群でより顕著であった. この反応性に有意な影響を及ぼす要因として, HD群ではOBに対しては透析期間, β<SUB>2</SUB>-MGやPTHが, ELとCAに対しては透析期間のみが, またCAPD群のOBとCAに対してはβ2-MGやPTHがあげられ, それぞれ反応性と有意な逆相関を示した. しかし透析期間と好中球機能には関連性は認められなかった. 以上の成績より, 長期透析を行っている慢性腎不全患者の好中球では, oxidative burstで示される酸化的殺菌メカニズムのみならず, elastase, cathepsinなどの非酸化的メカニズムにも障害が存在し, その程度は血液透析患者においてより顕著である. 特にTNF-α に代表されるサイトカイン刺激に対する反応が不充分であることは腎不全患者の易感染性に大きく関与しているものと思われた.
著者
小林 達之助 海渡 健 大坪 寛子 薄井 紀子 相羽 恵介
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.443-449, 2009-08-01
参考文献数
20

39歳,女性.2007年5月帝王切開直後からAPTT延長を伴う出血傾向を認め当院入院.APTT71.6秒,FVIII activity 3%,FVIII inhibitor 6BU/mlであり後天性血友病Aと診断.頻回かつ大量の遺伝子組換え活性化第VII因子(rFVIIa)製剤を使用し出血症状は軽減.FVIII inhibitorには副腎皮質合成ステロイド薬による免疫抑制療法を開始したが軽快せず,cyclosporine A(CyA)を併用したところ,inhibitorは約6ヶ月後に消失した.分娩後発症の後天性血友病ではFVIII inhibitorは自然経過にて消失するとの報告もあるが,本例では早期からのステロイド薬とCyAの併用が著効を呈した.分娩後発症の後天性血友病Aはしばしば重篤な出血症状を呈するため,止血療法としてのバイパス療法の施行基準及びCyAを含めた適切な免疫抑制療法の解析が必要である.