著者
伊東 靖簡 猿田 和樹 寺田 裕樹 武田 和時
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.13-18, 2009-03-06

一般物体認識とは,実世界シーンの画像を一般名称で認識する技術である。本研究では,画像中からクラスに関係なく物体領域を抽出する手法を提案する。提案手法は,学習プロセスにおいて,物体のクラスを認識する識別器だけでなく,入力画像に対して物体領域と非物体領域を判定・検出する検出器を生成する。標準評価画像データセットを対象にした認識実験において,提案手法の検出精度と認識精度の性能評価を行い,従来手法と同等の認識精度を得ることで提案手法の有効性を確認した。
著者
寺田 裕樹 成田 有吾 久田 雅紀子 種田 ゆかり 今井 奈妙 Terada Yuki Narita Yugo Hisada Akiko Taneda Yukari Imai Nami
出版者
三重大学医学部看護学科
雑誌
三重看護学誌 (ISSN:13446983)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.73-81, 2011-03-15

目的:看護大学生の感じているストレスと学習意欲・態度への影響を検討. 対象:看護学科4年生82名. 方法:学習意欲尺度(加曽利,2008)を含む調査票で検討した. 結果:1)[集中力・持続力因子]の10項目中7項目で「はい」回答者群のストレス度が有意に高かった.2)[自己向上因子]では,5項目中2項目で「いいえ」回答者群はストレス度が有意に高かった.3)ストレス度による学習意欲の変化は,4因子すべてにおいて有意差は認められなかった.4)各因子の項目間では,「遅刻・欠席が多い」ことは[授業に対する積極性因子]以外の負の3因子の項目との関連が示唆された.5)学習意欲尺度の各項目間では,7組の項目で遅刻や欠席の少なさとの関係が示唆された. 結論:1)~5)の結果より,本対象では,[集中力・持続力因子],[自己向上因子]および[授業に対する真面目さ因子]においてストレスとの関係が示唆された.This study surveyed effects of stress on learning motivation of 82 student-nurses at 4 th grade by a questionnaire including a learning motivation scale(Kasori T, 2009). The result suggested following 5 points;1)Positive respondents(who said Yes)on 7 out of 10 items concerning concentration and its endurance showed higher stress level than negative respondents(who said No)did.2)Negative respondents on 2 out of 5 items concerning self-efficacy and its improving motivation showed higher stress level than positive respondents did.3)No relationship between learning motivation and stress levels appeared in 4 stress factors.4)Students who answered as they had tended to be late or absent seemed to have much stress and negative responses at 3 items concerning active factors on learning at a class.5)Tendency of less late or absence seemed to relate each item of learning desire scales significant relation between seven items. In conclusion, 〔concentration and its endurance〕 and 〔self-efficacy and its improving motivation〕 may concern the stress of the student nurses.
著者
横山 真哉 寺田 裕樹 猿田 和樹 陳 国躍 張 興国
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.89-90, 2019-02-28

交通事故における状態別死者数は歩行者が最も多く、その中でも高齢歩行者が犠牲になるケースが多い。また、歩行者事故のうち約7割が道路横断中に発生することも明らかになっている。そこで、我々は高齢歩行者の車道横断能力を教育することによって、交通事故の低減に貢献することを考えた。過去に様々な横断体験シミュレータ―が開発されているが、交通環境を3DCG、歩行を足踏みや手動ボタン等で再現する場合が多く、現実感が失われ、完全に横断を再現できていない。したがって、本研究では実在の車道に仮想の車両を重畳する拡張現実を用いた車道横断能力教育システムを開発し、若年者及び高齢者に対するシステムの有効性を評価したので、その結果を報告する。
著者
寺田 裕樹 水戸部 一孝 吉村 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.296-302, 2004-02-01
参考文献数
14
被引用文献数
6

本研究は,高齢者が歩行時に自主的に事故を防止できる交通環境の設計指針を構築することを最終的な目的としている.高齢歩行者は,接近車両の間隔と接近速度の目測の誤りによる交通事故,つまり視界にあるはずの車両による被害も多い.この現象は加齢による感覚機能の低下により接近車両の速度を誤って認知して起こる可能性がある.そこで,本論文ではその基礎研究として,接近速度感覚に着目し,車両に見立てた光点(以下ターゲット)を実空間に呈示させ,接近速度弁別能力を検査するシステムを間発した.このシステムを用いて接近してくるターゲットの弁別を行わせることでその能力を成人健常者(以下成人)と高齢健常者(以下高齢者)で調べ,性と加齢による比較を行った.その結果,成人は女性よりも男性の方が空間内の位置,奥行情報から接近速度を弁別する能力が優れていた.また,成人に比べ高齢者はその能力の低下が見られたが,統計的な差は認められなかった.これは,高齢者の中には成人やそれ以上に接近速度を弁別できる高齢者もいたことから,個人差が顕著ですべての高齢者に先の知見を当てはめることはできない.
著者
伊東 靖簡 猿田 和樹 寺田 裕樹 武田 和時
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.29, pp.13-18, 2009-03-06

一般物体認識とは,実世界シーンの画像を一般名称で認識する技術である。本研究では,画像中からクラスに関係なく物体領域を抽出する手法を提案する。提案手法は,学習プロセスにおいて,物体のクラスを認識する識別器だけでなく,入力画像に対して物体領域と非物体領域を判定し,検出する検出器を生成する。標準評価画像データセットを対象にした実験において,提案手法の検出精度の性能評価とそれを利用した認識実験を行い,従来手法と同等の認識精度を得ることで提案手法の有効性を確認した。Generic Object Recognition means that the computer recognize the object classes in natural images. In this paper, we propose the method which can extract the region around object in the images without object class. We don't only train class classifier, but also object detector which can distinguish object and non-object regions in training process. We proved our proposed method achieve high accuracy of detection and recognition on the image database.