著者
山口 高弘 坂野 寿和 藤井 竜也 安藤 裕 北村 正幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J84-D2, no.6, pp.1203-1212, 2001-06-01

遠隔医療コンサルテーションは,地方の診療所と中央の病院を結び,遠隔の医師に対して中央の専門医が診断支援を行うサービスである.本研究は,そうしたサービスを実現するために必要な機能を明らかにし,そうしたシステムを具現化することを目標としている.我々は,高速ネットワーク,医用画像データベース,超高精細画像読影ステーション,IPテレビ会議システムをベースとした遠隔医療システムを構築し,それをベースとして遠隔医療コンサルテーションシステムを開発した.開発したシステムを用いて,遠隔の2人の医師が同じ画像を参照しながら放射線治療に関して相談する遠隔医療コンサルテーション実験を行った.ネットワーク速度に依存しない高速な画像表示切換を実現する画像プリロード機能や,画像表示連携機能,共有ポインタ表示機能などシステム上に実装した連携機能の有効性を実験的に明らかにした.
著者
長縄 貴直 渡邊 康一 神崎 文次 太田 智章 虻川 久美子 細野 明義 山口 高弘
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.33-37, 2002
被引用文献数
3

市販のカマンベール,ゴーダチーズ,マスカルポーネ,クリームチーズおよび無塩バターを用い,アクロレイン・シッフ反応とオイルレッド O 染色の組織化学的二重染色法により,タンパク質と脂肪の存在様式とその分布を観察した.また,各試料の成分分析を行なった.その結果,各試料のタンパク質と脂肪の存在様式は,それぞれのチーズとバターの特性を反映するものであった.本研究で用いた組織化学的手法はチーズとバターの特性を把握するのに有効であることが判明した.
著者
山口 高弘 麻生 久 渡邊 康一 長谷川 喜久
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、骨格筋形成を負に制御するミオスタチン(Myostatin:MSTN)が生まれつき欠損することにより、優れた産肉形質を有する日本短角種牛(Double muscled Cattle:DM牛)の産肉向上機構の全容を解明するために計画された。平成17-19年度の3年間の研究により、下記の結果を含む多くの新知見が得られた。1)日本短角種DM牛由来の筋細胞で、HGFとIGFIIの発現が変化し、MSTNはIGFII発現を抑制し、HGFはMSTN発現を抑制すること、DM牛ではHGFによるMSTN産生が欠如するため筋肥大が生ずることが明らとなった。2)マイクロアレイ結果、DM牛で4.5倍発現低下するMSTNシグナル伝達系に関与するTBF-β inducible early gene family(TIEG1,2)が見出され、siRNA法等でTIEG1機能を欠損させたところ、細胞増殖と筋管形成が著しく増強し、MyoD familyのMRL4と増殖因子であるIGF-II発現が増加した。このことより、TIEG1がMSTN特異的シグナル伝達因子として関与することが明らかとなった。3)DM牛から成熟型MSTN欠損のクローン化筋芽細胞(Cloned Double muscled myoblasts:DMc)を樹立した。さらに、DMcからウシ不死化筋芽細胞(DMc-t)の作成に成功した。これらの細胞は、ウシ筋細胞でのMSTN作用を初めとする筋分化機構の解明に極めて有用である。4)骨格筋の分化過程において、MSTNとIGF2は関連しながら相反して作用し、MSTNとIGF1は独立して作用することが判明した。5)ウシとブタの下垂体前葉で、MSTNがTSH細胞に、MSTNレセポターアクチビン受容体IIがACTH細胞に発現することを明らかにした。6)マウス下垂体前葉でNSTNとそのレセプターがACTH細胞に発現し、MSTNがACTH細胞でのホルモン合成を抑制することを明らかにした。
著者
佐藤 衆介 二宮 茂 山口 高弘
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

終日放牧、半日放牧=フリーストール(FS)、繋留舎飼の順で、睡眠は長く、敵対行動は少なくなった。放牧では血中オキシトシン(Oxy)が高く、N/L比やコルチゾール(Cor)は低かった。放牧地での刈取草摂食に比べて立毛草摂食で、Oxyは高く、Corは低くなった。エンリッチメント処理では、立位休息が短く、睡眠、摂食、伏臥、親和行動が多く、内臓廃棄は低く、肉質評価は高かった。ブラッシング処理後にOxyは上昇した。運動場解放により、行動は多様化し、Oxyは上昇した。
著者
Yi-Wen Zhu 山口 高弘 志賀 智一 御子柴 茂生 上田 壽男 苅谷 教治 篠田 傳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.97, no.519, pp.137-142, 1998-01-29

蛍光体の残光と動画偽輪郭の関係を定量的に求めた。蛍光体残光の減衰時定数が長いほうが偽輪郭は目立たなくなるが、一方乱れの幅は広くなる。また、残光により画像が尾を引く。発光デューティを低くすることにより、ある程度偽輪郭を防ぐことができる。乱れの量は蛍光体の時定数に依存するため、時定数の異なるR, G, B三色を混合すると、色ずれが発生する。