著者
関根 康正 野村 雅一 松本 博之 小田 亮 松田 素二 小馬 徹 野村 雅一 小田 亮 松田 素二 小馬 徹 KLEINSCHMIDT Harald 松本 博之 棚橋 訓 鈴木 裕之 GILL Thomas P. 加藤 政洋 島村 一平 玉置 育子 近森 高明
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

ストリートの人類学は、流動性を加速させるネオリベラリズムとトランスナショナリズムが進行する再帰的近代化の現代社会に資する人類学の対象と方法を探求したものである。現代の「管理社会」下ではホーム・イデオロギーを逸脱したストリート現象の場所は二重の隠蔽の下にあるので、画定しにくいがゆえにまずは正確な対象画定が重要になる。系譜学的にそれを掘り起こしたうえで、そのストリート現象についてシステム全体を勘案した体系的なエスノグラフィを書くことを試みた。この<周辺>を<境界>に読み替えるというネオリベラリズムを適切に脱却する人類学的な新地平を開拓した。
著者
小長谷 有紀 帯谷 知可 ダダバエフ ティムール 島村 一平 吉田 世津子
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

モンゴルおよび中央アジア諸国において20世紀に人びとが経験した社会主義時代の生活上の大きな変化について理解を深めるために、写真やポスターなどの公的な画像記録と、それらによって喚起される人びとの私的な記憶を収集した。とくに、高齢者の語りを人生史として収集した。公的な記録と私的な記憶のずれや、地域による違いなどから、社会主義的近代化プログラムの画一性と、地域によって異なる文化的な多様性とを明らかにした。