著者
高橋 和良 川中 普晴 田中 桂太
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.147-150, 2019 (Released:2019-03-29)
参考文献数
9

The main purpose of this paper is to develop an easy-to-use smartphone case with “fall prevention function”. It shows as a remarkable point that our developed technique of determining the grip form reflecting the traditional craftsmanship verifies for the made-to-order wooden products. It also provides the experimental result of wooden smartphone case using electromyography (EMG). The experiment consists of two cases, with using a smart phone case and not it. Then, it compared with these two cases, the result of measuring the amplitude of gripping forces. The experiment suggests that using the smartphone case relatively clearly that applies significantly less gripping force, so that prevents dropping a smartphone. The experiment suggests that using the smartphone case it applies significantly less gripping force. It will provide a new guideline of the universal design as a case study of Kansei/affective engineering regarding human grip.
著者
長坂 英明 川中 普晴 山本 晧二 鈴木 清詞 高瀬 治彦 鶴岡 信治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.739-742, 2012 (Released:2013-07-25)

近年,認知症を患う高齢者数の増加が医学的・社会的な問題となっており,認知症の予防・改善は重要な課題である.これらの課題を解決する手法の一つとして,現在,ロボットセラピーが注目されている.一方,認知症の進行度を評価する方法として対面式の認知症チェックテストが実施されている.しかしながら,これらの方法では「テストである」ことを対象者が意識してしまうため,緊張等から普段とは異なる回答を行う可能性がある.また,対象者の中にはテスト自体に嫌悪感を抱く人も少なくない.そのため,認知症チェックテストは対象者に意識されることなく実施できることが望ましい.そこで本研究では,対象者にテストを行っていることを意識されないような認知症の進行度評価システムの構築について検討する.ここでは,会話型ロボットとの簡単な会話から被験者の認知症の進行度を評価するシステムを試作し,評価実験を行った.本稿では,試作したシステムについて紹介するとともに,その有効性と問題点についても議論した.
著者
川中 普晴 山本 康高 吉川 大弘 篠木 剛 鶴岡 信治
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.122, no.6, pp.1023-1032, 2002-06-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2

Nurse Scheduling Problem (NSP) is the problem that allocating shifts (day and night shifts, holidays, and so on) for nurses under various constraints. Generally, NSP has a lot of constraints. As a result, it needs a lot of knowledge and experience to make the scheduling table with its constraints, and it has been made by the head nurse or the authority in the hospitals. Some researches for NSP using Genetic Algorithm (GA) have been reported. The conventional methods take the constraints into the fitness function. However, if it reduces the fitness value a lot to the parts of solution against the constraints, it causes useless search. Because most of chromosomes are selected in the initial population or as the change by the genetic operations. And if it doesn't reduce the fitness value so much, the final solution has some parts against the constraints. Some of them are established by the Labor Standards Act or the Labor Union Act, so the solution has to be modified. As a result, it is difficult to acquire an effective scheduling table automatically. We study the method of the coding and the genetic operations with their constraints for NSP. In this paper, we propose a new coding method and genetic operations considering the constraints. We apply this method to the NSP using actual shifts and constraints being used in a hospital. It shows that an effective scheduling table satisfying the constraints is acquired by this method.
著者
川中 普晴 上野 和代 高松 大輔 鶴岡 信治
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.314-317, 2019-03-15

現在,日本では超高齢化社会の到来を目前に,さまざまな問題が顕在化しつつある.このような社会的背景から,現在,介護や福祉に関する分野では研究開発が盛んに進められている.本稿では,これらの取り組みについて(1)介護・福祉分野におけるロボティクスの応用,(2)認知機能・運動機能評価のための画像処理といった工学的なアプローチに焦点を絞り,現在進められている取り組みの内容や今後の動向について簡単に紹介する.また,実際の介護現場の状況についても述べるとともに,介護記録の電子化と介護データの集約の必要性についても考える.最後に,介護・福祉の分野における情報工学の可能性についても述べる.
著者
森田 賢太 高瀬 治彦 川中 普晴 森田 直樹
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.592-596, 2019

<p>本稿は与えられた系列データから頻出な部分列を抽出することを目的とした.特に,抽出に際して(1)オンライン学習,(2)複数部分列の抽出, (3)さまざまな長さの部分列の抽出, (4)頻出とするしきい値の調節の4つすべて可能にすることをめざした.提案手法は,スパイキングニューロンを用いた2ブロックからなるニューラルネットワークである.LIFモデルに基づくユニットにより構成し,STDP学習則に基づいた結合荷重の更新を行うことで,自己組織的に部分列を抽出するネットワークを構築する.この結果,1つのSTDPのパラメータを調整するだけで,同じ系列から頻出として抽出する部分列を変化させることができた.具体的には,3,000シンボル長の系列から3シンボル長の部分列(出現頻度は0.4%, 3%, 5%)を抽出した際,3%以上出現する部分列の抽出と5%以上出現する部分列の抽出の切り替えに成功した.</p>
著者
重盛 友章 川中 普晴 高瀬 治彦 鶴岡 信治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.206-207, 2014

近年,認知症を患う高齢者数は年々増加傾向にあり,大きな社会的(かつ医学的)問題になりつつある.したがって,認知症を予防すること,および改善は非常に重要となる。そのため,認知症の予防や改善を目的としたロボットセラピーに関する研究が進められている.また現在,高齢者の認知症の進行度を評価するための認知症チェックテストや描画テストが多くの介護施設で行なわれている.しかしながら,被験者がテストであることを意識するためナーバスになってしまい,結果として適切な評価結果を得られない場合も多い.そのため,高齢者にテストであることを意識されずにチェックテストが行われることが望ましい.このような問題を解決するため,筆者らは会話型ロボット・タッチディスプレイを利用した認知症評価システムの開発を進めてきた.本稿では,開発しているシステムに導入するコンテンツの一つとして時計描画テストを取り上げ,描かれた時計画像から認知症のタイプや程度を推定するための特徴抽出方法について検討する.