著者
小森 治夫 Haruo KOMORI
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1-22, 1997-05-30
著者
大谷 吉生 江見 準 森 治朔
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.240-247, 1992-03-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
9
被引用文献数
4 3

円形断面を持つ正負に分極したエレクトレット繊維からなる帯電フィルターの初期捕集効率推定式を, クーロン力, 誘起力, さえぎりが作用する場合について導出し, 実験結果との比較を行うことによりその式の妥当性を検証した.さらに, エレクトレットフィルターの捕集効率の経時変化を, 湿潤空気, 固体粒子, 液体粒子を流した場合について実測し, 集塵性能の安定性について実験的に検討した.その結果.エレクトレット繊維の電荷は湿潤雰囲気中でも安定であることがわかった.また.固体粒子を濾過した場合, 本実験で使用したような1μm程度の微細繊維からなるフィルターでは, 捕集された粒子による電荷の中和速度に比べてさえぎり効果の増加速度が大きいため, 捕集効率は時間とともに上昇することがわかった.しかし, 有機物質からなるミストの濾過にエレクトレットフィルターを用いると, 粒子が無帯電であっても液滴が繊維表面を被うため, 電荷の中和あるいは電界の遮蔽が起こり, 捕集効率は徐々に無帯電フィルターの捕集効率まで低下することが確かめられた.
著者
森 治 ソーラー電力セイル探査機プリプロジェクト候補チーム MORI Osamu Solar Power Sail Project Preparation
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
第20回宇宙科学シンポジウム 講演集 = Proceedings of the 20th Space Science Symposium
巻号頁・発行日
2020-01

第20回宇宙科学シンポジウム (2020年1月8日-9日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)相模原キャンパス), 相模原市, 神奈川県
著者
高橋 秀幸 松下 将典 高尾 勇輝 森 治 角田 博明
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.21-30, 2022 (Released:2022-05-10)
参考文献数
14

This study proposes a new method for shape control of non-spinning solar sails, in which Shape Memory Alloy (SMA) wires are exploited. An SMA wire is one of soft actuators that contracts at temperatures above its design value. In the proposed framework, the whole shape of a solar sail membrane is deformed via the contraction of SMA wires distributed over the membrane. The deformation results in the change in solar radiation pressure (SRP) torque acting on the solar sail-craft, which is applicable to fuel-free attitude control. In this paper, we investigate the theory of shape control using SMA wires. It is shown that a membrane under shape control behaves similarly both in a ground experiment and in a finite element method (FEM) analysis, demonstrating the validity of numerical modeling. With this result, the performance of shape control for a large membrane in a space environment is simulated by another FEM analysis. Results demonstrate that the proposed method is capable of producing SRP torque at an effective level for attitude control.
著者
森 治 佐伯 孝尚 白澤 洋次 加藤 秀樹 船瀬 龍 大野 剛 松本 純 中条 俊大 菊地 翔太 寺元 祐貴 矢野 創 中村 良介 松浦 周二 川口 淳一郎
出版者
一般社団法人日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.117-122, 2015-04-05

ソーラー電力セイルはソーラーセイルにより燃料を節約できるだけでなく,太陽から遠く離れた場所でも,大面積の薄膜太陽電池を利用して探査機に十分な電力を確保できる.ソーラー電力セイルで得た電力を用いて,高性能なイオンエンジンを駆動すれば,ソーラーセイルと合わせたハイブリッドな推進が可能となる.JAXA ではこのコンセプトを踏まえ,ソーラー電力セイルによる外惑星領域探査計画を提案している.本計画では,日本独自の外惑星領域探査技術を確立し,日本が太陽系探査を先導すること,および,新しい科学分野であるスペース天文学等を切り拓くことを目指している.本稿では,本計画について紹介し,初期検討結果を示す.
著者
森 治 櫛木 賢一 成尾 芳博 澤井 秀次郎 志田 真樹 丸 祐介 道上 啓亮 中塚 潤一 高見 剛史 浦町 光
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.29-35, 2019 (Released:2019-02-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

The chemical propulsion system of Hayabusa-2 consists of 12 bipropellant thrusters whose thrust is 20N. The communication with Hayabusa was lost due to the fuel leakage just after touchdown in 2005. Akatsuki failed to enter orbit around Venus in 2010. The chemical propulsion system of Hayabusa-2 took measure to prevent these accidents. It satisfied the requirements of continuous injection for SCI (Small Carry-on Impactor) operation. The short injection impulse was estimated using flight data. It was changed by the thruster temperature and the frequency of use. The approximation of the long injection impulse was improved using TCM (Trajectory Correction Maneuver) data and VIC (Velocity Increment Cut) test data. This paper presents development and outward operation of the chemical propulsion system of Hayabusa-2.
著者
大森 治紀
出版者
日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.7-11, 2008-03-21 (Released:2011-06-17)
参考文献数
6
著者
中須賀 真一 森 治 矢入 健久 松永 三郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

東京大学・東京工業大学の学生が手作りで製作を進めてきた10cm立方,1kgの超小型衛星CubeSat"XI(サイ)"および"CUTE-1"は最終的な機能試験を行い、平行して衛星の国際標識(Spage Warn)の登録、使用周波数に認可と衛星局・地上局の免許取得、輸出許可申請などの手続きを行い、日本での作業を完了した。2003年6月に打ち上げ射場であるロシア・プレセツク宇宙基地に学生・教官の手で輸送され、ROCKOTという3段ロケット上段に取り付けられる作業までを共同で実施した。同ロケットは6月30日23時15分(日本時間)に成功裡に打ち上げられた.7月1日午前0:48に高度824kmの太陽同期円軌道に投入され,その後順調に飛行し,午前4時すぎに日本上空を通過する際に,東京大学および東京工業大学の地上局にてビーコンが受信された。投入軌道は予定通りで,正常に起動・分離・アンテナ展開されたことが確認できた.その後、両大学において、順調に軌道上運用が行われ、それぞれに計画していた種々の展開実験、通信実験,地球画像の撮像とそのダウンリンク実験,姿勢運動の推定などの実験を行ってきた。8ヶ月たった2004年2月末においてもまったく異常なく動作を続けている。これらの実績は、宇宙開発、特に衛星分野における大学の存在を示した点で、また民生品を用いた低コスト・短期間開発の超小型衛星バスでも軌道上で正常に動作することができることを示した点で、大きな成果であったと考えられる。また、打ち上げに向けて実施した種々の国際調整や手続きは貴重な経験であり、今後大学で衛星を開発しようというグループにとって有益な情報をもたらすであろう。また、超小型衛星の軌道上運用の方法を実践的に獲得し、新しいプロトコルや地上局ネットワークを試行し効果があることを確かめられたことも、今後の超小型衛星の軌道上運用にとって大きな成果であると考える。
著者
森 治嗣 手塚 健一 加賀見 雄一 手塚 英昭
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2003, no.3, pp.187-188, 2003-08-05

Dry-out and rewetting on fuel rods in a reactor core, possibly observed during the events of pump trip or reactor power increase etc., are significant phenomena from the viewpoints of securing the integrity of a fuel rod and safety evaluation on MCPR in the design. The two-phase flow boiling visualization experiments of dry-out and rewetting processes by a high-speed digital movie were successfully carried out under BWR rated-operating condition of ∿7MPa and ∿286℃ in the present work; on the other hand, these visualization tests could be found only under the atmospheric pressure conditions so far. The tests were carried out using the thermal-hydraulic experimental loop of Tokyo Electric Power Co., Inc. (TEPCO), which enables us to directly observe the two-phase flow boiling, dry-out and rewetting phenomena under the BWR rated-operating conditions of ∿7MPa and ∿286℃. The observations by a high-speed digital movie, measurements of void fraction increase by optical-fiber void probes and rods' surface temperature soaring and steep diving by thermocouples brought us incontrovertible evidences of the occurrence of rewetting just after dry-out in transients.
著者
土部 聡福 片海 晟五 森 正樹 森 治樹
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.255-259, 2006 (Released:2007-01-30)
参考文献数
16
被引用文献数
11 12

The inhibitory effect on the increasing the postprandial blood glucose levels by Banaba extract capsule enriched corosolic acid was evaluated. First of all, blood glucose levels of 12 subjects including of 7 males and 5 females were measured at the time of fasting and in 30, 60, and 120 minutes after being ingested only starch meal (540 kcal).  Then a soft capsule of Banaba extract contained high 10mg quantity of corosolic acid was orally administered to all subjects at every morning for two weeks.  The inhibitory effect by the capsule was evaluated to compare with the postprandial blood glucose levels by being ingested the only starch meal. As a result, a significant inhibitory effect was observed at the each point of fasting and 30, 60 and 120 minutes within only one week after administrating the soft capsule. Both the weight loss and the improvement of BMI were observed also after two weeks administrating.It is clear that the soft capsule of Banaba extract contained high 10mg quantity of corosolic acid is available, as no adverse effect was observed during and after the trial.
著者
森 治 岡田 達明 ソーラー電力セイル準備チーム Mori Osamu Okada Tatsuaki Solar Power Sail Preparation Team
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
第18回宇宙科学シンポジウム 講演集 = Proceedings of the 18th Space Science Symposium
巻号頁・発行日
2018-01

第18回宇宙科学シンポジウム (2018年1月9日-10日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)相模原キャンパス), 相模原市, 神奈川県
著者
吉川 真 吉光 徹雄 高木 靖彦 出村 裕英 野口 高明 宮本 英昭 川口 淳一郎 藤原 顕 安部 正真 岩田 隆浩 川勝 康弘 田中 智 森 治 矢野 創
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.7, 2006

小惑星探査機「はやぶさ」による小惑星イトカワの観測で、500m程度の小さなS型小惑星についての理解が深まったが、我々は、さらに次の小天体探査ミッションについての検討を行っている。次のミッションとしては、S型と同様に小惑星帯で主要なタイプとなっているC型小惑星の探査を行いたい。このタイプでは、有機物や水をより多く含んでいると思われており、生命前駆物質の科学としても重要である。ここでは、これまでのミッション検討結果をまとめて報告する。また、是非、多くの研究者に小天体探査に参加してもらうことを呼びかけたい。
著者
澤田 弘崇 森 治 白澤 洋次 津田 雄一 船瀬 龍 佐伯 孝尚 米倉 克英 川口 淳一郎 相馬 央令子
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.355-359, 2015

IKAROSとは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型ソーラー電力セイル実証機であり,2010年5月21日に種子島宇宙センターよりH-IIAロケット17号機によって打ち上げられた.IKAROSは将来の外惑星領域探査ミッションを想定してソーラーセイルおよびソーラー電力セイルを世界で初めて実証した.2011年以降も運用を継続し,数多くの成果をあげている.IKAROSは小規模プロジェクトのため,広報活動に関して,予算をほとんど割くことができない状況であったが,チームメンバーが創意工夫を凝らし,精力的に活動を行った.特にツィッターやブログを通して開発・運用の現場の様子をタイムリーに発信したことで多くのファンを獲得できた.また,TPSにも発信してもらったことでIKAROSの成果が世界中に知れ渡ることとなった.さらに,はやぶさ地球帰還との相乗効果もあり,日本の探査技術が大きく取り上げられる機会となった.本稿では,我々が取り組んできたIKAROSの広報・アウトリーチ活動全般について報告する.