著者
服部 圭介 井上 馨太 志賀野 桐生 平井 辰典
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.248-254, 2018-09-06

2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化されることに伴い,誰もがプログラミングを学ぶことができる教材が求められている.そこで,実体のある物体を手に取って簡単にコーディングができる物理プログラミングと,比較的柔軟性が高い実行結果が得られるビジュアルプログラミングの二つをAR技術により統合した新たな開発環境を提案する.これにより,現実世界の制限がある物理プログラミングと,PC内でしか操作ができないビジュアルプログラミングの欠点を補う.評価実験により提案システムの有効性を評価する.
著者
赤堀 渉 平井 辰典 森島 繁生
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2015-EC-38, no.8, pp.1-6, 2015-12-04

本稿では,字幕付き映像における視線移動の少ない字幕配置法を提案する.従来の画面端に固定された字幕では,映像で視線が集中する領域と字幕が離れている場合に視線移動が増えるため,映像を満足に鑑賞することができなかった.既存研究では,映像内容の理解度の向上のために動的に字幕を配置したが,字幕なし映像のどこに視線が集まるかを考慮していないため,字幕に視線が誘導され映像を集中して鑑賞することができなかった.そこで本研究では,字幕付き映像における新たな字幕配置方法を提案する.提案手法では,字幕なし映像に対して視線が集中する領域と字幕が重なることを避けるため,複数人の視線情報を測定し映像において視線が集まりやすい領域を算出する.その後,鑑賞者の字幕に対する認知的な負荷を考慮するため,字幕配置のルールとして注目される領域の下部に固定して字幕を配置する.また,評価実験により提案手法の有効性を示した.
著者
平井 辰典 澤田 隼
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2021-MUS-132, no.13, pp.1-10, 2021-09-09

本稿では,メロディ素片間の接続コストに基づいて後続メロディ候補を提示することによって,メロディの打ち込みを支援するインタフェースを提案する.著者らが提案した BiLSTM に基づくメロディ素片間の接続コスト [1] を活用して,実際にメロディの打ち込みを行う際に必要に応じて後続メロディや後続音符の候補を提示するインタフェースを開発した.具体的には,ピアノロール上にメロディを打ち込んでいくようなメロディ制作のシチュエーションを想定し,ユーザが入力済みのメロディを基に,後続のメロディや音符の候補を,既存のメロディによって構成されるデータベース内から探索し,ユーザに提示するようなインタフェースである.開発したインタフェースを使って実際にメロディの打ち込みを行うユーザスタディを実施し,本提案インタフェースの有効性についての評価を行った結果,その有効性が確認できた.さらに,本提案インタフェースを使った音楽制作の可能性についても議論する.
著者
竹川 佳成 植村 あい子 奥村 健太 高道 慎之介 中村 友彦 平井 辰典 森尻 有貴 矢澤 櫻子
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2016-MUS-112, no.10, pp.1-6, 2016-07-23

「新博士によるパネルディスカッション」 は,音楽情報科学の研究に取り組んできた博士号を取得したばかりの方を集め,研究の紹介,博士課程進学の動機,博士課程在学中のドラマ,今後の抱負などについてパネル形式で議論する.本稿では,今回パネリストとして参加していただく 7 名の新博士を紹介する.
著者
平井 辰典 大矢隼士 森島 繁生
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1254-1262, 2013-04-15

本論文では,任意の入力楽曲を基に,既存の音楽動画コンテンツを再利用し,音楽と映像が同期した音楽動画を自動生成するシステムを提案する.本研究では,まずシステムの土台となる音楽と映像の同期手法を主観評価実験により検討した.その結果に基づき,音のエネルギーを表すRMSの変化に,映像のアクセント(明滅や動きなど)を対応させるような音楽動画自動生成システムを実装した.音楽動画の自動生成の手順は以下のとおりである.まずデータベースの構築として既存の音楽動画の各フレームにおける明滅,動きに関する映像特徴量の計算を行う.そして,動画生成として,入力楽曲のRMSを抽出し,その推移に最も近い推移を示す映像特徴量を持つ音楽動画の素片をデータベースから探索し,それらの映像を切り貼りすることで,音楽に最も同期した音楽動画の生成を行う.また,本システムによる生成動画の評価も行った.
著者
古澤知英 福里司 岡田成美 平井辰典 森島繁生
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.345-346, 2014-03-11

近年,2D 手描きアニメーションの需要は増え続けている.しかし,現状では中割り画像生成の行程において,特に多くの労力と作業時間が取られるため,アニメーション制作を容易に行うことは難しい.このような背景から,中割り画像の中でも作品中で重要なキャラクタの顔を含み,かつ多くの作業時間を要する顔回転シーンを自動生成する技術は,必要とされている.そこで,本研究では正面と横顔2枚の入力画像から0~90度までの顔回転シーンを生成する.入力画像の2D情報に基づく変換を行うことで,3Dアニメーションでは表現できない2D手描きアニメーションならではの表現を反映したキャラクタ顔回転シーン生成のための方法を提案する.
著者
平井 辰典 中野 倫靖 後藤 真孝 森島 繁生
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.7, pp.J251-J259, 2012 (Released:2012-06-25)
参考文献数
12
被引用文献数
2

We present a method that can automatically annotate when and who is appearing in a video stream that is shot in an unstaged condition. Previous face recognition methods were not robust against different shooting conditions, such as those with variable lighting, face directions, and other factors, in a video stream and had difficulties identifying a person and the scenes the person appears in. To overcome such difficulties, our method groups consecutive video frames (scenes) into clusters that each have the same person's face, which we call a “facial-temporal continuum,” and identifies a person by using many video frames in each cluster. In our experiments, accuracy with our method was approximately two or three times higher than a previous method that recognizes a face in each frame.