著者
三野 耕 成山 公一
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.127-139, 1996-02-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
28
被引用文献数
3

A longitudinal study was conducted to determine the physical maturity characteristics of athletes engaged in the following extracurricular sports activities over the three-year junior high school period: basketball (N=40), baseball (N=130), volleyball (N=54), soccer (N=86) and a non-athletic group (N=37) which did not participate in sports.Each athlete's maturity was determined from the age of maximum increment in height (MIA) of each individual. Longitudinal stature measurements were recorded annually in April for 12 years period from 6 to 18 years of age.The study yielded the following results:1. The MIA distributions of all the sporting groups were distinctly larger than that of the non-athletic group, increasing with each chronological age step on the distance curve and annual increase in height curve. The MIA mean value for the soccer group was significantly higher (P<0.05) than those of the non-athletic and all the other sporting groups.2. The soccer group was significantly slighter (P<0.05) in stature than all the other sporting groups.3. Subjects who played baseball throughout high school reached physical maturity earlier than those who only played throughout junior high school. However, those who continued to play soccer throughout high school reached maturity later than those who only played throughout junior high school.
著者
多久和 文則 成山 公一
出版者
大阪産業大学
雑誌
大阪産業大学人間環境論集 (ISSN:13472135)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.211-222, 2010-03

まだ病名が付いていなかったHIV/AIDSが,1981年,アメリカで最初にメディアに報じられた時は『Medical Mystery(メディカルミステリー)』として騒がれていた。丁度その頃,多久和は1981年〜1982年にかけて米国ネブラスカ大学にバスケットボール留学,成山は1980年からオレゴン大学に居て,当時まだ名前もない原因不明の奇病に取り組む医師団が,宇宙服のような防護服を着てビニールカーテンの中で治療にあたっている様子を現地のニュースで見ていた。この病気がAIDSと病名付けられたのは1982年である。その数年後,世界AIDSデー参加のために来日したHIV感染者やAIDSを発症した人達が,日本の入国審査場で入国を拒否された事件は,インターネットの無い時代であったが即座に世界中に流れた。本報告は,そのようなHIV/AIDS 流行開始時期の1980年代を振り返ってみた。
著者
國本 あゆみ 菊永 茂司 岡崎 勘造 天野 勝弘 佐川 和則 新宅 幸憲 積山 敬経 井上 裕美子 成山 公一 山崎 先也 岡本 啓 石井 信子 田子 孝仁 土岡 大介 福田 隆 林 恭輔 小倉 俊郎 東條 光彦 三村 由香里 松枝 睦美 上村 弘子 津島 愛子 加賀 勝 酒向 治子 土井 真由 鈴木 久雄
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.74-84, 2017 (Released:2017-05-31)
参考文献数
35

目的:本研究は大学生男女個々および交互,相互におけるBMIと体型不満の関連について検討することを目的とした.方法:対象は全国14大学に在籍する18-22歳の男性学生4,118名,女性学生2,677名であり,体組成測定およびボディーイメージに関する質問紙調査を用いた横断研究を行った.体組成は健康診断の結果もしくは実測した.結果:対象の平均(SD)BMIは男性21.7(3.3)kg/m2,女性は20.9(2.7)kg/m2であった.BMIが18.5未満の者の割合は男性11.1%,女性14.6%であり,BMIが18.5-24.9の範囲の者の割合は男性76.1%,女性78.9%であった.BMIに対する理想不満度(理想のシルエット-現在のシルエット)と健康不満度(健康的なシルエット-現在のシルエット)の間に男性は交互作用が認められなかったけれども,女性では有意な差が認められた(p<0.001).魅力的な男性のシルエット値は,男女間に有意な差はみられなかった(t=1.231,p=0.218,d=0.04).一方,男性からみた魅力的な女性のシルエット値は平均4.65,女性が思う男性からみた魅力的な女性のシルエット値は平均3.97であり,女性は男性に比べ有意に低い値を示した(t=25.08,p<0.001,d=0.70).結論:女性大学生の考える健康的な体型は理想体型より太い体型であった.魅力的な男性のシルエットは男女間に差がみられなかった.しかしながら,魅力的な女性のシルエットは男性より女性においてより細い体型と考えていることが示唆された.