著者
玉木 章夫 斉藤 茂文
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.196-207, 1969-05-01

20周年誌
著者
平出 隆俊 小澤 浩之 斉藤 茂 柴田 恭典
出版者
昭和大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

平成5年度は、平成4年度にまとめた『歯の健康に関するアンケート』から得られた、1.咬合ならびに顎機能異常の出現状況の精度を検討するため毎年実施している矯正専門医による歯科検診の『咬合異常の頻度』との比較検討を行った.その結果、高校3年次男子においては歯科検診:22%、アンケートによる自己申告性:26.5%とほぼ同程度の割合であった.従って、本アンケート調査結果は信頼性の高いものと判断できた.このことから次に2.スポーツ活動時に生じた歯・顎・顔面部外傷による咬合・顎機能異常の出現との関連を調査した.その結果、スポーツ外傷は男子:13.8%、女子:0%であった.男子のスポーツ外傷のうち外傷が原因となりその後、咬合・顎機能に異常を訴えたものは男子:41.7%であった.以上のことから活発な顎・顔面部の成長発育期における学童のスポーツ活動に対しては、安全性に対する歯科医学的に検討されるべき点が示唆される.1、2の調査結果をもとにスポーツ活動時における顎機能を調査するため、平成5年度は中学1年生から高等3年生までの6学年に『咬合圧シート』を配布し回収した.現在本資料を解析中である.このことによりスポーツ活動を積極的に行っているものとそうでないものの差異、ならびに各種スポーツ活動に特有に見られる顎機能を調査中である.
著者
中村 靖 斉藤 茂 山崎 健一 柴崎 好伸 Yasushi NAKAMURA Shigeru SAITO Kenichi YAMASAKI Yoshinobu SHIBASAKI 昭和大学歯学部歯科矯正学教室 昭和大学歯学部歯科矯正学教室 昭和大学歯学部歯科矯正学教室 昭和大学歯学部歯科矯正学教室 Department of Orthodontics School of Dentistry Showa University Department of Orthodontics School of Dentistry Showa University Department of Orthodontics School of Dentistry Showa University Department of Orthodontics School of Dentistry Showa University
雑誌
日本矯正歯科学会雑誌 = The journal of Japan Orthodontic Society (ISSN:0021454X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.159-169, 1995-06
参考文献数
47
被引用文献数
4

矯正学的歯の移動時には, 歯槽骨を形成している細胞と歯根膜細胞が矯正力というmechanical stressに対してさまざまな反応を示すことが知られている.そこで本研究は同一外科矯正患者から同時に採取した下顎骨片と健全な下顎第一小臼歯から骨系細胞と歯根膜細胞を剥離して培養した.両細胞に間欠的遠心力(50∿250回転)を付与し, DNA合成能, 細胞内アルカリフォスファターゼ(ALPase)活性, サイクリックAMP(cAMP)産生量, プロスタグランディンE_2(PGE_2)産生量, インターロイキン6(IL-6)産生量, 骨吸収能を測定した.両細胞に付与した間欠的遠心力が上記測定項目に対してどのような影響を与えるかを検討し, あわせて両細胞の反応性の相違についても比較検討した.その結果, 1. DNA合成能および細胞内ALPase活性は, 250回転において両細胞とも有意に促進された.2. 骨系細胞において, 遠心力の付与によりすべての回転数でcAMPおよびPGE_2産生量が有意に抑制され, IL-6産生量に関しても50回転において抑制傾向があった.3. 歯根膜細胞においては, 遠心力を付与してもcAMP, PGE_2, IL-6の産生量がほとんど変化しなかった.4. 骨吸収能は遠心力を付与した培養上清を用いると両細胞とも150回転で有意に抑制された.以上のことから, DNA合成能と細胞内ALPase活性は高回転の間欠的遠心力に対して両細胞とも促進することが示された.また, 骨系細胞の骨吸収能はPGE_2, IL-6の影響を直接的に受けやすいが, 歯根膜細胞に関してはPGE_2, IL-6以外にも骨吸収能に影響を与える何らかの因子が存在することも示唆された.It has been shown that bone cells and periodontal ligament (PDL) cells have various responses to mechanical stress during orthodontic tooth movement. The following experiments were performed to compare the responses of these two cell types to mechanical stress. Cortical bone specimens derived from mandible and PDL of first premolars were obtained at the same time from the same patient undergoing surgical orthodontics. In the confluent phase, intermittent centrifugal forces (ICF) were applied to the cultured bone cells and PDL cells at 50∿250 rpm. After centrifugation, the cultured cells were used for the assays of DNA synthesis, alkaline phosphatase (ALPase) activity and cyclic AMP (cAMP) production, and the cultured media were used for the assays of prostaglandin E_2 (PGE_2) production, interleukin-6 (IL-6) production and bone resorption activity. The results were as follows : 1. ICF at 250 rpm significantly induced DNA synthesis and ALPase activity in each cell type. 2. In bone cells, the amounts of cAMP and PGE_2 were significantly decreased by ICF at all magnitudes of force tested, and those of IL-6 tended to be decreased by ICF at 50 rpm. 3. In PDL cells, the amounts of cAMP, PGE_2 and IL-6 were hardly changed by ICF at all magnitudes of force tested. 4. ICF at 150 rpm significantly inhibited the bone resorption activity in each cell type. These results suggested that DNA synthesis and ALPase activity are stimulated by high-speed ICF in each cell type. These results also suggested that bone resorption activity caused by ICF in bone cells was directly affected by PGE_2 and IL-6. However, in PDL cells, there may be agents that affect bone resorption activity other than PGE_2 and IL-6.
著者
山尾 泰 斉藤 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.76, no.11, pp.453-461, 1993-11-25
被引用文献数
17

ディジタル移動通信用の低消費電力モノリシック直交変調器を800MHz帯および140MHz帯で実現した.超小形携帯電話機への適用を考慮し,消費電力を著しく低減すると共に,調整箇所を無くしかつ外付部品の不要な完全1チップ構成として設計を行った.このため,回路構成においていくつかの提案を行った.まず定位相差形90度合成器による全体構成を提案し,回路規模およびチップ面積を大幅に削減すると共に,位相調整を無調整化した.次に変調特性の鍵を握るダブルバランスミキサ(DBM)には,アナログスイッチ形DBMを800MHz帯用に採用し,半導体製造プロセスにおける素子バラツキの影響を受けずに高精度の変調波を得ている.更に電流利用効率の高いブートストラップ形バッファ増幅器を出力段用に考案した.試作した800MHz(GzAS)および140MHz帯(Si)直交変調ICは,π/4シフトQPSK変調器として優れた性能を有することが確認された.その消費電流はそれぞれ65mWおよび32.5mWであり,従来に比べ大幅な低消費電力化を達成した.