著者
森田 直之 簗瀬 立史 星 輝彦 林 克征 浅見 大治 川端 康正 中込 秀樹 早川 信一 金田 裕治
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 39 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.300-301, 2015 (Released:2018-08-03)
参考文献数
1

東京都立多摩科学技術高等学校(以下、本校)は、平成22 年に開校した東京都でも比較的新しい高校で、平成24 年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、3 年が経過した。この間、本校で課題となったのは倫理教育の在り方についてであった。本校では、SSH 指定科目である「科学技術と人間」という科目で「技術者倫理」という単元を用意し授業を展開してきたが、生徒へのメッセージ性は不十分というのが我々教員の印象であった。そこで、生徒たちに考えさせることを主軸においた教育活動の実践として、未来の科学技術を多く取り上げたウルトラセブンを題材に倫理教育を行なうプロジェクトチームを立ち上げた。本研究では、我々の教育実践と教育効果の考察について報告する。
著者
高野 真理子 小川 大輔 重松 照伸 藤井 総一郎 早川 信彦 岡崎 守宏
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.519-522, 2008 (Released:2009-05-20)
参考文献数
21

症例は72歳男性.アルコール性肝硬変と糖尿病の既往があり,認知症のため近医に入院し,クエチアピン100 mg/日の投与が開始された.投与開始約5カ月後に発熱が出現し,血糖666 mg/dl, HbA1c 14.0%, CRP 37.0 mg/dlと高値の上,尿中ケトン体が陽性のため,当院へ搬送された.受診時動脈血ガスでpH 7.12と低下しており,また,胸部X線写真にて肺炎像を認め,糖尿病性ケトアシドーシスおよび肺炎と診断され,入院となった.入院後はクエチアピン内服を中止とし,輸液とインスリン,抗生剤投与にて加療した.徐々に状態は改善し,血糖に関してはコントロール良好となり,最終的にインスリンを離脱することができた.クエチアピンは血糖値を上昇させる副作用があり,まれに糖尿病性昏睡や糖尿病性ケトアシドーシスを来たすことが報告されている.クエチアピンを投与する際は,定期的に血糖を測定し,これらの重篤な副作用を未然に防止することが重要である.
著者
岩井 敏 熊澤 蕃 石田 健二 高木 俊治 猪狩 貴史 早川 信博
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.395-398, 2021 (Released:2021-05-10)
参考文献数
4

内部被ばくが発生した可能性がある場合,バイオアッセイ(尿検査,糞検査等)やホールボディカウンター(WBC:Whole Body Counter),肺モニターによる測定値と動態モデルを用いて,摂取した放射性核種の量が評価される。本稿では測定値と放射性核種の動態モデルを用いた摂取量評価法として有用な統計モデリング手法の概念である最尤推定法とベイズ推定法について解説する。
著者
岩井 敏 熊澤 蕃 石田 健二 高木 俊治 猪狩 貴史 早川 信博
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.391-394, 2021 (Released:2021-05-10)
参考文献数
8

放射性核種の体内摂取が生じた場合,バイオアッセイ(bioassay:尿検査,糞検査等)やホールボディカウンター(Whole Body Counter:WBC),肺モニターによる測定値から摂取量を評価するために体内動態モデルは重要な役割を果たす。ICRP(International Commission on Radiological Protection:国際放射線防護委員会)は体内動態モデルを開発し,数十年にわたりその改良を続けてきた。本稿ではICRPの体内動態モデルについて解説する。
著者
岩井 敏 熊澤 蕃 石田 健二 高木 俊治 猪狩 貴史 早川 信博
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.399-404, 2021 (Released:2021-05-10)
参考文献数
14

モンテカルロ法は解析的に取り扱うことが困難な確率分布や尤度関数を扱う計算に有効に活用できる数値解法である。本稿では,別稿(連載Ⅱ)で定式化したベイズ推定法の解法として2種類のモンテカルロ法とアンフォールディング法の適用方法を解説する。
著者
吉村 昌弘 早川 信 宗宮 重行
出版者
The Ceramic Society of Japan
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌) (ISSN:09145400)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1131, pp.1339-1347, 1989-11-01 (Released:2010-08-06)
参考文献数
42
被引用文献数
3 4

The reactions between TiC or TiN powder and H2O have been studied at 200°-650°C under 100MPa. The reaction of TiC with H2O above 400°C for 3h yielded anatase, CH4, CO2 and H2, and above 500°C rutile was formed additionally. TiN powder with an average grain size of 1.4μm reacted with H2O above 290°C to yield anatase, NH3 and H2, while TiN powder of 9μm reacted H2O above 480°C and yielded rutile, NH3 and H2. The oxidation rate calculated from the weight gain was compared with that from various model kinetic equations. In TiC the rate was best described by the Avrami-Erofeev equation (n=1.3), while the core-shrinking model fitted as well. This suggests that the reaction was controlled by the phase boundary reactions. In TiN the Jander-type model was the best, which suggests that the reaction was controlled by the diffusion through the oxide scale. An Arrhenius plot of the rate constants gave an apparent activation energy of 98kJ/mol. The difference of reaction mechanism between TiC and TiN is attributed to the difference in the gaseous species of reaction products.
著者
森田 直之 簗瀬 立史 星 輝彦 林 克征 浅見 大治 川端 康正 中込 秀樹 早川 信一 金田 裕治
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.300-301, 2015

<p>東京都立多摩科学技術高等学校(以下、本校)は、平成22 年に開校した東京都でも比較的新しい高校で、平成24 年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、3 年が経過した。この間、本校で課題となったのは倫理教育の在り方についてであった。本校では、SSH 指定科目である「科学技術と人間」という科目で「技術者倫理」という単元を用意し授業を展開してきたが、生徒へのメッセージ性は不十分というのが我々教員の印象であった。そこで、生徒たちに考えさせることを主軸においた教育活動の実践として、未来の科学技術を多く取り上げたウルトラセブンを題材に倫理教育を行なうプロジェクトチームを立ち上げた。本研究では、我々の教育実践と教育効果の考察について報告する。</p>
著者
柳川 秀雄 小早川 信一郎 片山 康弘 杤久保 杤久保
出版者
東邦大学
雑誌
東邦醫學會雜誌 (ISSN:00408670)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.291-298, 2004-09-01

目的:光学部エッジデザイン,支持部の形状がそれぞれ異なるシリコーン製眼内レンズ(IOL)を用いて,後嚢混濁面積の差異,後嚢への水晶体上皮細胞(LEC)の遊走の程度について比較検討した。方法:白色家兎(51羽)に4種類のIOLを嚢内移植した。IOLは全てキャノンスター社製で,スリーピースでラウンドエッジ(3PRE)のAQ2013Vとシャープエッジ(3PSE)のAQ310NV,ワンピースでラウンドエッジ(1PRE)のAA4203Fとシャープエッジ(1PSE)の改良型IOLの4種類である。超音波摘出術施行3週間後に眼球を摘出し,後嚢混濁面積の解析,LECの観察を行った。結果:AQ2013V群,AA4203F群のそれぞれの混濁面積はAQ310NV群や改良型IOL群に比べ有意に大きかった。1P両群で,支持部におけるLECの増殖抑制が認められた。また,3PRE群や1PRE群のほぼ全眼に,IOL後面へのLECの遊走が認められたのに対し,3PSE群や1PSE群では遊走抑制が認められた。結論:シリコーン製IOLにおいて,シャープエッジデザインのものは後発白内障抑制に効果が期待できる。シャープエッジの1P型IOLは,(1)支持部におけるLECの増殖抑制と,(2)エッジにおけるLECの遊走抑制が期待でき,後発白内障抑制に効果的であることが示唆された。