- 著者
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吉岡 有文
- 出版者
- 一般社団法人 日本科学教育学会
- 雑誌
- 日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, pp.453-454, 2020
<p>科学の学習においては実物や現象にくり返しふれることが必要である。しかし,非常勤講師にはそのような学習環境をデザインすることが困難であることが多い。また,新型コロナウィルスによる活動自粛の影響などにより対面授業自体が困難になることもある。このようなときオンラインの授業やオンラインの画像や動画の活用が必要となる。そこで本研究では,自らの授業「看護物理学」の実践を通して,オンライン動画を利用した科学の授業の妥当性について検討した。また,オンライン動画の選択については,日本の教育映画における「動く掛図論争」を念頭において考察した。その結果,教師の役割は,授業で共に実物や現象を視聴し,それらを授業後にも再度視聴し吟味検討することができる学習環境をデザインすることである。教師は,ドラマ仕立てのオンライン動画ではなく,一つの事物,現象を熟視させるクリップ的なオンライン動画を用意しておく必要があるとした。</p>