著者
時実 象一 渡邉 沙友里
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第13回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.105-108, 2016 (Released:2016-11-17)
参考文献数
6

クックパッドは広く使われている料理のレシピサイトである。クックパッドの人気つくれぽレシピからレシピのタイトルと紹介文を抽出し、どのようなことばが使われているか分析を試みた。ウェブページから人気レシピをダウンロードし、テキスト処理を行ったのち、テキスト・マイニング・ツールKH Coderを用いて解析をおこなった。単語では「簡単」という語が突出して使われており、クックパッドの特徴をよく表していた。共出分析でも、「簡単」と「ある・材料・出来る」が同じクラスターにまとめられた。
著者
時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.822-832, 2014-03-01 (Released:2014-03-01)
参考文献数
14

わが国の主要な電子ジャーナル・プラットフォーム,J-STAGE,NII-ELS,メディカルオンラインにおける科学技術分野の学術雑誌の登載数を2005,2008,2013年の3回にわたり調査した。2013年2月における全雑誌中の電子ジャーナルの比率は,和文・混載誌38.7%,英文誌89.3%,全体では44.5%であった。全プラットフォームの,2005年から2013年の間の電子ジャーナル増加率は,和文・混載誌が83.9%,英文誌が29.2%,全体では73.6%であった。また,プラットフォームごとの比較では,J-STAGEの増加が顕著であった。英文電子ジャーナル334誌については,49.7%(166誌)が海外出版社からのみ提供されている。海外出版社のシェア,および各雑誌の出版社の推移についても調査した。JST(JSTPlusおよびJMEDPlus),NII-CJP,医学中央雑誌,JAPICの各文献データベースの2011年収録雑誌数の重複を調べたところ,JSTのみに収録されている雑誌数(567誌)は,NII-CJPのみの収録誌(226誌),医学中央雑誌のみの収録誌(174誌)と比較して多かった。データベース間の重複では,JSTと医学中央雑誌の重複が多いことがわかった。
著者
時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.580-587, 2008 (Released:2008-11-01)
参考文献数
1
被引用文献数
2 2

前編で同定した日本発行科学技術医学分野の論文誌2,655誌(2005年時点)のうち2,046誌(77.1%)はNII-CJP,JAPIC,医中誌,JSTのいずれかの国内データベースに収録されていた。また665誌(25.0%)はMEDLINE,SCI,CA,Scopusのいずれかの海外データベースに収録されていた。また英文誌351誌に限ると,収録数は国内データベース281誌(80.0%),海外データベース238誌(67.8%)であった。各データベース間の重複を調査した。

2 0 0 0 OA DPLAfest 2015

著者
時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.313-318, 2015-07-01 (Released:2015-07-01)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
吉田 幸二 時実 象一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.682-693, 1999 (Released:2001-04-01)
参考文献数
34
被引用文献数
17 14

J-STAGEは,電子ジャーナルの投稿,審査,組版,発信を一貫してサポートするシステムである。J-STAGEセンターは,学会がインターネットを通じて365日24時間アクセス可能な共同利用センターで,ここに格納される閲覧用の電子ジャーナルデータはSGMLで作成される。投稿者のためにはLaTeXとMS Wordのテンプレートを用意し,組版までをサポートする。投稿者,編集部,編集委員,査読者はWeb上で投稿論文の参照,審査結果の入力,審査経過の閲覧が可能である。また,外部のデータベースや電子ジャーナルに,引用文献としてリンクを作成する。作成された電子ジャーナルはインターネットから検索・閲覧できる。電子討論,マルチメディア付録や学会の大会抄録集の作成もサポートする。
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.421-427, 2005-10-01
被引用文献数
7

オープンアクセス運動の歴史を, その重要な原動力であったSPARCを中心として振り返り, 最近の米国国立衛生研究所(NIH)の公共アクセス方針や欧州でのオープンアクセスの運動を紹介する。またオープンアクセス運動の主要な柱となっている, 電子論文リポジトリ(分野別リポジトリ, 研究機関リポジトリ, 研究助成機関リポジトリ)についてまとめた。
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.289-295, 2010-07-01

CrossRef創立10周年記念のパンフレットを翻訳した。CrossRefの誕生のきっかけになったのは1999年10月のフランクフルト・ブックフェアであった。それに先立って,DOI利用についての検討,「炭素繊維」プロジェクトにおける引用文献リンクの提案などがおこなわれていたが,それらから学んだアカデミック・プレス社のPieter Bolmanとワイリー社のEric Swansonが中心となり,1999年に密かにMonzuプロジェクトを開始,一方米国出版社協会を中心としてDOI-Xプロジェクトが進められた。この2つの流れがブックフェアに合流し,一気に出版社の協同事業としてのCrossRefの創立が実現した。
著者
尾身 朝子 時実 象一 山崎 匠
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.133-143, 2005 (Released:2005-06-01)
参考文献数
34
被引用文献数
7 3

電子ジャーナルのオープンアクセスの動きは米国の国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果論文公開の方針で新しい段階を迎えた。NIHは2004年9月に助成研究の成果については,論文刊行後6か月以内にNIHの電子ジャーナルサービスPubMed Centralにその最終原稿の電子版を提供し,無料公開するように求める提案を行い,同時に公開意見募集を行った。その結果を受け,2005年2月に最終方針を発表したが,そこでは出版社の意向を汲(く)んで論文刊行後12か月以内に変更された。この方針は2005年5月2日から実施される。この方針が生まれるに至った経緯や影響を与えた各種運動,またこの提案・方針に関して関係団体や学会・出版社の意見などを解説した。さらにわが国の学会出版への影響についても論じた。
著者
時実 象一
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.238-244, 2011-05-28

日米の公共図書館における電子書籍の利用状況について図書館訪問による実地調査をおこなった. 米国においてはオーディオ書籍提供の長い歴史があり, このルートの上に電子書籍が急速に普及した。2010 年には中都市以上の図書館ではほぼ100% の導入率である. 日本では東京の千代田図書館が2007 年末に先鞭をつけて以来停滞していたが, 2011 年に入り堺市図書館, 萩図書館が相次いで導入し, また鎌倉中央図書館でモニター実験がおこなわれるなど動きが出た. 米国ではOverDrive が主導し, iPad, Kindle などへの対応も始まっている. 日本ではもっぱらWBook システムが用いられている. 今後の課題について議論した.
著者
尾身 朝子 時実 象一 山崎 匠
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.120-123, 2006
参考文献数
22
被引用文献数
4 3

電子ジャーナルのオープンアクセスの動きは,米国の国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果論文公開の方針で新しい段階を迎えた。NIHは2005年2月に助成研究の成果については,論文刊行後12ヵ月以内にNIHの電子ジャーナルサービスPubMed Centralにその最終原稿の電子版を提供し,無料公開するように求める方針を発表し,この方針は2005年5月2日から実施された。また,英国の有力な研究助成団体であるWellcome財団も,5月にオープンアクセスの方針を発表した。これら海外の動きが日本の学協会へ与える影響も少なくない。日本化学会が6月にオープンアクセスオプションを発表した。オープンアクセスの議論点を整理し,考えられる影響や必要な対応について述べる。
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.249-255, 2007-05-01
被引用文献数
3

最初のオープンアクセス出版社BioMed Centralが設立されてからすでに7年となる。その節目にオープンアクセスのさまざまな動きをまとめた。(II)では日本でも盛んになってきた大学・研究機関リポジトリ,NIH,Wellcome財団,RCUKなど研究助成機関のオープンアクセス支援などについて最近の動向をまとめた。Wellcome財団やCERNが出版社にオープンアクセスのための費用を支払う方向を示したことが注目される。
著者
時実 象一 和田 光俊
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.745-751, 2008

電子ジャーナルの普及,Google Scholarの出現などの環境変化に対し,世界の二次情報データベースは変革を迫られている。付加価値の高いコンテンツを提供するCASやWeb of Scienceは従来路線をさらに強化する方向である。Web of Scienceを追うScopusは,研究者個人の評価に力を入れており,Citation Tracker, Author Identifierやh-indexを導入している。他のデータベースも付加価値を高めようとしており,Inspecは各種索引に力を入れ,CSA Illuminaは論文中の図表の索引を始めた。電子ジャーナル系では,雑誌取次業者Swetsは図書館に密着したデータベース提供に力を入れている。さらに学会出版社独自のScitopia検索サービスも試みられている。<br>
著者
時実 象一
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.38-46, 2010-02-26 (Released:2010-04-04)
参考文献数
8

2010 年 1 月の文化庁文化審議会著作権分科会法制問題小委員会における報告「権利制限の一般規定について」において,限定された範囲で「権利制限の一般規定」,すなわちフェアユースを導入することが提言された.この報告と,2008 年 12 月の知的財産戦略本部会合における報告「デジタル・ネット時代における知財制度の在り方について」との関連について述べた.また海外のフェアユース規定について述べた.
著者
時実 象一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.435-441, 2014-10-01 (Released:2017-04-13)

この記事は,ここ数年のオープンアクセスの動向について詳述するもので,前後編に分かれる。この後編では,PLOS ONEの成功によってもたらされた,新しいオープンアクセス・ビジネスについて,PLOS ONE型メガジャーナル,カスケード型雑誌の2種類について,実例を挙げて解説した。また,人文・社会科学分野のオープンアクセス雑誌,学位論文のオープンアクセスの動きについて述べた。最後に,最近進みつつあるデータのオープンアクセスとそのリポジトリについて述べた。
著者
時実 象一
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.204-208, 2008-05-23 (Released:2008-09-08)
参考文献数
5
被引用文献数
3 2

人文・社会科学系分野の学術雑誌と紀要の発行状況を調査したところ、論文誌とみられるもの 1436 誌、大学紀要が 4156 誌、その他が 2188 誌であった。このうち NII-ELS に電子化されて収録されているものは論文誌が 279 誌、大学紀要が 2236 誌であった。国立国会図書館の WARP からリンクされている電子ジャーナルは論文誌 37 誌、大学紀要が 64 誌であった。