著者
美馬 正司 上田 昌史 岡田 仁志 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.490, pp.39-43, 2008-02-13

我が国は地上デジタル放送への移行を進めているが、その進捗は十分でなく、新たなデジタル・ディバイドが生じる可能性がある。ディバイドは、地域、所得、年齢、身体的制約等に起因しており、移行の進展度合、享受するサービス、便益等に違いが生じる。本稿では、このような新たなデジタル・ディバイドの可能性を明らかにし、その対応策を検討する。
著者
中村 高雄 片山 淳 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.12, pp.2145-2155, 2004-12-01
被引用文献数
18

電子透かし技術の応用として,印刷物などのアナログ画像中に埋め込まれている透かし情報を読み取り,アナログ情報からディジタル情報に導くシステムが提案されている.本論文では,近年普及してきたカメラ付携帯電話機を上記システムの端末として適用する際に必要となる,高速処理可能な電子透かし検出方式を提案する.提案方式は棒線を利用した幾何ひずみ補正方法と,微少な幾何ひずみと雑音に対するロバスト性をもつ高速な電子透かしアルゴリズムにより構成される.また,サービス運用上必要となる検出透かし隋報の信頼性についても定量評価方法を示す.実験の結果から,比較的計算処理能力の低い携帯電話機上で動作するJava Applicationとして提案方式を実装した場合でも,1秒程度の処理時間で処理を行うことが可能であることを示し,提案方式の有効性を確認できた.
著者
河村 春雄 徳永 幸生 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.578, pp.345-350, 2007-03-01

従来の静的なDNSの特徴である大規模,分散,階層的なデータベースに加え,ダイナミックDNSでは動的更新機能が追加された.Web, Blogなどを用いたコンテンツ発信の大衆化により,二次著作物のコンテンツがあらゆるところで大量に制作されている.コンテンツ管理にダイナミックDNSを用いることにより,二次著作物の管理が簡単で高速にできるシステムを提案する.実際にダイナミックDNSに実装し,検討・評価を行った結果,登録・検索処理速度で約50%の効率化を達成した.
著者
片山 淳 中村 高雄 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.1035-1046, 2005-06-01
被引用文献数
15

我々はカメラ付き携帯電話により種々の媒体から電子透かしをリアルタイムに検出し, 検出した情報に関連するWebページ, 動画, 音楽をユーザに提示するシステムを構築した. 撮影画像はオリジナル画像に回転, スケーリング, あおり変換を統合した平面射影変換が加わっているため, 電子透かし検出の前処理として逆変換を行いオリジナル画像と同じ幾何形状に戻す必要がある. 逆変換パラメータを求めるための特徴点として画像外形コーナを検出する場合, ハフ変換による外形直線検出やコーナパターンマッチングなどの一般的な画像処理アルゴリズム利用では携帯電話端末内のiアプリ処理系で数十秒〜数十分を要し実用的ではない. 本論文では, ハフ変換やパターンマッチングに比べてiアプリ上の処理時間が1/100以下で画像外形コーナを探索可能なSide Trace Algorithm(STA)を提案し, 携帯電話端末実機を用いた評価実験によりその性能を実証した.
著者
筒口 拳 末永 康仁 渡部 保日児 曽根原 登
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.77, pp.55-60, 1996-08-22
被引用文献数
1

本稿は,3次元仮想空間内に設定された任意のパスに沿った人物像の歩行動作を自動的に生成する歩行動作生成手法に,新たに腕の運動の生成手法を適用したアニメーションシステムについて述べる.本手法では,運動学・動力学を含む複数の運動モードを重ね合わせることで腕の運動を生成し,また,動力学モードにおいては,腕部分を身体から分離した近似モデルに対して運動方程式を適用し計算を行う.本手法を用いることにより,地形変化に適用した身体の動作の影響を受けた運動や誇張された運動などの多様な表現による腕の運動を生成することができ,リアリティある歩行動作生成を高速に実現することが可能となる.We discuss a method of creating the arm motion of a walking human. Arm swing is generated by overlapping the plural motion modes, which include kinematic and dynamic mode. In the dynamic mode, efficient calculation is accomplished by using a model in which the arm is separated from the whole body. We applied this method to our Wave Walk system, which features the automatic generation of walking motion adaptable to 3D modeled scenes. With this system, natural looking walking motion can be generated easily in real-time and it will be easier to create various CAD scenes or attractive animation.