著者
木村 元紀 柴崎 亮介 長井 正彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

画像から人を認識・追跡することは,防犯用途や人流動の計測などの実用上重要であり,多くの研究がなされている。しかし,そのほとんどは固定カメラを利用したものであり,カバーできる範囲は広くない。本研究では小型無人航空機にカメラを搭載し,空中を移動しながら撮影した画像列から人を認識・追跡する手法を提案する。提案手法は広範囲における人流動の可視化や災害時の要救助者の発見などに役立てることができる。
著者
木村 元洋 武田 裕司 大平 英樹 ERICH Schroger
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

我々の脳は, 視覚的なオブジェクトの時間的文脈 (動きや変化のパターン)からルールを抽出し,そのオブジェクトが次にどのように変化するかを意図に関わらず自動的に予測している:"非意図的な時間文脈ベースの予測" 。本研究は,この非意図的な予測の脳内情報処理メカニズムを解明することを主目的とした。脳波の一種である事象関連脳電位を用いた実験を通し,この予測を反映する二種類の脳活動の同定に成功した:(1)予測された事象と実際の事象が不一致の際に生起する,視覚皮質-前頭前野に発生源をもつ視覚ミスマッチ陰性電位,および(2)予測された事象と実際の事象が一致した際に生じる,視覚皮質に発生源をもつ視覚誘発電位の増強および抑制。これらの結果は,この非意図的な予測が視覚皮質-前頭前野間の双方向性のネットワークにより達成されている可能性を示唆している。
著者
木村 元 山村 雅幸 小林 重信
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.761-768, 1996-09-01
被引用文献数
60

Many conventional works in reinforcement learning are limited to Markov decision processes (MDPs). However, real world decision tasks are essentially non-Markovian. In this paper, we consider reinforcement learning in partially observable MDPs(POMDPs) that is a class of non-Markovian decision problems. In POMDPs assumption, the environment is MDP, but an agent has restricted access to state information. Instead, the agent receives observation containing some information about states of the MDP. Also we focus on a learnig algorithm for memory-less stochastic policies that map the immediate observation of the agent into actions: The memory-less approaches are suited for on-line and real-time adaptive systems that have limited memory and computational resources. Then, the following mathematical results are got. First, it can improve its policy to maximize immediate reward by stochastic gradient ascent without estimating any state or immediate reward. Second, it can improve the policy to maximize discounted reward in an initial state by stochastic gradient ascent without estimating any state, immediate reward or discounted reward. The above advantages are remarkably effective in POMDPs, because it is not required to estimate any states, immediate reward or discounted reward explicitly. Making use of these results, we present an incremental policy improvement algorithm to maximize the average reward in POMDPs. We ensure the rational behavior of the proposed algorithm in a simple experiment.
著者
木村 元彦 笹川 亨
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.98, no.5, pp.677-684, 2007-07-20
被引用文献数
3 1

(目的)電磁誘導方式でX線照準であるESWL新旧2機種による治療効果や透視時間,疼痛の違いを評価し,新機種の有用性を解析するとともに,ESWL機として望まれる要素を検討する.(対象と方法)Siemens社Lithostarにて2,985結石(L部:腎691,尿管2,294), Lithostar Multilineにて639結石(M部:腎153,尿管486)の治療を行った.3ヵ月後までに完全排石または残石4mm以下となったものを「有効」と定義し有効率を算出した.(結果)外来のみで行ったものはL:2,547例(85.3%),M:608例(95.1%)であった.尿管結石の有効率はL:92.2‰M:82.7%,腎尿管合計の有効率はL:89.6‰M:81.4%とL部で有効率が有意に高かった.尿管結石では,LM両部において,U1に比べU3で有効率が高かった.尿管結石の平均治療回数はL:1.62回,M:1.64回とL部で回数が少なかった.腎結石の有効率はL:81.0%, M:77.1%と差がなかった.透視時間はU2を除きすべての区分で短縮され,腎尿管合計の平均ではL:3.67分,M:2.76分であった.鎮痛剤が必要であったのはL:50.8‰M:腿7%でM部で滅少した.(結論)Multilineでは有効率こそ前機種を上回らなかったが,透視時間が短縮し鎮痛剤の頻度も減少した.Endourologyの十分なバックアップを前提条件に,Multilineは外来治療として十分に簡便・安全であり一定の有用性が確認された.
著者
池平 怜史 木村 元
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
no.9, pp.223-229, 2009-06
被引用文献数
1

This paper presents an automatic design algorithm for pipe arrangement based on equipment arrangement figure and pipe diagram. Firstly, a pipe arrangement design problem is proposed for a space in which pipes and objects co-exist considering branches of the pipes and valve arrangement. This problem includes large-scale numerical optimization and combinatorial optimization problems, as well as peculiar characters of pipe arrangement design. For these reasons, it is difficult to optimize the problem using usual optimization techniques such as Random Search. Therefore, secondarily, a genetic algorithm (GA) suitable for this problem is developed. Lastly, the proposed method for optimizing a pipe arrangement efficiently is demonstrated through computational experiments, and remarks are provided for applying this methodology to a practical pipe arrangement design.
著者
坂本 優 木村 元一 黒沼 昭宏 宮川 直子 村山 弘
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, 1993-02-01
被引用文献数
1

測定する部分の直径4mm以外はIPを黒く塗って測定した結果、散乱線含有率が低下した。強いX線が照射された場合はレーザー光が散乱し、測定している近傍から出る発光があると報告されているが、そうでない場合も同じ現象が起きていると示唆される。純粋に散乱線含有率を求めるのであれば、蛍光量計を使用した方が容易で値も真の値に近い。CR法では散乱線以外の因子も付加されるのでグリッドの評価には不向きである。しかしCR画像の評価を行う上では、直接線以外の散乱線、システムノイズ等は画像を劣化する因子であるとすると、実際に画像が作られるのと同じシステムで測定した値が重要であろう。尚ここで述べた散乱線含有率は本来の定義から外れているが適当な用語が無く画像上の散乱線も含む直接線以外のノイズが含まれる割合として用いた。