著者
谷角 裕之 柳本 哲
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3-4, pp.99-106, 2013 (Released:2020-04-21)

中学生は,教師の思いほど数学の勉強に対して社会的重要性を認識していない。数学の社会的意義をより認識させることを目標に,「放射能と数学」と題し,身近な問題から指数関数の導入的な授業を3年生で実践した。事前・事後調査結果から次の4点が明らかになった。① 数学観の変容が見られた生徒がいた。②「いろいろな関数」として位置づけられる。③ 学力中位以上の公立中学生では基礎的な指数関数の導入が可能である。④ 2変量の抽出に課題がある。
著者
柳本 哲也 大場 和久 井上 和夫
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.141-148, 2000-03-15 (Released:2011-10-13)
参考文献数
22
被引用文献数
1

In this paper, we construct a genetic algorithm (GA) for location problems of urban facilities. In the encoding of the GA, loci and alleles are defined as sites for placements and types of the facilities, respectively. An individual is a planar array. The genetic operators are selection, crossover and mutation. In the selection, roulette selection and elitist preserving selection are used. In the crossover, 2 selected individuals are each divided into 4 by 2 straight lines which are selected at random. One of the 4 divided parts is selected at random. The selected part is changed between the 2 individuals. In the mutation, a facility or a residence is randomly placed in the randomly selected locus. For fitness, the GA uses the results of the evaluating system which we have proposed. We execute simulation for placement of urban facilities and consider the results of the simulation.
著者
柳本 哲 渡邉 伸樹 大竹 博巳 深尾 武史 谷口 和成 安藤 茂樹 河崎 哲嗣 佐伯 昭彦 池田 敏和 松嵜 昭雄
出版者
京都教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本で初めての中高生を対象とした数学的モデリング・チャレンジのプログラムを京都で開催し,その教育的効果を検証するとともに,実施上の問題点について考察した。1回目は2013年2月に中学3年生8名が,2回目は2014年2月に高校1年生21名が,3回目は2015年2月に中高生33名が,それぞれ参加し,ボブスレー問題や電力会社収支問題などの現実問題に数学を使って挑戦した。その結果,参加した生徒は数学の有用性を再認識するとともに数学を使った問題解決に挑む楽しさを感じ取っていた。そして,このプログラム実施によって,周辺の数学科教員に数学的モデリング教材についてより明確に認知してもらうことにも繋がった。