著者
柴田 勝家
出版者
早川書房
雑誌
SFマガジン = SF magazine
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.24-31, 2016-12
著者
柴田 勝二
出版者
花書院
雑誌
敍説 2
巻号頁・発行日
no.8, pp.138-153, 2004-08
著者
柴田 勝二
出版者
花書院
雑誌
敍説 (ISSN:13437542)
巻号頁・発行日
no.12, pp.72-79, 1995-11
著者
柴田 勝征
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.50, pp.1-6, 2008-05-16

2000年から3年置きに実施されているOECDによる15歳国際学力調査(PISA)で日本がトップの座から次第に順位を下げていることについて、教育界やジャーナリスムの世界では「学力の低下」とセンセーショナルに論じられており、PISAの問題自体やOECDの掲げる理念そのものを真っ向から批判する論調は日本では皆無と言って良い。本論文ではPISAへの根底的批判と生徒たちの解答に反映されている日本人特有のメンタリティーについて解説する。
著者
柴田 勝征
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014-NL-218, no.7, pp.1-6, 2014-08-25

福岡県の算数教育実践研究サークルの教師たちは,30 年の実践の中で数々のユニークな成功例を導き出してきた.その原因を探っていく中で,認知と言語の発達史に関する驚くべき事実が浮かび上がって来た.人類の認知のあり方には,ズームアウト型 (トップダウン型= “西洋脳”) とズームイン型 (ボトムアップ型= “東洋脳”) があり,各民族ごとに,どちらのタイプの人間が多いかがほぼ決まっている.そして,その認知型とその民族の言語の文法構造の間には,非常に強い相互作用 (抗争・対立/協調・協力) の数万年の歴史があった.
著者
柴田 勝征
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.428, pp.17-22, 2012-01-28

日本の小学校算数教育において落ちこぼれる子が多い、繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある足し算について、福岡県の教師たちが、『上の桁から計算してゆく』という方法を4年間実践してみて、一人の落ちこぼれも出さず、しかも生徒の所属学年の1年上の学年の課題までも積極的に出来るようにさせた。発表者は、この驚くべき成功の原因は、『下からボトムアップ(ズームアウト)』で思考する西洋人と『上からトップダウン(ズームイン)』で思考する東洋人の精神構造の違いによるものと考える。
著者
柴田 勝征
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.432, pp.55-59, 2008-01-17
被引用文献数
1

1980年代頃から、日本の青少年たちの間に、さまざまな異常な現象が報告されるようになった。先行研究事例を振り返ってみると、「分数ができない大学生」という形で学力低下問題が問題とされ、次に「オレ様化する子供たち」と言われる、目の前の事実を認めない中・高生の大量出現、ニート・引きこもり・パラサイト・「自分探し」などの深刻化、そして最近では「希望格差社会」「下流志向」など、「格差社会」との関連が強く意識されるようになってきた。発表者(柴田)は、福岡大学理学部での10年間の数学教育体験から、これらの現象に通底している根本原因が、「因果律が認知機能から欠損している」ことだという結論を得た。先行研究で報告された事例の本当の原因を再解釈し、社会的な理解と解決策を提案する。
著者
柴田 勝二
出版者
相愛大学
雑誌
相愛大学研究論集 (ISSN:09103538)
巻号頁・発行日
no.11, pp.p234-220, 1995-03
著者
柴田 勝二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.40-52, 1998-09-10

『春の雪』は決して勅許の禁制を破って破滅に至る情念に身を挺する青年の恋物語ではない。むしろ彼は恋人聡子が勅許によって王の圏域に取り込まれるのを待って、その肉体のみを所有しようとしている。その狡猾ともいえる侵犯の仕方は勅許の禁制を保存しようとしており、逆に聡子が皇族との結婚をも拒んで仏門に帰依する選択の方が、天皇の価値を相対化している。この世俗と超俗の間で反転しつづける運動性のなかに『春の雪』は成り立っている。
著者
柴田 勝二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.38-50, 1996-09-10

三島由紀夫の『鏡子の家』は時代の相貌を描くという意図のもとに書かれた作品だが、そこにあらわれているものはむしろ三島自身の内に生じるに至った「壁」である。夭折への志向を断念し、現実生活を受容しようとすることがこの作品の動機を成すとともに、作者における表現への衝動を希薄にしていた。この作品で追いやられた存在として登場する父親は戦後社会において追放されていた天皇の寓意であり、この「天皇」の導入が三島の世界に新しい基調をつくっていく。『鏡子の家』はその端緒となる作品であった。