著者
諫山 大輔 田口 亮 梅崎 太造 保黒 政大
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.211-217, 2011-02-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
12

We describe an unbeatable rock-scissors-paper (janken) game system which defeats the opponent without fail and never has any delay in the presentation of the hand. This system recognizes the shape of the opponent's hand with pictures taken by a 60-fps camera and displays the hand form that can win a game on the screen before the opponent completes their hand form. When a 60-fps camera used, the whole process, which includes image acquisition, preprocessing the image, recognition of the hand shape and a display of the winning hand form, is done within about 16 msec. The optimal display time is decided on the basis of experience, recognition of the hand form and the time needed to present one of the three symbols without giving the opponent, who has average reactions a feeling of delay.
著者
竹内 英世 保黒 政大 梅崎 太造
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.130, no.6, pp.1042-1053, 2010-06-01
参考文献数
29
被引用文献数
2

KARAOKE is a popular amusement for old and young. Many KARAOKE machines have singing evaluation function. However, it is often said that the scores given by KARAOKE machines do not match human evaluation. In this paper a KARAOKE scoring method strongly correlated with human evaluation is proposed. This paper proposes a way to evaluate songs based on the distance between singing pitch and musical scale, employing a vibrato extraction method based on template matching of spectrum. The results show that correlation coefficients between scores given by the proposed system and human evaluation are -0.76∼-0.89.
著者
壇辻 正剛 新保 仁 堂下 修司 梅崎 太造 大西 雅行 土岐 哲
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

日本語音声に対するIPA(the International Phonetic Alphabet,国際音声記号、国際音声表記、国際音声字母、国際音標文字)表記の基準作成を求めて、人文系と工学系の研究者が協力して研究を推進した。音声学的側面、音韻論的側面などの言語学的側面および日本語教育などの語学教育的側面、音声の音響分析、音声認識、音声合成などの音響工学、音声情報処理的側面など様々な方面からの研究を統合することによって、日本語音声の記述にIPAという一種のグローバルスタンダードを導入する基盤を確立した。分析対象の音声資料の収集に関しては、既存の音声データベースを活用するだけでなく、独自に音声データの録音、収集、編集を行なった。アンケート調査の結果、相違の著しかった音声を中心に、精緻な音響分析を施し研究の進展を図った。また、比較検討のため他の諸言語の音響分析も行った。主観的な判断に傾きがちであった聴覚印象に頼る音声転写に音響分析を積極的に活用して客観的な基準の作成に努め、定量的な比較や定性的な比較が可能になる新たな音響素性の導入を提案した。また、日本語教育や障害者教育など教育の現場にどのようにIPA表記の問題を活用していくのかを各側面より検討した。その成果の一部をコンピュータ支援型日本語教育システムの開発に導入することが可能になった。IPAのコンピュータ処理に関して、従来のIPAの数値コードの問題点を指摘すると共に、改善案としてより合理的な新たな数値コード化の導入を提案した。さらに、音声合成や音声認識など音声情報処理の分野にIPA表記の問題を導入し、日本語の合成音の記述、表記に関して基準を提供した。音声認識に関しては、特定言語にとらわれない記号系の利用としてIPAを利用する研究を進めるなど、各分野の研究の進展とIPAの応用に新しい側面から視点を与える研究を推進した。
著者
藤吉 弘亘 梅崎 太造 今村 友彦 金出 武雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1627-1634, 1997-06-25
被引用文献数
19

本論文では, ナンバープレートの重心位置を出力するように学習させたニューラルネットワークを使用して, プレート領域を抽出する方法を提案し, その有効性を示す. 学習パターンの提示位置は, 乱数で与えられるため, 毎回異なるパターンがニューラルネットワークに学習され, 汎化能力の高いニューラルネットが形成される. 学習パターン中に含まれるナンバープレートの最適学習面積, バンパーとヘッドライト部分の抑制学習による効果, および学習パターンの拡大縮小と濃度値変換による効果について検討する. 地下駐車場で撮影された595台の車に対して評価実験を行った結果, それぞれ98.5%, 98.7%および100%の検出率を得た.
著者
梅崎 太造
出版者
中部大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

平成9年度は、既に開発していた「声の誘導、大きさ、長さ、高さ」「5母音」「オンラインヘルプマニュアル」等の基本的発話訓練ソフトウェアに加え、以下に示すソフトウェアを開発した。ゲーム性を重視し、より操作が簡単にできるよう努めている。児童に訓練していることをなるべく意識させないで、楽しみながら遊べるように配慮してある。UFOキャッチャー・・・声の連続断続訓練に用いる。一定の大きさで声を出し続けるとクレーンが動く。1度目の発声で右方向に動き、2度目の発声で下方向に動く。ロケット・・・無声音の訓練に用いる。ゲームがスタートするとカラスが左から現れる。正確に発声できたら弾が発射される。もぐらたたき・・・母音訓練に用いる。モグラが穴の外に出ている間に、穴に付けられた母音名を発声する。正しく発声できたらモグラをトンカチで叩いたことになる。音声迷路・・・日常生活で良く使う単語の訓練に用いる。ランダムに作成される縦横Nマス(N=2〜30の間で指定)の迷路を音声で操作しながら出口を探索する。これらの発話訓練ソフトウエアは5つの聾学校において実際に評価していただいている。平成10年度は、子音の中でも特に区別が困難な有声破裂音/b,d,g/に対して、後続母音非依存及び依存型認識モデルの比較検討を行った。認識方法としては、DPマッチング、TDNN、HMMの3手法を用いた。後続母音に依存しない実験では、TDNNによる認識結果が最も高く74.3%であった。一方、後続母音を考慮した実験ではDPマッチングで最高88.3[%]が得られたほか、全体的に認識率が向上した。3手法を統合した場合、後続母音に依存しない認識モデルに比べ、後続母音依存型モデルによる認識率が平均10%向上しており、後続母音を考慮した認識法が有効であることを示した。
著者
西 貴行 藤吉 弘亘 梅崎 太造
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.12, pp.2433-2438, 2004-12-01

In archiving video for surveillance, frame-based coding has been used and it makes storage size large because the whole image is stored even if there is no object in the image. On the other hand, object-based coding has the capability to make storage size small, because it distinguishes between the foreground and the background regions of the image, and stores only foreground objects such as people. This paper describes object-based coding by pixel state analysis. In our method, pixel state analysis detects the foreground objects and background regions in video frames. Furthermore, it distinguishes foreground object pixels as <i>stationary</i> or <i>transient</i> pixels. For <i>stationary</i> pixels, it is possible to restore the color intensity by refering to the same pixel location in the last frame. Therefore, our method makes the storage size smaller. Additionally, the <i>transient</i> pixels of foreground objects are compressed using LZH codec. Since LZH codec uses lossless compression, the object region can be compressed with lesser loss in image quality. We have evaluated our method over 9 test sequences and obtained an improvement of 15% in compression ratio and better quality for the moving parts of the object region compared to MPEG-4.
著者
児玉 充晴 梅崎 太造 佐藤 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.278-286, 2004-02-01
被引用文献数
1

オープン系ネットワークの進展や労働人口の流動化など,企業をとりまく環境の変化とともに,近年「社内からの情報漏えい対策」の重要性がクローズアップされている.この中で,一般の企業において,既存の業務システムヘのコストパフォーマンスの良いセキュリティ機能の強化は大きな課題となっている.本論文では実際に発生した情報漏えい事件をモデルとして,司直の見解に基づきセキュリティ機能に必要な要件を整理している.また,実際に導入した指紋認証を用いたセキュリティシステムに対する検証を行った結果,実用的なセキュリティ対策が可能であることが判明したので報告する.更に,セキュリティシステムの一部をデータセンタに設置して,複数の企業で共同利用する形態への発展について提案する.