著者
溝口 照康
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.745-749, 2019-11-10 (Released:2019-11-10)
参考文献数
21

マテリアルズインフォマティクスブームのおかげで,さまざまな情報を与えてくれる材料データベースが公開されています.一方で,そのようなデータベースが与えてくれるのは,単結晶バルクの情報だけであり,材料特性に決定的な役割を果たしている格子欠陥の情報は与えてくれません.筆者らは仮想スクリーニングやベイズ最適化,さらに転移学習などの機械学習法を利用し,格子欠陥の一種である結晶界面の構造を決定するプロセスを飛躍的に向上させることに成功しました.本稿では,それらの研究に関して紹介します.
著者
田中 功 溝口 照康
出版者
公益社団法人 日本顕微鏡学会
雑誌
顕微鏡 (ISSN:13490958)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.116-119, 2005-07-31 (Released:2009-06-12)
参考文献数
20
被引用文献数
1
著者
溝口 照康 田中 功
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.73-78, 2005-02-28 (Released:2010-09-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1

This paper reviews theoretical calculation of ELNES using first principles band structure methods. A core-hole is included in the calculation, and the matrix elements of the electric dipole transition between the ground state and the final state are computed. The satisfactory reproductions of the experimental spectra are commonly brought about by employing the sufficient large supercells. The orientation dependence of ELVES for wurtzite-A1N is discussed. The dependence was found to be much larger in K edges as compared to the L2.3 edge. The large projection dependence is predicted in O-K ELNES of SrTiO3. It was found that those spectral changes according to the position of the projection are caused by the unidirectional Ti-O-Ti bond in SrTiO3. Theoretical calculation of the low loss spectrum from SrTiO3 is also discussed.
著者
幾原 雄一 溝口 照康 佐藤 幸生 山本 剛久 武藤 俊介 森田 清三 田中 功 鶴田 健二 武藤 俊介 森田 清三 田中 功 鶴田 健二 谷口 尚 北岡 諭
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

本終了研究では特定領域の成果報告会や国際会議を企画し,本特定領域によって構築された「機能元素の学理」の効果的な普及を行った.さらに,本特定領域で得られた知見を次代を担う若手研究者に引き継ぐためのプログラム(若手研究者向けセミナー,若手研究者海外滞在)も企画・運営した.また,班内の効果的な情報共有・打ち合わせのためのインターネット会議の実施や情報管理も本総括班が行った.平成24年度では以下のような総括班会議,成果報告会,シンポジウム等を行い,本特定領域で得られた研究成果の発信を行ってきた.・総括班会議の開催6月(東京)・特定領域最終成果報告会(公開)6/8(東京)【産官学から約200名の参加があった】・国際会議の開催(公開)5/9-11(岐阜)【国内外から約300名の参加があった】The 3rd International Symposium on Advanced Microscopy and Theoretical Calculations(AMTC3)・国際学術雑誌企画5月(AMTC Letters No.3)・最終研究成果ニュースレター冊子体の企画6月・特定領域特集号発刊(セラミックス)・若手研究者向けセミナー1月(名古屋)6月に開催した本特定領域の最終成果報告会においては200名近い参加があり,非常に盛会であった.また,5月に行われた国際会議においても世界中から第一線で活躍する研究者が一堂に会し,3日間にわたって活発な議論が行われた.また,次世代研究者の育成をめざし,研究者の海外滞在プログラム(米国オークリッジ国立研究所,英国インペリアルカレッジ)も行われた.また大学院生を対象とした第一原理計算,透過型電子顕微鏡,電子分光に関するセミナーも開催した.