著者
鈴木 則子 脇田 晴子 平 雅行 梅澤 ふみ子 久保田 優 武藤 武藤 三枝 暁子 成田 龍一 武田 佐知子 小林 丈広 白杉 悦雄 谷口 美樹 福田 眞人 脇田 修 濱千代 早由美 長 志珠絵 尾鍋 智子 菅谷 文則 山崎 明子 加藤 美恵子 栗山 茂久
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、日本の歴史のなかで女性の周縁化(地位の劣化)が進行していく過程を、女性の身体に対する認識の歴史的変化に着目しつつ、医学・衛生・宗教・地域・出産/月経という主として五つの側面から検討を加えた。伝統的医学と近代医学それぞれの女性身体観、近代衛生政策における女性役割の位置づけ、仏教と神道の女性認識の変遷、血穢などに対する地域社会の対応の形成等について明らかにしえた。
著者
櫻井 治男 齋藤 平 谷口 裕信 濱千代 早由美
出版者
皇學館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、明治維新を転機とする日本社会の変革状況のなか、新政府の下で実施された伊勢神宮の諸改革の影響による伊勢信仰の持続と変容の解明にある。特に神宮と在地とを繋いでいた御師の制度廃止と旧御師家の活動・生活実態につき岩井田家所蔵資料の活用を図った。その結果、①未公開資料約2万点のうち半数の目録化を完了し、資料の展示公開を行うことで研究及び資料の重要性を示した。②旧檀那地域の調査により、在地と岩井田家との関係が1930年代後半まで続き、伊勢信仰の持続性とかかわる点を明確にした。③参宮者の伊勢における宿泊面で、近代的な旅館業との競争原理のなかで旧師職家の役割が衰退する動向を明らかにした。