著者
福田 眞人
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR TB AND NTM
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.655-658, 2004-11-15 (Released:2011-05-24)
被引用文献数
1

Tuberculosis (TB) has a long history. Regarding terminology, TB has, roughly speaking, three stages. These are, PHTHISIS, CONSUMPTION and TUBERCULOSIS. Each stage has its own meanings and characteristics. In the second stage consumption, TB was thought to be responsible for the patients' beauty and creativity. This kind of romanticization can be seen both in the West and East, not only in literature but also in paintings.
著者
福田眞人
出版者
名古屋大学
雑誌
言語文化論集
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, 2002-11-15
著者
鈴木 則子 脇田 晴子 平 雅行 梅澤 ふみ子 久保田 優 武藤 武藤 三枝 暁子 成田 龍一 武田 佐知子 小林 丈広 白杉 悦雄 谷口 美樹 福田 眞人 脇田 修 濱千代 早由美 長 志珠絵 尾鍋 智子 菅谷 文則 山崎 明子 加藤 美恵子 栗山 茂久
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、日本の歴史のなかで女性の周縁化(地位の劣化)が進行していく過程を、女性の身体に対する認識の歴史的変化に着目しつつ、医学・衛生・宗教・地域・出産/月経という主として五つの側面から検討を加えた。伝統的医学と近代医学それぞれの女性身体観、近代衛生政策における女性役割の位置づけ、仏教と神道の女性認識の変遷、血穢などに対する地域社会の対応の形成等について明らかにしえた。
著者
成田 真紀 福田 眞人 平井 勝利 氏原 暉男
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.59-64, 1998-09-30

本論文はケシ(Papaver spp.)の起源と伝播やその栽培や利用について精査し,また薬物の一つで法的には麻薬として扱われている阿片(あへん:けしの液汁が凝固したもの及びこれに加工を施したもの[医薬品として加工を施したものを除く]をいう)について論考したものである。原料となるケシの植物学的記載や日本への伝来・栽培の歴史的変遷についても言及し,更に阿片の医薬品あるいは薬物としての利用及び法的規制の歴史についても考察を試みた。本稿では(1)ケシの原産地と植物学的記載(2)阿片の医薬あるいは薬物としての特性に関する歴史的考察(3)日本でのケシ栽培と阿片の歴史という三項目を立て,今までのケシと阿片の起源と伝播に関する研究を取りまとめ,先行研究ではいまだ解明されていない日本の阿片について史実を明らかにすることを研究の目的としている。
著者
浅井 寿生 石田 聖子 磯村 昌彦 伊藤 達也 今泉 景子 大岩 昌子 小野 展克 亀山 郁夫 後藤 希望 佐藤 雄大 白井 史人 高橋 直子 新居 明子 沼野 充義 根無 一信 濱嶋 聡 林 良児 福田 眞人 堀部 純子 真崎 翔 ムーディ 美穂 室 淳子 安井 朱美 吉見 かおる Marceau Etienne HIRATA Eric Paccoud Jérôme CRANE Paul Allen KENNY Tom Annequin Laurent
出版者
名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンター
雑誌
Artes MUNDI (ISSN:24321125)
巻号頁・発行日
no.6, pp.191-207, 2021-03-31

豊かさの追求 / 浅井寿生観るよろこびのために / 石田聖子『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 / 磯村昌彦ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』(一九八四年) / 伊藤達也二十年ぶりのタイタニック / 今泉景子「蝶の舌」に込められた想い / 大岩昌子逆行する時間が描く世界の不確かさと不安 / 小野展克ベルイマン『沈黙』をめぐるメモランダム / 亀山郁夫衝撃のラストシーン『レ・ミゼラブル』 / 後藤希望映画『あん』 / 佐藤雄大冬の神田川で / 白井史人『A Beautiful Mind』から学ぶこと / 高橋直子オオカミ少年の瞳 / 新居明子亡命ソ連人監督が描くビザールなアメリカ / 沼野充義人生を変えた我が師について ― 植村直己物語 / 根無一信「SALUTE」メキシコ五輪表彰台での差別抗議 / 濱嶋 聡映画ファンと言える日のために / 林 良児映画狂時代 / 福田眞人「世界の破滅まで百秒」の時代に考える名作 / 堀部純子人生の灯台となった映画 / 真崎 翔名も無きソ連の映画 / ムーディ 美穂ドラえもん世代 / 室 淳子『コースト・ガード』に見る境界線 / 安井朱美人間の心、神秘が宿るところ / 吉見かおるRelevant Now More Than Ever / Étienne MarceauGrowing Through Relationships / Eric HirataThe freedom everyone needs / Jérôme PaccoudA Movie for Teaching Language and Cultural Understanding: "Fried Green Tomatoes" / Paul Allen CraneStagecoach / Tom KennyHunger où l'art de déranger / Laurent Annequin
著者
福田 眞人
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究においては、性病、とりわけ梅毒とエイズの文化史的研究を目的として、それらの全体史の外観から入った。問題の項目を明確にするために、まず梅毒に限定して、その歴史的・社会史的および文化史的観点の整理につとめ、その問題点の洗い出しに務めた。実はまだ未解決の問題が山積していることがその過程で明らかになったのであるが、たとえば梅毒の起源、その感染ルートさえ定説があるわけではない。一応、従来から定説とされてきたアメリカ大陸起源、コロンブスのアメリカ大陸到達時での旧大陸ヨーロッパへの伝播節を取りつつ、他の可能性についても完全には排除していない。それは、たとえば小アジア(トルコ)での風土病であるといった可能性である。文化史的問題として、性病の社会的意味付けがある。忌むべき病気として完全に社会から差別を受け、隔離され、忌避されたのかどうか。そこに現代では考えられない性病に対する肯定的意味付けがあった可能性を否定できない。さらに日本という地区を限定して語るとき、16世紀に輸入された梅毒が、そのまま19世紀まで特段の対策も取られないまま放置されたのはなぜか、という問題が残る。それが、外国の駐留軍の安全のために検毒が開始されたことも、当時の日本における性病の認識のあり方を示していよう。19世紀以降、西洋諸国で取られた性病対策は、まず売春婦の検査から始まったが、その検査がもたらした社会的影響の問題も未解決である。そこにあらたに始まった衛生運動と共に、政府官憲による道徳の管理という問題もあろう。しかし、生殖・性に関する問題は個人の秘密に属する部分であり、隠蔽される可能性が高い。それゆえに性病も潜在化することが多く、その罹患者数、死亡者数の実数を把握するのは困難であろう。こうした諸々の問題を通して、性病の実態とその対策に供する文化的資料を提供するのが最終的な目的であり意義である。