著者
片山 明久
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.203-226, 2013 (Released:2020-01-13)

本研究の目的は、第1にアニメ聖地巡礼者と地域住民との間に生まれる関係性の段階的発展を明らかにすることであり、第2に制作者を交えた3者の関係の中で、彼らが共有する中心的価値にアプローチすることである。その考察のために、「次世代ツーリズム」という概念を分析枠組として取り入れ、考察を行った。その結果、「次世代ツーリズム」のひとつであるアニメ聖地巡礼において、ファンと地域住民の間に「趣味充足段階」「理解交流段階」「参画協働段階」という3つの発展段階が存在していることを発見した。次に事例として富山県南砺市城端を取り上げ、アニメ『true tears』に動機付けられたファンが地域において行いつつある活動と特性を、上記の3つの発展段階に沿って示した。またファンと地域の関係がどのようなコンテンツに向かって求心されているのかについても考察し、その結果、各アクターが作品と共に地域の歴史と伝統に基づいた地域文化に敬愛とも呼べる共感を示し、それを尊重した形でアクター間の関係性を発展させているということを明らかにした。そしてその関係性を、城端における「次世代ツーリズム」の関係性モデルとして図式化し提示した。
著者
山本 好和 熊沢 敦子 坂田 佳子 木下 靖浩 片山 明
出版者
日本蠶絲學會
雑誌
日本蠶絲學雜誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.27-31, 2002-04-30
参考文献数
8
被引用文献数
2

マダガスカル島原産の観賞用植物であるハナキリンを組織培養することによって生産された単一のアントシアニン (シアニジン-3-アラビノシド) で, アニオン化された絹を染色した。被染素材としてアニオン化された絹を用いることで, 鮮やかな赤色を呈するフラビリウムカチオンが濃着染色されること, およびカチオン色素が繊維中で安定化することを明らかにした。また, フラビリウムカチオンが染色したアニオン化絹に対する種々の金属塩による後媒染および耐光性への影響を調べた。
著者
山本 好和 熊沢 敦子 坂田 佳子 木下 靖浩 片山 明
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.27-31, 2002-04-30 (Released:2010-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

マダガスカル島原産の観賞用植物であるハナキリンを組織培養することによって生産された単一のアントシアニン (シアニジン-3-アラビノシド) で, アニオン化された絹を染色した。被染素材としてアニオン化された絹を用いることで, 鮮やかな赤色を呈するフラビリウムカチオンが濃着染色されること, およびカチオン色素が繊維中で安定化することを明らかにした。また, フラビリウムカチオンが染色したアニオン化絹に対する種々の金属塩による後媒染および耐光性への影響を調べた。
著者
田部 浩三 片山 明石
出版者
北海道大學觸媒研究所
雑誌
觸媒 (ISSN:05598958)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-6, 1957-02

原報
著者
中山 季昭 内田 礼人 片山 明香 嶋崎 幸也
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.575-581, 2018-11-10 (Released:2019-11-10)
参考文献数
9
被引用文献数
2

Recently, drug vial optimization (DVO) for anti-cancer drugs has been recommended as one of the concrete measures to decrease medical costs. DVO enables us to use single-dose vials for more than one patient to minimize unused drug waste to save on medical costs. Multiple needle punctures of the rubber stopper of the vial, however, could potentially increase the leakage of anti-cancer drugs raising concerns for worker exposure risk during the dose formulation preparation. Thus, we evaluated the relationship between the preparation procedure and leakage of anti-cancer drugs to determine an adequate preparation procedure for multiple use with a low risk of worker exposure.No significant increase in leakage of anti-cancer drugs was observed with the adequate preparation procedure following the preparation manual of each anti-cancer drug together with replacing the device between preparation intervals for multiple use, irrespective of the presence or absence of a closed system drug transfer device (CSTD). In contrast, the preparation procedure with deviations from the preparation manual resulted in a significant increase in drug leakage. These results indicate that CSTD is not mandatory to reduce the risk of worker exposure during the preparation for multiple use although it has been generally recommended. To perform the adequate preparation for multiple use without CSTD, however, replacing the syringe and needle for every single preparation should be mandatory in addition to adequate procedures consistent with the preparation manual such as creating a slight negative pressure and adequate needle puncture (including adequate location and direction).
著者
片山 明久 カタヤマ アキヒサ Katayama Akihisa
出版者
同志社大学政策学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha policy and managemant review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
pp.19-26, 2016-02

20周年記念特集号本稿では、コンテンツツーリズムが情報社会の進展という社会変化に伴って興った新たな観光の潮流と位置付けられること、また観光における「消費者」と「生産者」の二項対立という構図を転換させたパラダイムシフトであることを示した。そしてコンテンツツーリズムにおいて旅行者が真に求めるものを「ものがたり創造」という言葉で提起し、その目的が修学旅行など他の観光形態においても現出し得るという可能性を示した。
著者
永井 哲夫 角田 博之 宮岡 等 高森 康次 岩渕 博史 角田 和之 片山 明彦 片山 義郎 海老原 務 藤野 雅美
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.143-148, 2000-12-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
15

In order to characterize the severity of psychosomatic features of the patients who maintain the false conviction of the foulness of their own breath, thirty subjects (10 men and 20 women, aged 13 to 66) were interviewed by trained dentists and psychiatrists.The patients were classified in three types (Class 1 to 3) according to the degree of their cognition of foul breath, ideas of reference, delusion of reference and social adaptation. Class 1 patients were those who were cocerned about foul breath but showed no idea or delusion of reference and had good social adaptation. Class 2 patients were convinced of the foulness of their breath and had idea of reference and problems of social adaptation. The patients most strongly convinced of the foulness of their breath were placed in Class 3.The patients in this criteria had idea of reference, delusion of reference, and hallucination indicating poor social adaptation. The role of dentists in the treatment plan for imagined foul breath can be decided by the classification of the severity of the syndrome. Class 1 patients who sometimes need anti-anxiety drugs can be treated by dentists, but treatment of Class 2 patients who need antipsychotics should be conducted in cooperation with psychiatrists. The treatment of Class 3 patients should be mainly conducted by psychiatrists, but dentists can provide support for the continuation of the treatment.
著者
片山 明久 成美大学経営情報学部 Seibi University School of Management and Business Administration
出版者
成美大学成美学会
雑誌
成美大学紀要 = The Seibi University review (ISSN:21860300)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-14, 2012-03

歴史的観光地では、当地の歴史そのものの持つダイナミズムが、観光のシーンにおいて様々に展開する。それは、長野県妻籠や奈良県今井町に見られるような町並み保存を中心とした展開や、奈良県奈良町に見られるような古い街並みと新しい文化の融合を試みる展開など、その地域によってそれぞれの特徴が見られる。本稿では岡山県倉敷市を事例に、歴史と芸術という2つのダイナミズムが、互いに影響を与えあいながら協奏的に展開してきた史実を辿り、それが現代の観光シーンにどのような魅力を生み出しているかについて考察する。考察の方法としては、次のように進めてゆく。まず倉敷の歴史を概観し、この地の商人が資産家になっていった経緯をつかむ。そして戦後、彼らを中心に市民と行政が協力して、歴史的な町並みと民芸に「美」的価値を見出し、これを保護していった活動を見てゆく。このように倉敷の歴史のダイナミズムの展開を理解した後、倉敷に存在するもう一つのダイナミズムである芸術の展開について見てゆく。考察対象としては、設立当初より倉敷における芸術の中心的存在であった大原美術館を挙げる。まず創設者である大原孫三郎が、館の創設に込めた思いを考察し、継承者である大原總一郎がそれをどのように発展させていったのかを理解する。その上で現在の大原美術館の活動を概観し、そこに芸術のダイナミズムが現在においても継承・実践されていることを確認する。これらの考察の下、倉敷の観光のシーンにおける歴史と芸術という2つのダイナミズムの協奏がもたらす魅力について説明を行い、これらふたつのダイナミズムの関係は、コラボレーションというひと時の協同ではなく、永続的な、安定感のある、静かな協奏であると指摘し、これを本稿の結論とした。