著者
森 友哉 宇都宮 陽一 田 学軍 奥田 隆史
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.139, no.5, pp.648-657, 2019

<p>Fog-Cloud computing system has recently attracted much attention. This system has a simple three-tiered hierarchy: Network edge, Fog, and Cloud. Network edge includes IoT (Internet of Things) devices. Fog is localized computing facilities including network devices such as an edge router, a switch and any other. In this system, Fog handles various data processing, which are sensitive to delay, to shorten WAN propagation latency arising from the location of Cloud. However, if the data processing is concentrated on Fog, the delay of the processing and power consumption of the network edge may increase rather than Cloud computing. The reason why is because Fog has more limited resources than Cloud. Therefore, we should decide an appropriate allocation of roles between Fog and Cloud taking the latency of the processing and the power consumption of the network edge into account. In this paper, we consider the design of Fog-Cloud computing taking the latency and cost resulted from the power consumption into account by using a mixed integer linear programming.</p>
著者
市川 貴久 奥田 隆史 井手口 哲夫 田 学軍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.524, pp.59-64, 2007-01-25
被引用文献数
7

迷惑メールやspamメールが増加している.Spamメールに対処するため,メール利用者は,アンチスパム・ソフトウェアを利用し,spamメールを自動的に検出・分類・削除している.しかしながら,アンチスパム・ソフトウェアのフィルタリング条件の設定によっては,spamメールでないメールまでがspamメールと誤認されてしまう.また,最近ではフィルタリングの連続処理が原因で,消失してしまうサイレントメールの存在も明らかになっている.我々は,フィルタリング処理の精度向上のために,spamメールの到着間隔を利用することを考えている.そこで,本研究では,収集したメールを分析し,spamメールの到着特性を示した.
著者
畑 雅恭 井手口 哲夫 安川 博 内匠 逸 奥田 隆史 北村 正 足立 整治 山口 栄作 田 学軍
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1999

1.大気環境で計測される放射電磁波の一部は、地殻からの放射である事が観測と研究を通じて明らかになった。高感度な観測機器システムを開発し、北海道釧路から九州熊本まで中部日本を中心に約40個所の観測点を配置し、3軸磁界6秒毎の観測を24時間体制で実施し、地震・火山噴火活動に対応した電磁波前兆を検出し、事象との対応の調査と取得データの解析を行った。2.2000年夏の三宅島火山噴火活動、2001年春の静岡県中部地震活動、秋から暮れにかけて富士山低周波地震活動、2002年春より伊勢湾周辺の潜り込むフィリピン海プレート境界での地震の多発、2002年2月中旬より宮城県北部や県沖での地震活動、2003年初めより東海道沖地震活動など多くの地殻活動イベントが発生したが、それらに対応した特異な電磁放射を観測でき、多くのデータを収集した。大規模な平成15年5月の三陸南地震M7.0では、宮城県北部で約1年3ヶ月の長期の電磁波前兆が観測され、事態の推移をフォローした。観測点周辺の地殻異常の判断が正しかったことと、1年程度の事前放射異常の存在が確認された。観測事象のネットワーク公開も平成13年秋より実施し多数の閲覧を得ている。3.電磁波の放射状態から地殻歪の集積状態やその移動・推移状態が推定できれば、事態を予測する上で意義が高い。音響学的解析により、放射特徴量の抽出とパターン化、およびそのデータベース化を行った。地震の前に標準パターンからの偏移異常が発生したことを確認した。また、デジタル信号処理による独立成分解析によって熱帯雷放射雑音の分離除去が可能となった。また主成分解析によって前兆放射の特徴抽出、電磁放射領域の特定について評価し成果を得ることができた。4.活動の予測される地域を垂直電磁放射波の検出範囲である約20kmメッシュ毎に詳細観測すれば、地震・火山噴火の規模と活動域のほか事態の推移について多くの情報が得られることがわかった。今後、関東南部、東南海等の活動の予測される地域において、電磁波前兆観測の性能と限界を評価する必要がある。
著者
畑 雅恭 田 学軍 山田 義和 馬場 清英 内匠 逸 矢橋 清二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.493, pp.13-18, 1998-12-18

地震の電磁波前兆のメカニズムを解明するためには, 放射域を標定し, 放射電磁波レベルの距離特性を解明することが重要である.多観測点からの方位標定の結果, 大規模な放射域が予想を超えて海溝周辺の海洋面であること, このほか地域的, 局地的な放射の3つに大別されることもわかってきた[1][2].また, 放射域の標定により, 距離放射特性も明らかになった.さらに, 放射電磁波のみならず全く別のメカニズムによって発生する前兆を相互確認することが出来れば, 地震前兆現象の解明と予知の信頼度は著しく向上する.今回群発地震の多発する伊東市において, ガイガーミューラ計数管を用いて高エネルギー粒子の計測を昨年5月より開始し, 本年4月21日より発生した群発地震に先行する1個月半の間に, 予想を超える放射レベルの上昇と, 特有な発生様態の高エネルギー粒子の出現を観測した.また, これらの高エネルギー粒子の出現は地下の脱ガスによると推定される垂直磁界の放射レベルの上昇とも対応している.これら全く異なる2つの種類の前兆現象の出現は, 地震に関連した前駆的な地殻活動が, 従来の範囲を超えた広いメカニズムに関連していることを示す.超高圧・高密度下における量子電磁力学的な現象の存在をも, 地球化学, 電気化学, 機械電気変換に加えて考慮する必要がありそうである.
著者
恩田 和樹 奥田 隆史 井手口 哲夫 田 学軍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.220, pp.29-34, 2009-10-01
被引用文献数
1

電子メールシステムの構成要素は,メールサーバ,LAN同士やMAN同士を接続する基幹回線等である.電子メールシステムが正常に稼働するためには,これらの構成要素の全てが正常に機能することが必要である.しかしながら,社会インフラとして利用するためには,一部の構成要素が機能しない場合でも,全体としては機能しているというパフォーマビリティを向上させることが重要である.本稿では,基幹回線が正常に機能していない状況においても,電子メールシステムが稼働するために,徒歩や自転車,セグウェイなどの機動性に優れた低速移動体を利用し,電子メールシステムのパフォーマビリティを向上する手法を提案する.具体的には,低速移動体を用いて,相互に接続されていないネットワーク間でメールを収集,配達する手法を提案する.また,本提案手法を適用した電子メールシステムの性能評価を行う.