著者
小出 晃 佐藤 一雄 田中 伸司 加藤 重雄
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.547-551, 1995-04-05
被引用文献数
1 8

The use of hemispherical concave specimen is proposed to evaluate orientation-dependent etch rate of single crystal silicon. Etch rate is calculated from dimensional change of the hemisphere during etching. Etch rate distribution to the total orientation has been obtained for the etchant of 40wt%KOH aqua solution. The orientation showing maximum etch rate was [110] at 40°C. It deviates from [110] with an increase of temperature. The maximum point seems to move toward [320]. This fact indicates that the etched profile varies with etching temperature even when the etchant and the initial masking pattern are the same. The effect of temperature on the etch profile is experimentally proved. Variation in etch profile according to the change in temperature is theoretically explained by the etch rate data.
著者
田中 伸司 吉冨 雄二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.78, no.794, pp.3615-3629, 2012 (Released:2012-10-25)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This study aims definition of complex phenomena arising under screw thread fastening process and deep understanding of past relevant knowledge. So far, authors have been studied on screw fastening mechanism of a clamped body with M10 bolt-nut by using 3D elastoplastic FE analysis. In this paper, more precise analytical model is developed and the bolt-nut fastening process is calculated. Consequently, following matters were revealed. (a) Greatly complicated deformation of bolt-nut joined threads area under contacting was clarified qualitatively. Supporting contribution percentages of each thread to axial load was calculated; especially the first thread of joining screw thread supported about 31% of axial force. (b) Spring constant of bolt-nut or clamped part calculated by the present FEM was well accorded with some theoretical equations within 7% error. Contribution of elongation of each region with the bolt also agreed with these equations. Most of all, the validity of Sawa-Maruyama's equation was showed. (c) During fastening process, development of stress or strain at the bolted joint was visualized compatibly alongside of past knowledge and information.
著者
納富 信留 栗原 裕次 佐野 好則 荻原 理 大芝 芳弘 田中 伸司 高橋 雅人 土橋 茂樹 田坂 さつき 近藤 智彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

古代ギリシアにおける「正義」概念を明らかにし、現代社会の諸問題に応える目的で、プラトン『国家』(ポリテイア)を共同で検討した。その研究成果は、将来まとめて欧文研究書として海外で出版することを目標に、国際学会や研究会で報告され、欧文論文として海外の雑誌・論文集に発表されている。2010年夏に慶應義塾大学で開催された国際プラトン学会大会(プラトン『国家』がテーマ)では、メンバーが運営と研究の中核として、内外の専門家と共同で研究を推進した。
著者
田中 伸司
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、ソクラテスが知の所有者であることを否認しつつ(無知の自覚) 、 他方で自分こそが真理を語る者であると断言するという矛盾とみえる事態の解明に取り組み、ソクラテスの真理の捉え方がイデア論と通底しているという仮説の検証を行った。その結果、真理主張には想起というレトロスペクティヴな構造が関わっていることを明らかにし、さらに『国家』の魂論・友愛論の分析によって自分自身との関係性が正義の核にあることを論証した。
著者
松田 純 山下 秀智 浜渦 辰二 上利 博規 田中 伸司 森下 直貴
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

・本研究は,21世紀を「生命ケア文化再構築の時代」ととらえ,個の自己決定と社会的な相互扶助の両者のバランスがとれた,わが国の文化風土にあったケア文化のあり方を探求してきた。西洋と東洋の死生観の相違がしばしば問題にされるが,それはいずれかが勝っているというのではなく,分析や合理性を重んじる西洋的思考と,総合や直観を重んじる東洋が互いに学びあう必要がある。一方で,文化の差を自覚しつつ,同時に,文化ナショナリズムに陥ることなく,いのちをめぐる諸問題の国際化にも対応していかなければならない。「アジア的」とか「日本的」といった類型化・固定化に陥ることなく,西洋のケア文化の歴史的深みと現代的展開の意味も十分に理解しなければならない。21世紀の生命ケア文化再構築は,グローバル化のなかで,比較文化論的視点に立った柔軟な発想で進めていく必要がある。以上のような研究成果を,国際シンポジウムを開催するなど,国際的に開かれた討議空間のなかで検証してきた。・臨床学的アプローチのなかでは,<施設から在宅へ>が後戻りできない流れであり,それを支えるコミュニティ・ケアとスピリチュアル・ケアが極めて重要となってきていることが明確になった。・21世紀ケア文化を担う新しい世代に対しては,「いのちの大切さ」を漠然と教えるのではなく,いのちが向かう先にある<いのちの美しさ>を芸術作品などを通して感得しこの世に在ることへの大きな信頼を取り戻し生きる力を高めるような生命ケア教育が必要である。例えば理科教育のなかでも,自然の奥深い構造を示すとともに,それらについての科学的知見と技術的応用が社会にもたらす影響についても具体例に即して考える教育プログラムと授業展開が必要であろう。以上のような成果を研究成果報告書,ホームページや著書,公開講座,授業展開などの形で発信してきた。