著者
池田 直美 新藤 浩之 飯出 芳弥 浅井 弘彰 久保山 智司 松田 純夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.108-116, 2005-01-01
被引用文献数
7

民生部品・コンポーネント実証衛星「つばさ」に搭載された民生半導体部品実験装置(Commercial Semiconductor Devices: CSD)は民生用半導体デバイスの宇宙空間における放射線耐性を計測するものであり,将来民生用のデバイスを宇宙で積極的に使っていくための評価手法を確立することを目的としている.約1年半にわたる「つばさ」の軌道上運用期間中,搭載した民生用半導体デバイスについて放射線影響に関する世界的にも貴重なデータを取得し,地上における試験と併せて評価を行った.その結果,シングルイベント効果については,地上試験から得られた予測値と観測結果との間にばらつきが見られた.これは,近年の飛躍的な技術の進歩(デバイスの小型化・大容量化等)に予測モデルが対応しきれなくなりつつある現状を示唆していると考えられる.また,トータルドーズ効果については,ほとんどのデバイスで予測結果と観測結果が比較的よい一致を示したものの,DRAMについては予測よりも放射線耐性が低いという結果が得られた.これは,新たな放射線耐性劣化現象の可能性を示唆している.
著者
加藤 泰史 小松 香織 前川 健一 松田 純 宇佐美 公生 石川 健治 竹下 悦子 上原 麻有子 清水 正之 齋藤 純一 松井 佳子 後藤 玲子 小倉 紀蔵 村上 祐子 中村 元哉 小島 毅 品川 哲彦 水野 邦彦 林 香里
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2018-06-11

平成30年度の研究計画にもとづき、8月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、平成30年度の計画を確認すると同時に、分担者の村上祐子氏が研究発表を行った。また、分担者および協力者の何人かに、『思想』2019年3月号および4月号の特集で研究成果の一部を発表してもらうように再度依頼して確認した。なお、代表者の加藤は8月にWCP北京大会に参加してプレゼンテーションを行った。10月に代表者が渡独してシェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)らと論文集の編集およびそれに関連した国際ワークショップ企画に関して打ち合わせを行うとともに、11月に一橋大学で網谷壮介氏(立教大学)らを招聘して概念史的研究の一環である「第7回スピノザ・コネクション」を開催した。12月に東京大学で、非欧米圏担当の分担者および協力者と研究打ち合わせを行うと同時に、金光来研究員(東京大学)の講演会を行った。平成31年1月に代表者が、10月に一橋大学で開催予定の国際ワークショップの企画および論文集編集の件で再度渡独し、クヴァンテ教授(ミュンスター大学)・ポルマン教授(ベルリン・AS大学)らと研究打ち合わせを行うと同時に、シェーンリッヒ教授の主催する研究会に参加した。3月に京都大学で、科研費のワークショップを開催し、代表者の加藤と分担者の小島・小倉両氏が研究発表を行い、またニーゼン教授(ハンブルク大学)・マリクス准教授(オスロ大学)・バーデン教授(イリノイ大学)・デルジオルジ教授(エセックス大学)を招聘して一橋大学で国際ワークショップと、さらに手代木陽教授(神戸高専)らを招聘して「第8回スピノザ・コネクション」を開催すると同時に、『ドイツ応用倫理学研究』第8号を刊行するとともに、科研費のHPも完成させた(http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kato_yasushi/)。
著者
松田 純子
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要 服装学・生活造形学研究 (ISSN:0919780X)
巻号頁・発行日
no.30, pp.139-148, 1999-01

「空間」と「場所」については,様々な環境論が展開されている。しかし近似したこのニつの概念に対しては,人間の存在と「場所」を統一体としてとらえることは少ないように思う。本稿では,人間と「場所」とのつながりを研究している,イーフー・トゥアン(1930~)の「空間」に対する,人間の知覚経験の重要性と,それによって獲得する, 「空間」と「場所」の諸価値について取り上げ,その機能と意味について考察する。トゥアンの人間の身体レベルからとらえる「空間」と「場所」理論においては,「空間」のなかに,自分を基礎づけようとするために用いる様々な「場所」は,個人的経験によってのみ存在する安全で自由なものである。一方で,急速に変化してしいく社会が,人間中心の「場所」を変化させてしまい,長い年月の安定した環境は望めなくなってしまっていることを,我々は考えなくてはならない。そこには,人間の現存在の持続性と,変異変遷する「空間」の問題が反映しており,人間にとって親密な「場所」の形成過程を探る上で,重要な意味をもつ問題である。
著者
松田 純子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学生活科学部紀要 (ISSN:13413244)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.95-105, 2011-03-10

Shaping good habits and manners is one of the most important goals, as well as developmental tasks, in early childhood. Although it has been said that discipline in the home is vital to children's education, Japanese parents, in recent years, are busy with their daily work, and their children's upbringing is left almost entirely to early childhood caregivers and teachers. Consequently, caregivers and teachers have some to take weighty responsibility and to have an important influence upon the children's living. Young children's daily living is most effectively shaped by their "significant others". Therefore, teacher-child relationship quality should be given special consideration.
著者
松田 純佳
巻号頁・発行日
2017-09-25

北海道大学. 博士(水産科学)
著者
松石 隆 松田 純佳 黒田 実加 佐藤 雅彦 佐藤 里恵 石川 創
出版者
利尻町立博物館
雑誌
利尻研究 (ISSN:09199160)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.83-88, 2017-03

Rishiri Island is located in the Sea of Japan off the west coast of Hokkaido, Japan. Stranding record at this island could be important information for understanding the migration of the cetacean in the Sea of Japan. A total of 21 stranding records were collected. Each stranding records consisted of one individual. The records include 6 Stejneger's beaked whales Mesoplodon stejnegeri (including one unidentified Mesoplodon), 4 Dall's porpoises Phocoenoides dalli (one truei-type, two dalli-type and one type unidentified), 4 harbor porpoises Phocoena phocoena, 3 Baird's beaked whales Berardius bairdii, 1 killer whale Orcinus orca, 1 beluga Delphinapterus leucas (sighting) and 2 unidentified cetaceans.
著者
松田 純一 寺田 和人 村上 孝也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.428-429, 1990-03-14

社会の国際化に伴って、機械翻訳の必要性が高まってきている。(財)国際情報化協力センター(略称CICC)では、インドネシア、タイ、中国、マレーシアと協力して、近隣諸国5ヶ国語間の機械翻訳プロジェクトを1987年度から6年間の予定で進めている。本報告では、このうち、インドネシア語翻訳の基本構想及びシステム構成について、言語独立性および資源の共有化の観点を中心に述べる。
著者
根本 規生 内藤 一郎 大浦 昭夫 阿久津 亮夫 松田 純夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性
巻号頁・発行日
vol.94, no.385, pp.31-36, 1994-12-09

宇宙機において半導体デバイスは必要不可欠な存在である。しかし、宇宙空間は放射線環境という特殊性を持ち、容易に修理等が行えない。従って、半導体デバイスには耐放射線性と高信頼性が求められる。このため、宇宙機で使用するほとんどの部品は放射線対策を施した高信頼性の専用部品として開発してきた。従って、製造工程が増えるためコストが高くなる。近年、人工衛星等の開発においてコストの低減、軽量化、小型化が求められ、民生部品の利用要求が高まってきている。民生部品を人工衛星等で使用する場合に問題になる信頼性と耐放射線性のうち、耐放射線性について評価したので報告する。
著者
松田 純子
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・生活造形学研究 (ISSN:0919780X)
巻号頁・発行日
no.30, pp.139-148, 1999-01-31

「空間」と「場所」については,様々な環境論が展開されている。しかし近似したこのニつの概念に対しては,人間の存在と「場所」を統一体としてとらえることは少ないように思う。本稿では,人間と「場所」とのつながりを研究している,イーフー・トゥアン(1930~)の「空間」に対する,人間の知覚経験の重要性と,それによって獲得する, 「空間」と「場所」の諸価値について取り上げ,その機能と意味について考察する。トゥアンの人間の身体レベルからとらえる「空間」と「場所」理論においては,「空間」のなかに,自分を基礎づけようとするために用いる様々な「場所」は,個人的経験によってのみ存在する安全で自由なものである。一方で,急速に変化してしいく社会が,人間中心の「場所」を変化させてしまい,長い年月の安定した環境は望めなくなってしまっていることを,我々は考えなくてはならない。そこには,人間の現存在の持続性と,変異変遷する「空間」の問題が反映しており,人間にとって親密な「場所」の形成過程を探る上で,重要な意味をもつ問題である。
著者
山本 利一 松田 純典 牧野 亮哉
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
no.1, pp.383-384, 2001-08-22

The teaching tool utilized on learng the compression ignition engine in the class of junior high school industrial arts and homemaking course was produced, and the learning effect was examined by lesson practises. This teaching tool is the one utilizes the adiabatic compression. And it was improved upon the former one for the students to use more easily. By this teaching tool, the students can learn the principle of ignition through the experiments. Using this teaching tool, the students could do the experimental learning more well than before and the students who show the interest in learnig the expansive contents increased.
著者
市森 大地 鈴木 駿介 小島 千里 石森 謙太郎 杉谷 舞 松田 純佳 小野 雄大 松石 隆
出版者
日本セトロジー研究会
雑誌
日本セトロジー研究 (ISSN:18813445)
巻号頁・発行日
no.23, pp.29-33, 2013
被引用文献数
2

10年間通年にわたって津軽海峡で実施している鯨類目視調査計375回で発見された全鯨種について集計し、その出現の季節性と経年変化を検討した。この期間に発見された鯨類は1,876群19,065頭となり、カマイルカ、イシイルカ、ネズミイルカ、ミンククジラ、ハンドウイルカ、マイルカ、シャチの少なくとも7種類の鯨類が発見された。シャチを除く6種が4月~6月に発見頭数のピークを迎えた。一方8月~10月はどの種も遭遇率が少なく、カマイルカとネズミイルカを除く5種は、10年間に1度もこの時期の発見がなかった。ネズミイルカは、遭遇率が年々有意に増加していた。マイルカとハンドウイルカは2004年以降発見されなくなった。一方、シャチは2009年以降に発見されるようになった。
著者
松田 純一 上仲 一義 野崎 周英
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
熊本保健科学大学研究誌 = Journal of Kumamoto Health Science University (ISSN:24335002)
巻号頁・発行日
no.15, pp.19-26, 2018-03

アルツハイマー病克服のアプローチの一つとして,アミロイドβをターゲットとしたワクチン開発が進められている。過去,全長のアミロイドβペプチドにサポニンをアジュバントとして加えたワクチンの臨床試験が行われたが,細胞性免疫によると考えられる髄膜脳炎が出現し,中止となった。その原因は全長のアミロイドβペプチド内のT細胞エピトープ,アジュバントにあったと考えられている。従って有効で安全なアミロイドβペプチドアジュバントの組み合わせの開発が望まれている。これまでに我々は細胞性免疫を誘導する可能性がある配列を除いた改変アミロイドβペプチドにシステインを付加することで高い抗体産生能を示すことを見出し報告した。今回,脂質異常治療薬のシステイン付加アミロイドβペプチドワクチンに対するアジュバント効果を検討した。脂質異常治療薬はスタチン類,小腸コレステロールトランスポーター阻害剤,フィブラート類およびビグアナイド系薬剤を用いた。その結果,いずれにおいてもシステイン付加アミロイドβペプチドワクチンに対するアジュバント効果が認められ,特にロバスタチン,イコサベント酸エチル,ベザフィブラートはAlum アジュバントと比較しても高いアジュバント効果を示した。以上の結果から,脂質異常治療薬は高い抗体産生誘導能を示すことが判った。アルツハイマー病ワクチン開発において脂質異常治療薬は有望なアジュバント候補の一つになり得ると考えられる。
著者
盛永 審一郎 加藤 尚武 秋葉 悦子 浅見 昇吾 甲斐 克則 香川 知晶 忽那 敬三 久保田 顕二 蔵田 伸雄 小出 泰士 児玉 聡 小林 真紀 品川 哲彦 本田 まり 松田 純 飯田 亘之 水野 俊誠
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-11-18

終末期の意思決定に関する法制度・ガイドライン等を批判的に検討した結果、以下のことが明らかとなった。①医師ー患者関係に信頼性があり、透明性が担保されていれば、すべり坂の仮説はおこらないこと、②緩和ケアと安楽死は、相互に排他的なものではなくて、よき生の終結ケアの不可欠の要素であること、③それにもかかわらず、「すべり坂の仮説」を完全に払拭しえないのは、通常の医療である治療の差し控えや中止、緩和医療を施行するとき、患者の同意を医師が必ずしもとらないことにあること。したがって、通常の治療を含むすべての終末期ケアを透明にする仕組みの構築こそが『死の質の良さを』を保証する最上の道であると、我々は結論した。
著者
松田 純 山下 秀智 浜渦 辰二 上利 博規 田中 伸司 森下 直貴
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

・本研究は,21世紀を「生命ケア文化再構築の時代」ととらえ,個の自己決定と社会的な相互扶助の両者のバランスがとれた,わが国の文化風土にあったケア文化のあり方を探求してきた。西洋と東洋の死生観の相違がしばしば問題にされるが,それはいずれかが勝っているというのではなく,分析や合理性を重んじる西洋的思考と,総合や直観を重んじる東洋が互いに学びあう必要がある。一方で,文化の差を自覚しつつ,同時に,文化ナショナリズムに陥ることなく,いのちをめぐる諸問題の国際化にも対応していかなければならない。「アジア的」とか「日本的」といった類型化・固定化に陥ることなく,西洋のケア文化の歴史的深みと現代的展開の意味も十分に理解しなければならない。21世紀の生命ケア文化再構築は,グローバル化のなかで,比較文化論的視点に立った柔軟な発想で進めていく必要がある。以上のような研究成果を,国際シンポジウムを開催するなど,国際的に開かれた討議空間のなかで検証してきた。・臨床学的アプローチのなかでは,<施設から在宅へ>が後戻りできない流れであり,それを支えるコミュニティ・ケアとスピリチュアル・ケアが極めて重要となってきていることが明確になった。・21世紀ケア文化を担う新しい世代に対しては,「いのちの大切さ」を漠然と教えるのではなく,いのちが向かう先にある<いのちの美しさ>を芸術作品などを通して感得しこの世に在ることへの大きな信頼を取り戻し生きる力を高めるような生命ケア教育が必要である。例えば理科教育のなかでも,自然の奥深い構造を示すとともに,それらについての科学的知見と技術的応用が社会にもたらす影響についても具体例に即して考える教育プログラムと授業展開が必要であろう。以上のような成果を研究成果報告書,ホームページや著書,公開講座,授業展開などの形で発信してきた。
著者
盛永 審一郎 加藤 尚武 秋葉 悦子 磯部 哲 今井 道夫 香川 知晶 忽那 敬三 蔵田 伸雄 小出 泰士 児玉 聡 小林 真紀 坂井 昭宏 品川 哲彦 松田 純 山内 廣隆 山本 達 飯田 亘之 水野 俊誠
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

1)20世紀に外延的に同値された神学的-哲学的概念としての「尊厳」と政治的概念としての「権利」は内包的に同一ではないということ。また、「価値」は比較考量可能であるのに対し、「尊厳」は比較考量不可であるということ。2)倫理的に中立であるとされたiPS細胞研究も結局は共犯可能性を逃れ得ないこと、学際的学問としてのバイオエシックスは、生命技術を押し進める装置でしかなかったということ。3)20世紀末に登場した「身体の倫理」と「生-資本主義」の精神の間には何らかの選択的親和関係があるということ。
著者
加藤 泰史 青山 治城 入江 幸男 大橋 容一郎 篠澤 和久 直江 清隆 舟場 保之 別所 良美 松井 佳子 松田 純 宮島 光志 村松 聡 山内 廣隆 山田 秀 高田 純 RIESSLAND Andreas
出版者
南山大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究の研究成果としては、(1)現代価値論の観点から「尊厳」概念を絶対的価値として基礎づけることの可能性と重要性が明らかになったこと、(2)ドイツの「人間の尊厳」理解として義務論的なハーバマスにせよ(人間の尊厳/人間の生命の尊厳)、功利主義的なビルンバッハーにしても(規範的に強い意味での尊厳/規範的に弱い意味での尊厳)、「尊厳」概念は二重構造を持っており、それが一般的に妥当性を持つとして広く受け入れられていること、しかしまた同時に(3)ドイツの「尊厳」理解において身体性を重視する議論が新たに提示され始めており、この点で従来のパラダイムが転換する可能性があること、それに対して(4)日本の「尊厳」概念史がほとんど研究されていないことが判明し、本研究でも研究の一環としてそれに取り組み、一定程度明らかになったが、その根柢には「生命の尊厳」という理解が成立しており、それはきわめて密接に身体性と関連していて、この点で(3)の論点と哲学的に関連づけることが可能であり今後の重要な哲学的課題になること、(5)「人間の尊厳」概念から「人権」概念を基礎づけることの重要性が明らかになったこと、(6)近代ヨーロッパの「尊厳」概念成立に際してヨーロッパの外部からの影響が考えられうることなどを指摘できる。これらの研究成果は、まずは『ドイツ応用倫理学研究』に掲載して公表したが(第2号まで公刊済み)、第一年度の平成19年度以降各年度に開催されたワークショップやシンポジウムの研究発表をもとにして論文集を編纂して差しあたりドイツで公刊予定(たとえば、その内のひとつとして、Gerhard Schonrich/Yasushi Kato (Hgg.), Wurde als Wert, mentis Verlagが編集作業中である)である。そして、これらの論文集の翻訳は日本でも刊行を予定している。また、特に(4)に関しては、加藤/松井がこの研究プロジェクトを代表してドイツのビーレフェルト大学で開催されたワークショップ「尊厳-経験的・文化的・規範的次元」において「Bioethics in modern Japan: The case for “Dignity of life"」というテーマで研究発表した。さらに研究成果の一部は最終年度の平成22年度の終わりにNHK文化センター名古屋教室の協力を得て市民講座「現代倫理・「人間の尊厳」を考える」で江湖に還元することもできた。