著者
三谷 明美 田中 和子 浦山 晶美 佐世 正勝 田中 マキ子
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:18826393)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.135-142, 2016-03-31

The intake of folic acid by women who are able to produce children has been encouraged by the Ministry of Health, Labor and Welfare since 2000. However, there is no trend of decrease of neural tube defects (hereafter referred as to "NTD") related to the folic acid intake in Japan. Therefore, it cannot be said that the importance of the intake of folic acid is fully known by them. Therefore, a questionnaire was implemented with 300 mothers nurturing their preschool-aged children about the awareness of folic acid. As a result, 68.7% of them knew that folic acid is a kind of vitamin, 69.3% of them knew its effect of preventing congenital abnormalities, and 64.0% of them knew that, in order to prevent congenital abnormalities, it is necessary to have an intake of folic acid before pregnancy. Of the women who partook in this study, 72.3% had taken a folic acid supplement in the past, and 58% of them had reported to have obtained information of folic acid. Therefore, they all had a good understanding of folic acid. However, only 24.7% of them knew that it can be better absorbed by the body in supplement form. Therefore, it cannot be said that they were well enough informed of the characteristic of its absorption by the body and the significance of taking it in supplement form; so it was suggested that they should be provided with the necessary information.2000年より厚生労働省により妊娠可能女性への葉酸摂取が推奨されている。しかしながら葉酸摂取の有無と関係する我が国の神経管閉鎖障害(NTD;Neural Tube Defects、以下NTDと略す)発症率に減少傾向はみられず、十分に認知されているとはいえない状況である。そこで未就学児を養育している母親300名に葉酸に関する認知について調査を行った。葉酸がビタミンの一種であることを知っている人は68.7%であった。また、先天奇形の予防効果を知っていた人は69.3%であった。奇形予防のためには妊娠前から葉酸を服用する必要があることを知っていたのは64.0%であった。過去に葉酸サプリメント摂取の経験がある人も72.3%いた。また、葉酸の情報の入手したことがある母親は58%であり、葉酸の認知度は高いといえる。しかし、食品で摂取するより、サプリメントの方が吸収率が良いことを知っていた人は24.7%であった。したがって、葉酸の吸収の特性やサプリメントとしての摂取することの意義などの知識は十分であるとはいえず、情報提供の必要性が示唆された。
著者
赤澤 晃 田中 和子
出版者
日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.34-38, 2001-04-01 (Released:2010-08-05)
参考文献数
3

1979年にラテックスアレルギーが報告されて以来, 欧米では数多くのアナフィラキシーショック症例, 死亡例が報告されるようになり, 米国アレルギー学会, FDAによる調査・研究・行政指導・法制定によりその対応がなされてきた. 日本国内でのラテックスアレルギーの患者調査では81名の患者報告があった. 小児科領域では, ラテックス製医療用具の使用者, 多種目の食物アレルギー患者はハイリスクグループであり, 一般でも小児への日常生活での注意も必要である.
著者
田中 和子 加藤 直樹 安達 一寿 江口 愛子 森 未知
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.3-12, 2003-03-31

国立女性教育会館(以下会館)では,2000年から2002年にかけて,女性教育に関するナショナルセンターとして,男女共同参画社会の実現に向け,女性情報関連語の新しい概念構造を体系化し,それに基づいてシソーラスを開発するための調査研究を行った.そこでは,女性情報の新たな段階に対応するシソーラスの枠組み・内容の見直しとともに,情報通信ネットワークを活用した継続的な改訂作業や既存データベースにおけるシソーラスの活用機能を検討し,シソーラス編集システム及びデータベース検索のためのシソーラス参照機能を開発した.その結果,ネットワークシステム上でのシソーラス共有が可能となり関係機関が保有する個別データベースシステムの組織化が検討可能になった.
著者
加藤 直樹 田中 和子 安達 一寿 江口 愛子 森 未知
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.18, pp.302-303, 2002-08-31

国立女性教育会館では, 2000年から2002年にかけて女性情報教育シソーラスの改訂を行った。改訂に伴い, 情報通信ネットワークを活用した継続的な改訂作業や既存データベースにおけるシソーラス活用機能を検討し, シソーラス編集システム及びデータベース検索のためのシソーラス参照機能を開発した。その結果, ネットワーク上でのシソーラス共有が可能となり関係機関が保有する個別データベースシステムの組織化が検討可能となった。