著者
知念 正剛
出版者
福岡医療短期大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

口腔乾燥症患者からは唾液が十分に採取できないので、これまで唾液粘度を用いた診断法が確立されなかった。ここでは少量の唾液から唾液粘度を測定する研究を行った。研究の結果、1~2滴の唾液(50~100μL)で唾液粘度の測定ができることが分かった。これによって、唾液粘度を使っての口腔乾燥症の診断評価に活用できる可能性が見いだされた。
著者
大嶋 将吾 土岐 知弘 新垣 典之 藤田 和彦 知念 正昭
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>竹富島の北東沖約1 kmの海底の数箇所から最高温度64℃の温泉水がガスを伴って湧出しており,そのガス成分はヘリウム同位体比やメタンの炭素同位体比からマグマ由来と考えられるガスが混入していることが示唆されている(大森ほか,1993)。これまで竹富島では,海底で温泉が確認されているのみで,陸上では確認されていなかったが,2017年に温泉井が掘削された。その際,採取したカッティングス試料から,竹富島の地質および熱的活動を明らかにすることを目的とし,顕微鏡観察,XRDおよびSEM-EDXを用いて分析した。 分析結果から,深度10 mから20 m,30 mから110 m,280 mから340 m,860 mから920 mでは石英が卓越しており,これらは温泉水の通り道であったと推定され,新たに4つの熱的活動が示唆された。</p>
著者
照屋 典子 砂川 洋子 豊里 竹彦 伊波 華 知念 正佳 木村 安貴 與古田 孝夫
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.49-56, 2018

<p>本研究は,喉頭摘出者の不安・抑うつ傾向と個人属性および日常生活における困難感との関連性を検討することを目的とした. A県患者会に所属する135名を対象に無記名の質問紙調査を行った.調査内容は基本属性,日常生活における困難感,不安・うつ尺度(NAS-J-L 6項目)である.有効回答が得られた43名を対象として重回帰分析を行った結果,年齢(β=-0.369,p=0.004),外出・趣味に関する困難感(β=0.419,p=0.002)は不安・うつ尺度得点と有意な関連性が認められ,若年,中年者および外出・趣味に困難を有する者では不安・抑うつ傾向が高いことが明らかとなった.看護者はこれらの対象者に対し,より注意深く心理状況や生活環境のアセスメントを行い,継続的な心理社会的支援を行う必要性が示唆された.</p>
著者
照屋 典子 砂川 洋子 豊里 竹彦 伊波 華 知念 正佳 木村 安貴 與古田 孝夫
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.49-56, 2018 (Released:2018-02-20)
参考文献数
42

本研究は,喉頭摘出者の不安・抑うつ傾向と個人属性および日常生活における困難感との関連性を検討することを目的とした. A県患者会に所属する135名を対象に無記名の質問紙調査を行った.調査内容は基本属性,日常生活における困難感,不安・うつ尺度(NAS-J-L 6項目)である.有効回答が得られた43名を対象として重回帰分析を行った結果,年齢(β=-0.369,p=0.004),外出・趣味に関する困難感(β=0.419,p=0.002)は不安・うつ尺度得点と有意な関連性が認められ,若年,中年者および外出・趣味に困難を有する者では不安・抑うつ傾向が高いことが明らかとなった.看護者はこれらの対象者に対し,より注意深く心理状況や生活環境のアセスメントを行い,継続的な心理社会的支援を行う必要性が示唆された.
著者
橋本 浩二 知念 正 佐藤 純 柴田 義孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.337-346, 1998-02-15
被引用文献数
10

圧縮法を用いたビデオデータはフレームごとにそのデータ量が異なる.ビデオデータをユーザに提供するクライアント/サーバシステムにおいて,圧縮したビデオデータを使用する場合,その実時間性を保証し,フレームレートを一定に保つためには可変ビットレート転送を行う必要がある.また,クライアント/サーバおよびネットワークの負荷変動により発生するパケット紛失は,画質の劣化やフレームレートの低下を引き起こす.本論文では,可変ビットレート転送としてGoP一括転送方式とフレーム転送方式の2つの方式を提案する.また,負荷変動によりパケットが紛失した場合でもビデオサービスの実時間性を保証するために,パケット間隔制御法とフレームレート制御法を提案する.パケット間隔制御は,動的にパケットを調整することでパケット紛失率を抑制する.フレームレート制御は,クライアント側の実効フレームレートをサーバ側にフィードバックし,必要なら送信フレームを間引くことでフレームレートを調整する.我々は,これらの転送方式と制御法を導入したパケット オーディオ・ビデオシステム(PAVS)のプロトタイプを構築し,性能評価を行った.結果,これらの転送方式と制御法の有効性が確認できたので報告する.In client/server system where compressed video data are transmissed from video server to userclient over highspeed network,variable bit rate transmission method is required to maintain the video frame rate constant because the amount of data of each video frame varies from time to time.On the other hand,video quality and frame rate degrade when packet loss occured when CPU loads on the client/server or the network traffic increases.In this paper,two variable bit rate transmission methods: Group of Picture transmission and frame transmission methods are newly introduced.We also introduce both a packet rate control method to reduce the packet loss controlling the inter-packet time interval and a frame rate control method to maintain the frame rate constant by controlling the transmitted frame rate on the server based on the feedback signal with set frame rate from the client.We implemented a prototyped Packet Audio/video System (PAVS) to evaluate performance of the packet rate control and Frame rate control functions.Through this performance evaluation of PAVS,we could justify the usefulness of our suggested control methods.
著者
砂川 洋子 照屋 典子 知念 正佳 笹良 剛史 金城 恵 里見 雄次
出版者
琉球大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、沖縄県内(離島を含む)の300床以上の総合病院に勤務する看護師1377人を対象として、緩和ケア実践上の悩みや困難感などの現状調査を行った結果、多くの看護師が疼痛緩和や症状緩和、患者家族の意思決定支援、精神的ケアなどで課題を抱えていることを明らかにした。このことを踏まえて、教育プログラムを構築し、アクションリサーチによる介入を行った結果、緩和ケアの知識や技術の獲得につながり、継続教育支援の必要性が示唆された。