著者
石井 満
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 33.16 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.61-64, 2009-03-17 (Released:2017-09-20)
参考文献数
12

歌謡番組の映像表現は,歌手の表情を随所に提示しつつ,技法を駆使した豊富なカメラワークによる変化が特徴とされる.これらは,歌手の表情を提示することで視聴者の欲望を満たすことと,印象的な撮影技法によって興味を持たせることが目的である.このような紋切り型の表現が多く行われている中で,日本に独特とされる流行歌の上演慣行に基づいたユニークな映像表現も一部で行われてきた.本稿では,これらの表現事例を分析し,カメラワークによって変化する歌唱者の表象について考察した.
著者
石井 満 門田 幸久
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-16, 2004-03

テレビジョン放送の歌謡番組では、カメラワークとスイッチングの技法を駆使して、歌手などがスタジオにて演奏、歌唱する様子が撮影される。これらの独特な映像表現の機能について楽曲分析を交えた事例研究によって考察した。歌謡番組の撮影は、被写体の変化が少ない中で歌手の顔を良く見せ、音楽の流れにそった形で変化をつけるという繰り返しが基本構造である。この冗長性を緩和するためにも多彩な構図と動きのあるカメラワークや印象的なショットの接続が必要とされる。事例においても音楽の高揚を表現するため、アップショットの提示と近接する動きが多用されていたが、これらの必然的な強調にも音楽の構造に基づく段階がある。限られたカメラ台数によってなされる撮影技法のバリエーションでは適切な表現と冗長性の緩和の両立は難しい。
著者
石井満 著
出版者
三田書房
巻号頁・発行日
1921
著者
小池 勝 石井 満
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.57, no.663, pp.166-174, 2009 (Released:2009-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
1

In recent years Micro Air Vehicles (MAV) for disaster aerial video are developed vigorously. In order to improve aerodynamic performance of MAV wing performance in low Reynolds numbers (Re) need to be improved, but research on the theme are very rare. In category of Hand Launch Glider, a kind of model aircraft, glide performance are competed, as a result high performance airfoils in Re is around 20,000 are developed. Therefore for MAV's aerodynamic performance improvement airfoils of Hand Launch Gliders should be referred and aerodynamic characteristics of the airfoils desired to be studied. So in this research, aerodynamic characteristics of the gliders are measured in wind tunnel. And also consistency between wind tunnel test and glide test in calm air is examined to confirm reliability of wind tunnel test. Comparison of different airfoils and flow visualization are also performed.
著者
斎藤 忍 石井 満 定平 誠
出版者
日本テレワーク学会
雑誌
日本テレワーク学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
no.12, pp.49-53, 2010-06-26

Information provided by website promotion is increasingly becoming composed of movies other than characters and pictures. Developing website promotion taking advantage of movies is beginning to be suggested also as a part of the local revitalization. The purpose of this study is to improve the appeal power of tourist spots by building a tourism promotion website focusing on movies. Especially, I'm going to conduct website promotion focusing on a barbecue garden which is a tourist spot to establish an area brand by the website promotion.
著者
岸田 孝弥 久宗 周二 石井 満 武井 昭
出版者
高崎経済大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

本研究における自動券売機調査の操作時間については、押しボタン式でも高年齢者は、中年層や青年層よりも時間がかかっていた。タッチパネル式にになると、中・高年齢層の操作時間は、青年層や子供らの年齢層との間で有意差が認められた。中・高年齢層はタッチパネル式の操作に手こずっている様子がうかがわれた。中途視覚障害者の自動券売機の利用状況についての調査では、87名の中途視覚障害者と56名の晴眼者に同一の質問を行い問題点を明らかにした。タッチパネル式自動券売機の障害者対応機器として設置されている音声ガイドは、使用経験のある障害者は58.1%に過ぎず、利用できない障害者が16.3%いた。テンキー入力装置については使用経験者は、52.3%に留まっており、利用できなかった人も23.3%いた。実際に切符を購入する際に、タッチパネル式の券売機を利用すると答えた視覚障害者は25.3%に過ぎず、62.7%がボタン式の券売機を利用していた事実をしると、タッチパネル式自動券売機の使いにくさをうかがい知ることができた。なお、視覚障害者が利用する頻度の多い現行のボタン式自動券売機でも料金表示の大きさについては82.0%の障害者が悪いと評価していた。障害者にやさしい自動券売機を設計することの必要性が分かった。この調査結果をもとに、弱視者12名について、タッチパネル式自動券売機の利用時の行動分析について実験的研究を行った。弱視者によると、タッチパネルの背景色は、橙、ボタンの色は黒の組み合わせが最も良い評価された。ボタンの形については、弱視者の立場から考えると、大きいものが明らかに良いとされていたが、実用性や社会的な適応性から考えると、余り大きさだけにこだわるわけにはいかない。となるとボタンごとの間隔や文字の間隔を工夫することが必要であろう。最後に男女大学生10名、弱視者8名により、ATMのユーザビリティについて実験を行った。タッチパネル式ATMの電話型および計算機型の入力方式について検討したところ、数字の1にオレンジの色を着色した色付にすると操作性が上することがわかった。しかし、この程度では弱視に対してはそれほどのサポートにはならないことも確められた。自動販売機のレベルに、自動券売機やATMが近づくために、現場、現物、現実をベースとした地道な調査による開発のための資料の収集が必要となろう。
著者
石井 満
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-12, 2007-03-31

テレビジョン放送におけるクイズ番組を、その出題傾向から分類すれば、知識を問う知識指向タイプと、謎掛けに近いパズル指向タイプに分けることができる。後者の番組内でなされる出題の映像表現には、言語とイメージのレヴェルを跨いだ多様なテクスト表層での記号表現が行われているものが見られる。その修辞技法の記述の試みとして、映像表現技法の修辞について事例に則した考察を行った。これらのクイズは、修辞学的に捉えれば、解答が規範表現で、対応する問いが、或る隔たりを設定した逸脱表現であると見ることができる。主に、解答となることばを音韻レヴェルで別の意味を成すことばに分節した後、転義的なイメージを付加的に配列したものである。イメージ記号の性質は、記号表現と記号内容が分節しがたい個別性を持っているが、ここでは言語に対応する抽象的な記号として用いられている。その修辞的技法は、映画芸術において詩的な叙述が成されていると指摘される場合の事例と非常に似た表現傾向を示す。